広告写真の撮り方 : 2015 : 4月

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フォトグラファーの広告動画撮影と広告スチール撮影

投稿日:2015年4月30日

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撮影機材の進化と軽量化・小型化は2015年になっても、止まる事はないようで、新製品が出るたびに、その商品の機能・利便性・高画質化に購買欲が働くのですが、もう1年後には、もっと良いカメラが出るだろうと予想して、現在あるカメラを使い切ろうと思う気持ちで、購買欲を抑えます。マイクロフォーサーズマウントの登場でムービー・動画とスチールを撮影出来るカメラは1回り小さく軽くなり、4Kも可能なカメラも出ており、ムービー・動画撮影には、軽くて画像の綺麗な、便利なカメラとして注目を浴びています。

実際、35mmのフルサイズより、CCDは小さいので、背景のボケ感などは、フルサイズのDSLRには、敵わないと思っていましたが、もともとフルサイズのDSLRはボケすぎていた事もあり、マイクロフォーサーズ規格位のボケ方の方が自然で良いとも言えます。

動画ではフォーカスを合わす事が、スチールと違い、撮影中に常に合致している必要があるので、カメラが動いたり、被写体が動いている場合は、連続して合わせ続ける事が出来るオートフォーカスが必要です、ビデオカメラのCCDはスチールのCCDより小さいので、被写界深度が深く、フォーカスは合わせ易いのですが、ボケ味は出ないもので、ボケ味のあるDSLRのカメラはフォーカスが合わせ辛いのが難点です。

マイクロフォーサーズ規格は、今までの一眼ムービー(DSLR)その中間に位置しているような印象で、オートフォーカス機能も、ビデオカメラまでは及びませんが、フルサイズCCDのDSLRと比べて、格段に性能は上がっており、動画撮影には特化しており、現在はパナソニックのDMC-GH4 GH2が業務用に使われているようです。(最近では、EOS8000Dも従来の10倍の速さのオートフォーカスが可能になっています。)

カメラが小型軽量になると、それに付随して三脚やレール、クレーンなども軽量化したものを使用出来るので、カメラマン1名でも、持ち運べる位のコンパクトな機材にする事も可能です。

すでに、業務用としてマイクロフォーサーズ規格のDMC-GH4・2は活躍しており、また他のカメラメーカーも新機種を出してくるので、オートフォーカスの進化次第で、将来的にメインカメラとなる可能性も見えています。

スチールとムービー・動画の境界が希薄になって、フォトグラファーと言う名称も、変わるのでしょうか。

ムービーカメラマンの事をキャメラマンと呼ぶのですが、これは昔からの伝統で、そう呼ぶらしいのですが、海外では、シネマトグラファー・カメラクルー・カメラオペレーターとも呼ぶそうです。

どんな世界でも数年単位で新たな呼び方の肩書きが増えていくようですが、フォトグラファーからフォト・ディレクター、フォト・アートディレクターになる場合も最近では良くある例です。

アニメーションの世界では、最近、ビジュアルディレクター(VD)と存在が誕生しています、設定や説明的な事を無視して、こうしたら面白く、迫力が出る、印象が良くなる、などと感覚的にディレクション・演出をする仕事のようです。

ムービーとスチールの差は動いているか、動いていないかですが、実際撮影する側の意見ですが、スチール撮影よりもムービー・動画撮影の方が、難易度は高いと思います(個人的な意見でもあります・・)

ムービー撮影をスチール撮影の延長のように考える方もいますが、実際は別物で、トリミングが16:9と横長な事で制約や条件が変わってきます。普段使っている、2.7M幅のセットペーパーで、人物全身を撮ろうとしても、はみ出してしまうので、修整が必要になるのですが、出来れば修整はしたくないので、更に広いセットペーパーや白ホリゾントを使用する事になります。

機材も三脚の種類が豊富あり、クレーンやスライダー、ステディーカムナド、カメラが動いて、動感を演出するための機材が発明され続けています。最近では、ラジコンヘリコプターやアクションカムが登場して、新しい映像を見せてくれています。10年以上前のドラマを見ると、2015年現在のドラマを比べて、明らかにカメラに動きが無く、三脚に固定された静的な画像ばかりで、現在のドラマを見慣れていると、少し違和感を感じたりします。

そして音の録音をする事も、突き詰めると、専門職がいる位の職業なので、音声に関する機材の知識・技術も必要になります。マイクの種類だけでも、ガンマイク・ピンマイク・バウンダリーマイク・インタビューマイク・ステレオマイクなど多彩にあり、集音の方法も、無指向、単指向、超単指向、と様々な機材が存在して、音を録音するためのミキサー・レコーダーも操作する必要があります。

そして編集に入ると、完全にスチールとは別世界で、編集は上手い・下手がはっきりと分かるので、1年2年でプロになれる程甘い世界ではありません。

そのため弊社では、編集ディレクターが3名おり、常に最善の演出・編集方法を追求しています。

広告写真撮影から広告動画撮影まで、ステップアップするように、感性と技術を磨いていく事がフォトグラファー・クリエーターには必用ですね。

日々の積み重ねが大切なのは、どんな職業でも同じで、

毎日1パーセントでも良いので、この世界で成長を続けたいものです。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

