広告写真の撮り方 : 2012 : 6月

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野外ロケでのファッション撮影・モデル撮影について

投稿日:2012年6月26日

ロケでのファッション撮影は、商品である服を綺麗に見せる事と同時に時間との闘いです。

特に日照時間の短い冬季は厳しいものです。その反面、湿度が低いので、遠くまで景色が良く見えるので、風景を生かしたファッション撮影は冬がベストでしょう。

夏の青空は夏しか撮影出来ませんが、真冬の空を夏空に合成修正する事も多い依頼です。

広告制作の都合上、冬には春夏もの、夏には秋冬ものと3ヶ月以上先に発売・発表される商品の撮影が殆どなので、夏に冬用のコートの撮影をして、真冬に春夏ものカットソーの撮影するのが、普通の事なので、モデルにとっては、夏に超厚着して、冬に超薄着することになるので、辛いですね。仕事なので、撮影機材と一緒に用意しておく、使い捨てカイロを体の見えない部分に貼って、頑張ってもらいます。

カメラマンとスタイリスト、ヘアーメイクは撮影中、常に迅速に動き続けます、1カット数分でモデル撮影が進めば、モデルの負担が減り、真冬に寒空の中で、真夏に涼風を受けるような涼やかな表情も撮影可能です。真夏でも数分なら、コート来て暖かそうな表情も出来るでしょう。

ロケにいった際には、モデル撮影後に、いつも背景だけの写真を撮るようにしています。もし、背景が気に入らない場合は人物を切り抜いて、別の背景と合成して使うためです。

撮影は段取りが一番重要だと思っています。実行が厳しい香盤表(予定表)にならないように、移動時間から食事の時間まで計算します。

私はロケで雨になった事はありませんが、運悪く雨になったとしても、予備日を抑える事が出来ないスケジュールだと、雨でも撮れる環境を確保しておく必要もありますね。

最近は環境光までを計算して背景と人物を合成しても違和感がまったく無いほどまでに画像処理のクオリティーも上がってきました。CGで仮想のハウススタジオを作る事も可能になりました。

天気・時間を気にせずに、あたかも野外ロケに行ったように合成撮影できるので、タレントを使用した広告で、合成をしてないものを見た事が無い位に、背景合成はあたりまえになっています。

合成でも、ロケでも、いい光と、いい雰囲気で撮影したいものです。

いろいろ凝って撮影しても、最後には自然なポートレートが見たいですね。
撮影 スタジオ玄

フード・料理撮影、美味しそうに食品を撮影するには

投稿日:2012年6月21日

美味しく料理を作って、盛り付けを綺麗にした料理は食欲と心を満たしてくれます。

広告写真・料理写真としての美味しい料理は味ではなく、見た目・ビジュアルに大きく力をいれます。

見た目勝負とは良く言ったもので、フード・料理写真撮影で人に味を伝えるために、見た目を綺麗に美味しそうに料理を作るのがフードコーディネーターです。

フードコーディネーターは、フード・料理撮影時に料理のレシピ・メニューを考えたり、店舗のプロデュースなどをしていますが、撮影でも重要なキーパーソンとなります。

料理撮影では、フォトグラファーのセンス・技術も重要ですが、フードコーディネーター(以下フードさん)の実力次第で70%は料理写真の仕上がり、出来に影響があると思っています。フォトグラファーが頑張っても、モデルにヤル気が無かったら、ファッションシューティングが成り立たないの同じですから。

料理という被写体を美しく美味しそうに演出してるフードさん(略して)はフォトグラファーと一緒で、人によって得意分野が違って個性も様々ですが、私が料理撮影する時に、注意してる点は

・常にフードさんと同じ目線・アングルで料理を見て、見えない部分は気にしない。(写るとこだけ綺麗ならそれで良いのです,スピードも、かなり大切です。)

・料理の知識を出来る限り共有する。(知らない料理・食材を撮影する場合は正しい見せ方はフードさんに聞くか、調べるしかない)

・売りたい・見せたいターゲット層に合わせて、器・入れ物・盛り付けの量を調整する。普通は6~8分目ですね。(自分が食べたい量とか盛り付けないように。)

・これは必要ないかもしれませんが、出来ればみんなで食べてみる、(味付けしてあればですが・・見た目だけで味付けしない場合もありますので。)

テクニック的な事は、また次回にお話したいと思います。

梅雨を過ぎれば夏、鰻の蒲焼が美味しい季節。

撮影 スタジオ玄

カテゴリー:フード撮影

人物でのカメラアングル・脚を長く見せたい

投稿日:2012年6月18日

商品写真を毎日のように撮影していますが、普通の方が写真の撮るのは、人物(家族・友人)風景などが多いでしょう。

人物撮影には、これと言ったルールはなく、思いのままに、自然に撮るのが一番ですが、今日は人物を撮影する時に、重要なポイントになる、カメラアングルについて、考えてみます。

撮影前に一眼レフタイプのカメラを使っている場合は集点距離の選択(何ミリのレンズか)をします。

レンズには、超広角・広角・標準・中望遠・望遠・超望遠・ズーム・シフトなどあり、人物を撮る場合は遠近感が少ない中望遠が良いと言われています。

この遠近感を出すか出さないかで、レンズの選択は決まります。

韓流アイドルの少女時代のPV(プロモーションビデオ)などでは、超美脚で足長に見えるのですが、あれは、レンズの選択とアングルの高さで、演出されています。(普通に撮っても、足長で超綺麗な方々ですが・・・)

