広告写真の撮り方 : コスメティック撮影

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宝石・ジュエリーの商品撮影での映りこみ、宝石撮影の方法

投稿日:2014年2月3日

以前にも記述した、宝石・アクセサリー・ジュエリーの商品撮影での映りこみについて、追記です。

宝石・ジュエリー撮影では、プラチナやシルバー・ゴールドを使用したリングが殆どで、鏡面になっていて、周囲の物が映り込んできます。この「映り込み」をどう処理するかが、宝石撮影・ジュエリー撮影の重要なポイントです。

映り込みは、リング部分だけではなく、宝石・アクセサリーなどの、石の輝きまでに影響を及ぼします。

フォトグラファーにより、商品撮影の方法は様々で、商品の周囲をトレペで囲んで、ストロボ一灯で光源を一箇所のみで撮影する場合や、サイド・メイン・トップ・リアと4灯ライティングや、それ以上の多灯ライティングなど、商品・ジュエリー・宝石の形状により、ライティングもセッティングも変化していきます。

デジタル撮影になる前は、映り込みやホコリの処理に、費やす時間は今の何倍もの労力がかかっていました。ただ、デジタル処理が出来るからと言って、映り込みの処理を宝石撮影のライティング・セッティングで手抜きをすると、画像処理に無駄な時間を要して、仕上がりも不自然になってしまいます。

デジタルでもフィルムでも基本は同じなので、宝石やアクセサリー・ジュエリー撮影では、映り込みと商品の掃除・磨き、ホコリ取りはしっかり処理して撮影をしています。

商品撮影で映り込みを撮る場合はトレーシングペーパー、略称トレペを使いますが、

弊社では、映り込みを自然にするために、厚みのある、ユポと言う不燃樹脂を使った、トレペの上級版のようなものを使用しています。

光をディフューズするために使用するものは、透けるものであれば何でも可能なのですが、基本的に白いものを使用しています。

「ディフューズ」とは日本語だと「拡散」と言います。不思議なもので英語を使ったほうが、しっくりします。カメラを写真機と呼ぶのが、しっくりこないのと一緒でしょうか。撮影では、ディフューズは拡散だけではなく、映り込みも担当している訳で、これがライティング・撮影セッティングを難しくしていくポイントです。

宝石撮影での映り込みを綺麗にしていくのは、ただ周囲を囲んで、白くしても、質感が無くなるので、あえて黒い映り込みを黒いケント紙や、布、または、白い映り込みの部分に黒のスプレーをグラデーション状に塗るなど、いろいろな思考錯誤、撮影テストをしてきました。

仕上がりの良さと撮影高率を考えるとユポを使用したディフューザー(拡散板)とその隙間を暗くして自然に黒く映り込みさせる方法が、弊社でのスタンダードですが、

そこは商品撮影なので、商品の形状に左右されて、同じセットで撮影はできない場合もあり、楽には、宝石・ジュエリーの商品撮影は、出来ないものです。

商品撮影セットを作る撮影台も、商品が小さいからと、小さなセットを作ると、映り込みのセットが近すぎて、ライティングを難しくしてしまいます。

通常は3×6(910x1820mm)サイズの商品撮影台を使用しています。背景の奥行を必要としない場合は3×3(910×910mm)でも良いですね。

映り込みは前方位360度なので、下地の接地面の色や形状も重要です。

ジュエリーやアクセサリー撮影での商品を置く下地になるものとして、無反射ガラスを使用しています。無反射ガラスはノングレアやナングレアとも呼ばれています。

元は写真の現像プリント時にフィルムを印画紙の上に並べて、コンタクトプリント・ラッシュプリントを作る時に使っていたものですが、現在は撮影用に作られているナングレア・無反射ガラスを使用しています。1枚3000円から8000円位はしますが、薄く割れやすいガラスなので、取扱いは注意が必要です。

無反射ガラスをアクリルの角柱(業務用ディスプレイショップなどで手に入ります)など使用して、商品撮影台から7cmから10cm位、浮かした状態で使います。

この無反射ガラスの下に花やレース布などを置いてイメージ撮影をしたりも出来ます。

映り込みのある、宝石撮影、商品撮影に必須なのが、ユポと無反射ガラスなのです。

続きはまたにします。

無反射ガラスに布を入れてとディフューザーにユポを使用して、

ダイヤの映り込みには黒ケントを使用した、

ダイヤモンド・ジュエリーの集合撮影です。

 

