広告写真の撮り方 : 2014 : 4月

HOME > BLOG

フード・料理撮影・湯気、煙のシズル合成・調理撮影テクニックと画像処理

投稿日:2014年4月30日

料理撮影・フード撮影は、時間の経過と共に変化する食材・料理も多いので、撮影はスピードを必要とする場合が多く、

実際、調理、盛り付け、作りこみに30分以上かけても撮影は5分で終了と言うこともあります。

そのため撮影前の準備が重要で、いろいろな問題を想定して、撮影に臨みます。

料理撮影は素人っぽい写真でもプロフォトグラファー写真でも、料理写真に変わりはなく、最近の機材の発達と低価格化で、雰囲気のある料理・フード写真が、誰でも撮影出来るようになってきました。人物撮影にも言えることで、雰囲気が良ければ誰が撮っても問題はないと言える時代です。

ただ、それは、個人のブログだったり、雑誌・ムックなどで、自然な素人感のある雰囲気でOKと言う場合になるでしょう。

職業として撮影経験を重ねているフォトグラファーは、

自然な雰囲気を生かした撮影も計算の上で撮影して、

見せたい部分を強調したり、ライティングによって、食材、食品、料理を、見栄えよくして撮影をします。

今回は、料理撮影の中でも、特に重要な役割をしている、

湯気の煙などのシズル撮影について、お話します。

フィルム撮影の頃と、デジタル撮影では、フード撮影の基本は変わっていませんが、

部分的な色・明るさの調整、煙・湯気のみを撮影して、理想の形に合成したりする事が

可能になっています。

その実際は写真でお見せしたいと思います。

以下の写真は湯気があまり見えてないので、事前に撮影しておいた湯気の写真を合成します。

湯気の合成の基本は、完全な黒バックで撮影した湯気や煙のレイヤー種類をスクリーンにして

湯気を合成したい画像の上に重ねるだけです。

実際に元画像と湯気が合成されるまでを写真で説明します。

まずは元画像です。焼き鳥の調理シーン撮影(焼き場シーン撮影でしょうか)です。

この画像は備長炭を見せるために長時間露光とストロボを合わせて撮影しています。

本物の炭火は、すぐに焼けてしまうので、撮影は速やかに撮影します。この写真も何枚が撮ったなかで

一番綺麗な状態だったものです。

まずはもと画像の色と明るさの調整です。肉が赤すぎる感じなので、

炭火に焼かれている部分は白く調整して、周囲も綺麗にします。

この焼き鳥(実は豚ホホ肉ですが)のフード撮影画像に下の湯気を合成します。

この湯気は煙としても使えるので、今回はこの湯気撮影画像を使用します

黒バックで事前に撮影しておいた煙でも湯気でも使用可能な湯気のシズル撮影画像です。

これをフォトショップ(CS6使用)でレイヤーをスクリーンにして合成します。

湯気を合成した画像です。ちょっと煙が多すぎなのと、煙の色が白すぎるので、調整します。

煙の画像はマスク処理で部分的に消して調整していきます。

調整後の焼き鳥の料理撮影の画像がこれになります。

手前の串にかかっていた煙を調整して薄くして、煙の色、明るさを調整して、とりあえず完成です。

熱感と言うか、熱さのシズルが5割増し位にはなったと思います。

好みもありますが、ある程度、手前の肉は見せたいと思ってこのように調整しました。

クライアント様の注文次第で調整は変更されますが、フード・料理撮影では、素材が美味しく見える事が最優先です。

炭火にしても、本物を使わずにダミーを透過光で発光させて、見せる方法もあります。(ダミーなので火を使わず、熱くもならずに安全です)それは、次回以降、説明したいと思います。

フード撮影、料理撮影など、食べ物の撮影は未だ研究事項が多い撮影ジャンルですね。

 

フォトグラファーから見る、ブランディング・商品撮影・ファッション撮影

投稿日:2014年4月21日

広告撮影の世界、ファッション撮影の世界では、「ブランディング」と言う単語がよく使われます。

この言葉以上にマーケティングと言う言葉が広告の世界では使われています。

マーケティングは(顧客)が求める商品・サービスなどを、顧客が効果的に得られるようにする活動の概念と言われています。

ひとつの商品・サービスが世に出て、顧客に届くまでの過程で、企業は市場調査をして、価格を決めて、宣伝をして、流通(マーチャンダイジング・店舗設置や販売促進)していく、この全てがマーケティングです。

