広告写真の撮り方 : アパレル商品撮影

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ECサイト・ネット販売・ブランディングと広告撮影

投稿日:2016年8月1日

ECサイト撮影スマートホン、タブレットの普及により、ECサイト、ネットショップが拡大、増加し、有名なところでは、アマゾンや楽天で買い物をする事が日常化してきました。60歳以降はまだ、紙媒体のカタログを利用しているようで、実際に中高年、高齢者向きの通信販売はカタログ・紙媒体のメディアからの注文が殆どのようです。

前置きはここまで、ECサイト(エレクトロニックコマース=電子商取引)は、ここ数年でかなり便利になっていますね。

その反面、ECサイト・ネット販売・ネットショップでは、実際に商品を手に取って見る事が出来ないので、商品が詳細に分かるように、アパレルの場合では、全体の写真、部分的な機能を見せる写真、素材を見せるアップカット写真、アパレルなら、モデルに着せてみせるモデルカット写真など、また角度が変えて、サイドカット写真、バックショット写真など、手に取らずとも雰囲気、大きさ、質感が伝わるように、撮影をする必要があり、一つの商品を紹介するためには、最低でも4カットは撮影しています。

商品の良さが伝わり、購買意欲を沸かせて、注文してもらうまでの間、商品写真をお客様を見続ける訳ですが、写真の撮り方の良し悪しで、注文数・売上が変わるのは、紙媒体のカタログショッピングの頃から変わらない、普遍的な事実です。

ECサイト、カタログショッピングの商品撮影モデル撮影では、商品を良く見せようと、ライティングや設定で、商品を綺麗に演出するので、実際に購入して、商品を手に取った時に「あれ写真となんか雰囲気が違うな」と感じる事もあると思いますが、そんな時はクーリングオフを利用して返品するのも、今の時代の買い物なのかと思います。

撮影している立場としては、商品を綺麗にアイロンして、質感が出るようにライティングしているので、嘘はないのですが、人物を綺麗に撮影するのと同じように、商品を出来るだけ美しく撮影しているので、写真と実物のギャップが生じるのは仕方無いことなのかもしれませんが、

最近では、そのギャップを埋めながらも綺麗に撮影することを目指す撮影の方法も考えだされています。例えば自然光のみで撮影をする事(また自然光に近いライティングで撮影)、しわなどを綺麗に見せようとするための綿なども入れずに風合いを生かした撮影法など、出来るだけ商品が実生活の中に見るように見えるように撮影も、大切なのかと思います。

ECサイト・ネットショップの撮影は、撮影を開始すると切れ目なく、商品の撮影が続き、

1日で100カット以上の撮影をする事もあります。常に同等以上の安定して撮影方法を持続させるための、経験と環境も必要になります。

なおかつ、ブランドサイトの撮影になると、そのブランドの雰囲気を損なわないように高級感など、ブランドカラーを重要にする事も考慮されます。ブランディングは以前も話をしていますが、そのブランド・企業が生き残る上で重要な事で、撮影会社・フォトグラファーはブランディングに対する撮影方法を常に意識して、広告写真を観察して、撮影に生かすようにしています。

ネットでECサイト撮影と検索すると、沢山の撮影会社が出てきますが、そのほとんどは、マンションの一室を改装して、1チームか2チームがやっと撮影出来るような、小規模の撮影会社が目立ちます。

ひどい場合は、スタジオ環境や撮影スタッフも紹介していないようなHP(ホームページ)の撮影会社も存在します。(時間単位での撮影料金の撮影会社に多いようです)

同時に何チームが必要かは、商品数・スケジュールで決まる事ですが、弊社では最大14チーム(フォトグラファーが14名、スタイリスト10名、商品管理4名)で稼働している事もありました。

規模が大きくなればなるほど、撮影スタジオの広さも必要になるので、スタジオ環境は非常に重要な課題になりますね。ある程度の規模を有した撮影会社でないと、すぐにキャパシティー(許容量)を超えてしまうので、注意が必要です。