ドレスウォッチ・高級腕時計の広告写真撮影

投稿日:2015年4月23日


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ドレスウォッチ・高腕時計の撮影はアクセサリーと時計の両方を合わせ持つ、高級品の代表のような商品撮影です。価格・価値も50億円のブレゲから、数十万円のロレックスに至るまで、様々な高級時計・高級腕時計が存在します。

高級時計は盤面から形状まで凝ったデザインで作られて、高級な皮ベルト、宝石、貴金属の装飾など、精密さと豪華さ、華美なものからシックなものまで、メーカー・ブランドによって様々ですが、撮影をする立場から見ると、表現する部分が多く、ライティングは数センチ単位、カメラアングルは数ミリ単位で調整していく、クリエイティブかつ職人のような緻密さを必要とする広告撮影です。

高級時計とは話が離れますが、メーカーカタログや雑誌広告などを見ると、時刻の表示がメーカーごとに微妙に違う事に気が付きます。

実際にHPを確認してみて回った結果ですが

カシオは10時8分37秒、

オリエントは10時10分35秒、

セイコーは10時8分42秒、(長針と短針がシンメトリーになります)

ロレックスは10時10分31秒、(10時11分32秒もありました)

フランク・ミューラーは10時8分36秒(デザインによって変わりますが・・)

シチズンは10時9分35秒、

とメーカーごとに表示の目安が違うのですが、

共通しているのは、ロゴマークが12時の位置にある事が多いので、ロゴマークを隠さないように、バランスが良い時刻表示になっています。

ロゴマークの位置が3時にあるタグホイヤーのフォーミュラなどは10時7分37秒でした。

表示時刻はロゴマークとデザインを隠さないように設定するのが基本となっています。

表示の基本設定はここまで、高級腕時計の撮影についてです。

時計の撮影は映り込みが多く、多くの時計の文字盤は緩やかな曲線の円か角になっています。また、曲線的なカーブをしている文字盤も存在します。映り込みの仕方も各腕時計によって様々です。

映り込みをカバーするためには、カメラアングルを決定してから、カメラから見た時計文字盤面の反射角度の先にトレペやユポで面光源を作る必要があります。面光源は基本的には、カメラの上から斜めに画面の奥から傾斜をかけておくと、映り込みが取り易くなります。

面光源を作ったら、ライティングをします。ライティングは基本的には、ストロボのヘッドを直接あてる事が多く、アンブレラやボックスライトを使う事は、殆どありません。

ストロボヘッドのリフレクターと呼ばれる、丸い部分に、グリットと呼ばれる、ハニカム構造になっている、光の直進性をだして、スポット効果をだす、ライティングのアクセサリーを使うと、面光源に対して、部分的にスポット的に当てる事が用意になるので、面光源に綺麗なグラデーションを作りやすくなり、反射のコントロールが楽になり、コントラストも付けやすくなるので、グリット(ハニカムヘッド)の使用はお勧めです。

高級腕時計の場合は文字盤の映り込みを取っても、竜頭やボディフレームにも、装飾か施されているので、また別の映り込みを取るための、面光源やレフが必要になります。

また装飾にダイヤなどの宝石を使用している場合は、宝石用のライティングが必要になる事もあります。

5cmほどの幅の中に、様々な質感と反射・透過をする装飾パーツ・デザインが凝縮されているので、一枚の写真で全てを完璧に表現が出来ないと判断した場合は、

ライティングを

文字盤用

文字盤のダイヤ・宝石用

フレーム・ベルトのハイライト用

と素材用のカットを合成して撮影して、3~5点の画像合成・レタッチをします。

素材カットを撮影する場合は基本ですが、カメラが動くと合成する事が難しくなるので、三脚に固定したまま、フォーカスと絞りを固定して、PC・MACなどに繋くか、レリーズを使って、動かないように、撮影する必要があります。全く動かない方が画像合成は楽になります。手でシャッターを押して、0.3mmずれただけでも、画面では、大きなズレになるので、手押しシャッターは禁止です。

また腕時計は撮影用に時刻を止めてある場合もありますが、止められない場合は、竜頭を引き上げておいて、針が動かないようにして、撮影後に竜頭を切り抜いて、通常の状態に見えるように、合成調整します。

現在の時計メーカーの殆どは、ホームページ上に各時計・腕時計の説明書をダウンロードして見れるようにしてあるので、時間の調整が分からない時は、それらを参照しています。

ホコリ・ゴミ・キズが目立ち易いので、綿棒・ブロワー・筆・セーム革などで綺麗にして、指紋が付きやすいものは、手袋をつけて、撮影前に汚れが付かないように注意します。

ムービーで腕時計を撮影する場合は、上記のようなレタッチ合成は1秒24コマか30コマとしても、の全てを処理するので、3秒使うだけでも大変な処理になりますね。

某CM編集スタッフさんと話をした時は、化粧品・宝石・腕時計・アクセサリー類はレタッチ・合成処理なしはありえないと言っていました。画僧処理・レタッチありきなのが、現在の撮影・編集方法なのでしょう。

腕時計の撮影は、フォトグラファー・撮影者によって表現の差が出やすい、商品撮影、イメージ撮影分野ですね。

今回はここまで。

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