少女時代くらいの美脚は無理としても、少しでも違和感なく脚長な感じの人物写真を撮るには、カメラの構える高さを人物に向かって、腰よりも低い位置で構えて、標準より広角のレンズ(38~28mm位でしょうか)で、ファインダーを覗くと、いつもより脚長の写真が撮れるはずです。

私は人物をストレートに撮るなら、ヘソ位置の高さにカメラを構えて、50mm以上のレンズを使用しています。 基本は人の体形・雰囲気で、撮り方はいろいろと変わりますが、基本は撮影される側の気持ちになって、思いやりの気持ちを表す事かと思います。

人物撮影、ファッション撮影は奥が深いですよ。
撮影 スタジオ玄

カテゴリー:モデル撮影

続・ライティングについて、綺麗にピカピカさせて

投稿日:2012年6月15日

光・ライティング・照明について、物理的な原則を簡単にちょっと

私たち、フォトグラファーは商品撮影を、毎日、毎週のように、撮影しています。

撮影での被写体・商品は必ずライティング・照明を必要としていて、

人物やファッションなどでは、その場の雰囲気の自然光を生かして、

レフ板などで光を反射させていれば、なんとかかんとか、雰囲気の良い

写真がビギナーでも撮影可能ではないかと思います。

ライティング・照明技術は数年の修行と言うか、勉強が必要です。

被写体の種類が決まっているなら、それだけオンリーで撮ると言うのなら、

短い期間で習得できると思いますが、

あらゆる被写体、商品に対してライティング・照明出来て、

カメラ・PC・ソフトの操作・理解も完璧にした時点で、

初めて知識の標準装備が整って、未知の被写体と向き合えるのではないでしょうか。

前置きはおわりにして、

光・照明を被写体に当てた場合に、起こる現象は3つに分かれます。

まずは、「反射」 被写体に光が当たり、カメラのレンズまで跳ね返って、

受像するCCDやフィルムの感光して写真が撮影できます。

分かりやすい現象です。

次に 「吸収」 髪の毛や黒い服・布・商品は光を吸収して、光の反射量を

減らします。そのため人物・ファッション撮影などで、顔の肌の質感重視で露出を

決定すると髪の毛や黒い服は、質感が表現されずに、黒くツブれた感じに

見えてしまいます。そのため商業撮影では、トップライトと言って、被写体の

頭上にライト・照明を設置して、髪の毛を明るくしたりします。

洋服の場合はスポットライト(グリットライト)を使用したり、フォトショップなどの

画像処理ソフトで黒くつぶれそうな部分を修正したりします。

最後に 「透過」 透明なペットボトル、綺麗な香水のビン、氷の入ったグラスなど、透明であったり、半透明な被写体を撮影する場合は、

カメラ側から(前から)光・照明を当てても、被写体の質感を表現しづらいものです。透過する被写体には、多くの場合、バックライトを当てます。

被写体の後方から光を当てる事で、中の液体の色や質感が見やすくなるからです。  バックライトや透過光の当て方はさまざまですが。

大別して、「反射」 「吸収」 「透過」 の3つを理解していると、ワンランクアップした、商品撮影が出来ますよ。

今回は、ここまでにします。

次は、光質の調整と反射角度、入射角度(光のうち方)を話たいと思います。

鏡を意識すると反射がわかってきます。
撮影 スタジオ玄

カテゴリー:ライティング

フォトグラファーのライティング・撮影での光、照明について

投稿日:2012年6月13日

フォトグラファーとして、広告写真・商品・モデルを撮影するのに、照明・光、つまりライティングは必須ですが、なぜか、決まりごとのようなことが、いくつか存在しています。

商品撮影で切り抜きの商品を撮影する場合は、決まったように、メインとなる照明ライトが向かって左側(下手・シモテ)から、打つ(光をあてる意味で)ことが多いですね。

何故なのか?

この質問をアシスタントの頃、カメラマンから聞かれて、太陽の東から西に動くからなのかとか?いろいろと考えてみていたのですが、一番、誰でも理解出来る答えは、私たちの文化、生活に深く関係してることでした。

いま読んでいる文章は、左から右に読んでいますよね、文章を書くときも、同じく、左から右。

撮影商品には多くの場合、パッケージに商品名や説明書きなどがある訳で、横書きの文字を見るのに、向かって右から(上手・カミテ)からの照明だと、違和感を感じるはずです。

カタログやポスターなども横書きのコピー文字が多いので、必然的に向かって左(下手・シモテ)からのメインライトでの照明が多くなるようですね。

誰から聞いた訳でもなく、そう考えて納得した20歳のフォトグラファーアシスタントの頃の思考の記憶です。

注 上手・下手の意味は撮影時に使う、舞台用語と同じ意味を持つ、舞台に向かって右が上手で左が下手となっています。

早めのメリークリスマスです。これも下手からのライティングですね。
撮影 スタジオ玄

カテゴリー:ライティング

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