4Pや4Cなど、マーケティングの世界では専門用語が沢山ありますが、

今回はファッション撮影・商品撮影ムービー撮影に密接に関係しているブランディングについて、お話します。

検索エンジンでブランディング・フォトグラファーを検索すると、

個人の人物を撮影する事を、ブランディング・フォトと位置付ける、フォトグラファー・スタジオもあれば、

企業の会社案内などを企画して撮影する事を含んで、企業ブランディングと言う会社もあります。

双方どちらも正しく、ブランディングは商品価値、人物価値、企業価値など、価値感のイメージアップを意味する事なので、個人・商品・企業、のイメージアップ戦略を絶え間なく続けている事が大切なようです。

フォトグラファーでも、木村伊兵衛賞や数々の広告賞などを受賞してるフォトグラファーと、撮影スタジオで20年近く撮影を続けてきた無名の商業フォトグラファーを比較した場合、

上場企業の広告撮影などでは、フォトグラファーの肩書をクライアントが気にする事があるので、ブランディングの差で肩書の立派なフォトグラファーが良い仕事を得る事が多く、実際そのようです。

賞以外にもどれだけ、有名な広告の仕事や雑誌の仕事をこなしているかも重要になってきます。良い仕事を完璧に仕上げれば、また同等の仕事を増やす事が可能でしょう。

予算がなく、ギャランティーがブランド力を持つフォトグラファーを使えない場合などに、紹介などで、無名のフォトグラファーに仕事が回ってきて、そこから信用を得て、這い上がるフォトグラファーもいるかもしれません。

自分のブランド力を上げるために常に意識を持って撮影行動努力をしているフォトグラファー

仕事をこなしてきてるが、自身のブランド力を上げる撮影行動努力をしてないフォトグラファー

この2者の差は一見、あまりないのですが、長い目で見ると歴然とした差が出るのでしょう。

企業・商品でも、ブランド力は大きく、同じポテトチップスを買うにも、無名のメーカーが80g70円でカルビーが77g100円だとすると、無名メーカーの方が30円安くて量が多くても100円のカルビーを買うかもしれません。

それでも、消耗品・食料品は同じなら安いほうを買う場合も考えられますが、

贅沢品、電気製品、自動車などになってくると、ブランド名を見て買うようになっているはずで、

無名のバックに2万円だして買うより、コーチのバックに倍の4万円だした方が良い買い物をしたと感じる人も多いでしょう。倍だしても良いと思わせる、満足・安心感を得られるのが、ブランド力かもしれません。

電気製品も出来れば日本製を買いたいと思ったりします。これも日本と言うブランドを各メーカーが努力して築いてきた結果なのでしょう。

ブランディングは、良い商品・サービスを提供し続ければ、自然と付いてくるように思われますが、商品・サービスは特別優れてなくても、イメージ戦略で成功している商品・企業も多数あることも事実です。

写真やムービーはブランド力をアップさせる為に、人物撮影や商品撮影、ファッション撮影などで、見た目を最大限にアップさせて、顧客に伝えたい情報・サービスを的確に伝える事が出来ます。

ある商品を作りたいと、売りたいと思った時点で、ブランディングは始まります。モデルを使ってイメージ写真が撮りたいと思った時点で、ブランディングは始まっています。主な顧客となる年代は? ブランドイメージにあったモデルはどんなモデルか?コンセプトは、価格設定は?発売時期は?どんなサービスを提供するか?など、考える事は楽しくも苦しくも沢山出てきます。

そんな時に、写真やムービーでイメージを具現化すると、その商品・サービスのブランドの姿が見えてくるかと思います。

特に写真は言葉を必要とせずに、目に伝える媒体です。言語を問わずに見せる事が可能なので、ブランドイメージを伝えるには、最適なコミュニケーションツールでもあると思います。

見れば分かる写真よりも、見れば魅せられるへ、商品撮影・ファッション撮影で、ブランディング・ブランド力を引き出せる写真・ムービーを撮影していきたいものです。

今回はここまで。

アクセサリーのためのファッション撮影01

ブランディング・ファッション撮影01

アクセサリーのためのファッション撮影02

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PAGE TOP ▲