ECサイト・ネットショッピングは個人レベルでも開業出来るものですが、写真は個人レベル・素人レベルでは、売上、注文に繋がらないものだと思います。

今回はここまで。

モデル撮影とファッション撮影、そしてギャランティー

投稿日:2015年3月4日

季節の変わり目には、WEB・カタログ撮影で、モデル撮影とファッション撮影と言った、アパレル関係の撮影が始まります。リアルクローズの撮影になると、毎週のようにファッションアイテムが入れ替わるので、毎週撮影、毎日撮影といった場合もあります。

撮影の大半はスタジオでのファッション撮影、アパレルアイテムの商品撮影と、

スタジオでのモデル撮影になりますが、ページの構成次第で野外ロケ撮影、ハウススタジオロケ撮影など、発生します。

野外ロケ撮影は天気も考慮しないといけないので大変ですが、自然な光と空間の作る写真は、スタジオでは、撮れない良さがあり、ロケの手間を考えても、それだけの写真・映像効果が期待できます。

ロケ撮影は早朝から昼過ぎから3時間位が勝負なので、日の傾きと闘いになります。

ストロボを使ったり、HMIと言う自然光に近いライトもありますが、自然光には敵いません

流通・通販カタログやWEBのページ数・情報量の多い媒体では、

撮影の香盤表を上手く組み立て、時間通りに撮影を進め事が重要で、

それ以前のロケハン(ロケーションハンティング)を入念にしておく事は更に重要です。

撮影の前にすでにある程度、結果が見えるように撮影を進めないと、気合勝負の苦しい戦いの撮影になるので、ロケでの準備は大切です。

話はかわって、モデル撮影の場合は、モデルによって使用料金が違うのは容易に想像できると思いますが、現実的に売れてるモデルと駆け出しのモデルで比べるとギャランティーは100倍位の差が出ます。使用期間は3か月・6か月・1年で料金が変わります。

数万円から数百万円の差がでるのは、タレントや芸人さんと同じなのでしょう。

フォトグラファーはどうかと言うと、日本を含めて世界規模で見れば、1日のモデル撮影で1000万と言うフォトグラファーもいますし、有名雑誌の月間契約でモデル撮影をして、月に500万から1000万を稼ぐフォトグラファーもいる事は確かです。

小さな日本に戻ると、1日数万円で撮影をしているフォトグラファーが多数いる訳で、どんなに高額を稼ぐフォトグラファーでも、1日100万円前後が知っている限りです。

その差はなんだろうと、アメリカの売れてるフォトグラファーに聞くと、

日本と欧米のシステムの差で、日本では、ピンときませんが、アメリカではフォトグラファーがデザイナーや印刷会社を手配するのが普通だそうで、(ファッション・モデル撮影の世界以外はよく知りませんが)

フォトグラファーの主導権が日本で言うアートディレクター(以下AD)のような感じです。

また、全てのクリエイティブスタッフを率いるリーダーでもあり、監督でもあるようです。

日本でも、アートディレクションをするフォトグラファーは存在しますが、まだ少数です。

自分で全てを決定して撮影するフォトグラファーと、デザイナーやADに依存して、絵作りだけするフォトグラファーとの立場の違いはギャランティーに大きく差が出るのでしょう。

ファッション・モード写真と言いますが、モード・時の潮流に乗って、主導権を持つ事が、

ファッション・モデル撮影の世界で這い上がって生き残る術なのでしょう。

日本人でも、まだ知る限り、1~2名しか、世界のトップで活躍するファッションフォトグラファーはいないようです。

モデルもフォトグラファーも、ヘアメーク・スタイリストにも、ライバルと新人の多い厳しい世界ですね。 それでも、続けていく事、撮影し続ける事が大切なのでしょう。

今回はここまで。

ファッション・モデル撮影

悩みは尽きない、それでも写真は撮り続ける。

 

 

フォトグラファーから見る、ブランディング・商品撮影・ファッション撮影

投稿日:2014年4月21日

広告撮影の世界、ファッション撮影の世界では、「ブランディング」と言う単語がよく使われます。

この言葉以上にマーケティングと言う言葉が広告の世界では使われています。

マーケティングは(顧客)が求める商品・サービスなどを、顧客が効果的に得られるようにする活動の概念と言われています。

ひとつの商品・サービスが世に出て、顧客に届くまでの過程で、企業は市場調査をして、価格を決めて、宣伝をして、流通(マーチャンダイジング・店舗設置や販売促進)していく、この全てがマーケティングです。