 

 

フォトグラファーのコスメティック・化粧品の撮影、無限の表現方法

投稿日:2012年9月19日

女性にとって化粧品は毎日使用するもので、何を使っているかななど、女性同士では気になる話題の一つですね。

今回は化粧品の撮影について少しだけふれてみます。

化粧品の撮影はジェエリー・アクセサリー撮影に近い感じもしますが、撮影すると多くの化粧品のボトル・ルージュ・アイライナーなどの商品形状は美しい曲線をデザインに用いていて、更に綺麗な光沢や鏡面仕上げなどで、デザインの美しさを競い合うように、デザインを時期・時代・流行に合わせて開発されています。 文字も金文字で鏡面になっていたりして、商品撮影の中でも、難易度は高いものです。

デジタルカメラの撮影になってからは、化粧水ボトルの銀色の鏡面の部分とガラスの透明なボトル本体、鏡面になっている商品のロゴ・名前などを別々に、カメラを完全に固定してカット分けして撮影、フォトショップでレイヤー合成を何十にもして画像が完成、と言う撮影も多くなりました。

フィルム時代での撮影では(フォトショップ2.0位の頃)、何が何でも一枚のフィルムで完結させる必要があったため、ビューカメラ(4×5カメラ)を使用して細かいレフ板やダリングスプレー、アートトレーシングペーパー(ユポでもOK)をキレイに用意して、ホコリ、指紋もギリギリまで取り除き、カメラを隠す細工や映り込みを調整して撮影してきました。

数年前(2010年)に、ある女性雑誌の副編集長とお話をした際の言葉ですが、

「うちの雑誌での化粧品撮影ではレタッチ無しは通常では、考えられないですね。」とページを化粧品の企画ページをめくりながら話をしていました。

また別の女性雑誌の編集長はレタッチソフトが進化してからカメラマンの技量を写真だけで、見ても解らなくなったので、新人フォトグラファーを起用する時は注意が必要だとも言っていました。

フォトグラファー人口はデジタル一眼レフカメラが30万円を下回ったあたりから、急増したように感じますが、多くの場合は人物撮影・ファッション志望のフォトグラファーで、化粧品やアクセサリーを撮る事を深く追求してるフォトグラファーを探すと、ぐっと人口が減ってくるように思えます。

また化粧品・コスメティック・宝石などは女性フォトグラファーが撮りたがるジャンルでもあるようです。女性フォトグラファーに会って、好きなジャンル・志望を聞くと、ファッションかコスメティック・アクセサリー・宝石・雑貨などに集中します。綺麗な物が好きと言う事なのでしょう。

男性フォトグラファーの撮影の場合(女性もそうですが)は職人気質でキチっと綺麗に金属のグラデーションを出したり、金色の金属部分を金色の紙やフィルターなど映り込まして金色が出るようにしたりと、非常に細かい作業を焦らず、正確に素早く撮影する方が多く見られますが、細かい作業なので、向き不向きはあるようです。

化粧品を撮影する時に注意している事は上げると、

商品の色、艶、素材感、透明感を映像・写真として再現する。(見た目通りに映らない事が多いです。その為の合成レタッチは必要ならば処理する)

クライアントの意思を尊重した上で、商品の特徴が映えるように、ハイライトや照明効果、演出・小道具を決定する。(行き過ぎた演出はしないように。)

画像合成はその場で合成してイメージを伝える。(水や光のイメージを合成する事は多い)

化粧品を実際に使っている女性の意見を良く聞く(購買層の意見は尊重)

化粧品の撮影は常に新鮮なイメージで古臭くならないようにしたいので、雑誌・テレビ・ネットで情報を吸収しておく。そして、踏襲しつつ、レベルアップさせる。(それ以外の商品撮影・ファッション撮影・フード撮影もそうです)

でしょうか。理想であり、そして現実です。

キャンペーンでのコスメティック・化粧品の撮影にはフォトグラファー以外にスタイリスト、クリエイティブディレクター、レタッチャーなど、多くのスタッフが関わる事が多く、時間もかかります、完成したイメージがクライアントに納品されて、世の中に写真・映像が公開された時、初めて販売数や売上と言う結果で撮影が成功したかが分かります。

今回はここまで。

コスメティック・化粧品の撮影で多用される水のイメージ、無限のパターンを表現できます。

撮影 スタジオ玄

 

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