4Pや4Cなど、マーケティングの世界では専門用語が沢山ありますが、

今回はファッション撮影・商品撮影ムービー撮影に密接に関係しているブランディングについて、お話します。

検索エンジンでブランディング・フォトグラファーを検索すると、

個人の人物を撮影する事を、ブランディング・フォトと位置付ける、フォトグラファー・スタジオもあれば、

企業の会社案内などを企画して撮影する事を含んで、企業ブランディングと言う会社もあります。

双方どちらも正しく、ブランディングは商品価値、人物価値、企業価値など、価値感のイメージアップを意味する事なので、個人・商品・企業、のイメージアップ戦略を絶え間なく続けている事が大切なようです。

フォトグラファーでも、木村伊兵衛賞や数々の広告賞などを受賞してるフォトグラファーと、撮影スタジオで20年近く撮影を続けてきた無名の商業フォトグラファーを比較した場合、

上場企業の広告撮影などでは、フォトグラファーの肩書をクライアントが気にする事があるので、ブランディングの差で肩書の立派なフォトグラファーが良い仕事を得る事が多く、実際そのようです。

賞以外にもどれだけ、有名な広告の仕事や雑誌の仕事をこなしているかも重要になってきます。良い仕事を完璧に仕上げれば、また同等の仕事を増やす事が可能でしょう。

予算がなく、ギャランティーがブランド力を持つフォトグラファーを使えない場合などに、紹介などで、無名のフォトグラファーに仕事が回ってきて、そこから信用を得て、這い上がるフォトグラファーもいるかもしれません。

自分のブランド力を上げるために常に意識を持って撮影行動努力をしているフォトグラファー

仕事をこなしてきてるが、自身のブランド力を上げる撮影行動努力をしてないフォトグラファー

この2者の差は一見、あまりないのですが、長い目で見ると歴然とした差が出るのでしょう。

企業・商品でも、ブランド力は大きく、同じポテトチップスを買うにも、無名のメーカーが80g70円でカルビーが77g100円だとすると、無名メーカーの方が30円安くて量が多くても100円のカルビーを買うかもしれません。

それでも、消耗品・食料品は同じなら安いほうを買う場合も考えられますが、

贅沢品、電気製品、自動車などになってくると、ブランド名を見て買うようになっているはずで、

無名のバックに2万円だして買うより、コーチのバックに倍の4万円だした方が良い買い物をしたと感じる人も多いでしょう。倍だしても良いと思わせる、満足・安心感を得られるのが、ブランド力かもしれません。

電気製品も出来れば日本製を買いたいと思ったりします。これも日本と言うブランドを各メーカーが努力して築いてきた結果なのでしょう。

ブランディングは、良い商品・サービスを提供し続ければ、自然と付いてくるように思われますが、商品・サービスは特別優れてなくても、イメージ戦略で成功している商品・企業も多数あることも事実です。

写真やムービーはブランド力をアップさせる為に、人物撮影や商品撮影、ファッション撮影などで、見た目を最大限にアップさせて、顧客に伝えたい情報・サービスを的確に伝える事が出来ます。

ある商品を作りたいと、売りたいと思った時点で、ブランディングは始まります。モデルを使ってイメージ写真が撮りたいと思った時点で、ブランディングは始まっています。主な顧客となる年代は? ブランドイメージにあったモデルはどんなモデルか?コンセプトは、価格設定は?発売時期は?どんなサービスを提供するか?など、考える事は楽しくも苦しくも沢山出てきます。

そんな時に、写真やムービーでイメージを具現化すると、その商品・サービスのブランドの姿が見えてくるかと思います。

特に写真は言葉を必要とせずに、目に伝える媒体です。言語を問わずに見せる事が可能なので、ブランドイメージを伝えるには、最適なコミュニケーションツールでもあると思います。

見れば分かる写真よりも、見れば魅せられるへ、商品撮影・ファッション撮影で、ブランディング・ブランド力を引き出せる写真・ムービーを撮影していきたいものです。

今回はここまで。

アクセサリーのためのファッション撮影01

ブランディング・ファッション撮影01

アクセサリーのためのファッション撮影02

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アパレル・ファッション・洋服・商品撮影・置き撮りについて

投稿日:2012年12月11日

アパレル・ファッション撮影をする場合、モデル撮影の他に商品撮影がページ構成のため不可欠です。
多くの場合はモデルの写真を大きく使って、商品カットは2~3cm位の扱いで使われるイメージですが、モデルを使用せずに、風合い・素材感を強調したい商品になると、商品カットの方がメインで大きく扱われる事も多くなってきています。モデル撮影も早朝ロケやロケハンなど、いろいろと大変ですが、アパレル商品撮影もデリケートで繊細な作業の連続になる撮影です。
撮影の流れとしては、
撮影量に合わせたスタッフを調整・打ち合わせ
商品の確認(全て揃っているか、間違っていないか確認)
アイロン・スチーマーでしわを無くす。
(焦がす心配があるので、極力スチーマーを使用する)
カバン・バックの場合は、あんこ詰めをする
(中に綿などをいれて形を綺麗にする)
商品に合わせて、撮影セットを作る。
(俯瞰撮影か吊るし撮影か、台に置いて撮影か)

洋服の吊るし撮影の場合は、
撮影商品の組み合わせや見せたい部分のなど打ち合わせを済まして、撮影に入ります。通常、フォトグラファー1名とスタイリストが1名から2名で撮影に入ります。
スタイリストは、別の撮影セットや撮影用のボードに次の商品を用意して、フォトグラファーは洋服の色のチェックや組み合わせ、見せ方の確認をしながら撮影を進めます。商品の歪んだ部分などがあれば、修正もして、色が撮影すると見た目と違う布や素材の場合も色修正をしていきます。

黒などの沈みがちな、光を吸収する素材などには、強めの照明をあてて、白っぽい反射性の素材には、弱めの照明をあてます。ライトの角度を調整してコントラストも調整します。

撮影終了後、レタッチャー・フォトグラファーで、色評価用の照明にあてながら、キャリブレーションされた印刷用モニターで色合わせと撮影内容の確認をして、色がずれているものは、部分的に色修正をして、全ての画像データ整理してから納品となります。

通販カタログの撮影は、商品写真とイメージ・モデル写真・サブカットとなる機能を見せる写真で消費者・お客様が、商品を買うか買わないかを決定するので、写真の仕上がりが重要になります。売上に大きく影響する訳です。

洋服・リアルクローズの撮影は、一眼デジカメが普及してから、「1カット・100円~で撮影します」と言う会社がネットを検索すると何社も出てきます。(クリーニング代よりも安い撮影料金かも)

ネットなので、商品を輸送してもらえば、日本全国、どこでも、撮影は可能になっているので、家賃が安い場所でスタジオを構えて、何人もの時給で雇ったアルバイトに撮影方法を教えて、カタログ・ECサイトを専門にした撮影ビジネスの会社も増えています。

デジタル写真は誰でも撮れるし、資格も必要ないので、安価なカメラ機材、照明機材で、ネットなどで宣伝しながら、専門的に撮影すれば、ビジネスが成り立つでしょう。
ただ価格勝負の会社には疑問が残ります。

親戚が以前、ホテルや旅館専門のクリーニング会社を営業していました、70%は外国人労働者で成り立つ会社でしたが、最終的に価格競争と労働者の管理に疲弊して会社そのものも無くなりました。無理な価格競争は業界全体を疲弊させるのでしょう。

実際、大手のネット通販会社でも時給1000円のアルバイトが撮影している会社もあるようで、私たちも、この撮影業界の動きには注視しています。ただ残念ながら、私たちのスタジオでは1カット100円~の撮影はしていません。

それでも撮影依頼は減らずに増える傾向にあります。
売るための商品撮影を理解しているフォトグラファーが揃っていること、スタジオの規模・設備・会社内部でのクオリティーチェックの厳しさや、一度に撮影出来るカット数の多さ、決めてとなるイメージカットの仕上がり、職人にならず、サービス業として、クライアントの気持ちを考えるフォトグラファーなど、要因はクライアントによって様々ですが、単純にはアルバイトではなく、一生をかける職業として撮影している事の差だと思います。

商品撮影モデルファッション撮影のように派手さはありませんが、撮影ジャンルの中では、最重要なのかもしれません。

商品撮影 ネクタイ ビジネスイメージ撮影

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