広告写真の撮り方 : フード撮影

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料理写真・フード写真とキッチンスタジオ・レンタルスタジオ

投稿日:2017年3月14日

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私たちが撮影している、フード写真・料理写真は、広告や雑誌のイメージや商品・食材の撮影など、様々な料理や食材の撮影をしています。

フード・料理撮影をする時に頭を悩ますのが、撮影場所スタッフの手配かと思います。

今回は撮影場所・撮影スペースについて考えて、弊社のキッチンスタジオ「ソレイユ」の紹介を致します。

料理のイメージ撮影と言えば、広い気持ちの良いダイニングキッチンやアイランドキッチンなど、居心地の良い空間で撮影したいと思うものです。

撮影になれば、更にライティングのためのスペースやカメラの設置場所などで、プラスアルファの空間・スペースが必要になります。

広告撮影では、料理・フード撮影用の、キッチンに特化したハウススタジオがあり、そこを時間単位でレンタルして、撮影をしています。スタジオ料金だけで10数万円になる事でしょう。

フード撮影でレンタルスタジオに求める事は、

スタジオの広さ・搬入の容易な事。

イメージが作り易いインテリアの配置や空間設定

自然光の入り方・採光の状態

交通アクセスの良さ

プラスアルファ 小道具や使える機材・設備など

上げると以上のような事だと思います。

弊社では、キッチンを設置したスタジオが3つあり、それぞれ、使い勝手に違いがあるのですが、

先月、改装したキッチンスタジオ「ソレイユ」はフード撮影の事をフォトグラファーの目線で作ったキッチンスタジオです。背景の棚や壁をパネルを変える事でシックにもポップにも変化可能で、

大型の業務用冷蔵庫1台(他のスタジオの更に2台あり追加可能)と大型冷蔵庫2台で大量な食材をストックして管理出来るようにしています。

またL字型のキッチンとアイランドキッチンの両方を設置しているので、フードコーディネーターが2チーム入っても、同時に調理が可能、

L字型キッチン側で仕込み・調理をして、撮影準備の出来たアイランドキッチン側で撮影をするなど、スピード感を重視する撮影では、使い勝手の良いキッチンスタジオになっています。

自然光の採光は窓が2面あるのですが、天気に左右され安定しないため、ムービー照明機材のHMIとキノフロと言う

自然光に近い照明を用意してあります。

使い勝手の良い環境を作るために、調理に必要な道具、食器、小道具も多種多様に備品としてあり、

モデルや演者、役者、俳優、女優が入って良いように、控え室も用意、

そして撮影会社ならではの、フード・料理撮影に特化した撮影サービス。

撮影会社が作ったレンタルキッチンスタジオを使って頂けたら幸いです。

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ポップアイランドキッチンで楽しい親子の時間を演出

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控え室も用意しています。

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奥がL字型キッチン、手前がアイランドキッチン

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夜のシックな雰囲気も自由に作れます。

 

 

料理撮影・フード撮影 プロとアマの差は?

投稿日:2016年5月17日

料理撮影・フード撮影と言えば、

パッケージ撮影、メニュー撮影や店舗紹介撮影、キャンペーンメニュー撮影などが、仕事として主なものです。

ネット上の口コミ情報サイトも多数増えてきて、料理・フード撮影の仕事は増加しています。

レストラン、居酒屋、カフェなどでスマホで料理を食べる前に撮影している人も増えたものです。

料理撮影は、ファッション・モデル撮影と通じるものがあると思っています。

人物も料理もある意味、シャッターを押せば、なんとなく撮影出来て、

それなりに「いい感じ」に撮影出来たりするもので、媒体・メディアによっては、アマチュアレベルで撮影した料理写真でも、

十分使えるレベルだったりします。

機材も安価になったので、ハイアマチュアレベルのカメラマンでもそれなりの写真を撮影する事が可能になってきました。

自然光でフォーカスのゆるい、ほんわかな写真を撮るならプロ以外でも可能かなと思う時もありますが、

アマチュアとプロの決定的な違いは、ライティング技術、照明技術と、

その他にも、撮影の段取り、セッティング、知識などの経験値、

撮影に対する姿勢(生活が懸かっている切実さなど・・・・)

撮影に関する事を常に追求していることかと思います。

プロである以上、撮影をすればギャランティーが発生する訳ですが、料理撮影の撮影ギャランティーは撮影が難易度や写真の出来と言う事よりも、写真が使われる媒体・メディア、扱われる大きさ、期間などにかなり左右されます。

撮影が始まる前に既に予算は決定されている事が殆どなので、「予算に応じて撮影してくれ」と言われる場合は、

単純に「時短」です。撮影時間の削減をして、一日に数件のクライアントの撮影をこなすための手段で、。飲食店の取材などは1店舗あたりの撮影を1時間以内にして、5店舗以上撮影をして、時短プラス機材の簡略化、軽量化で、三脚を使わず、手持ちのデジタル一眼とハンディストロボのみで撮影になり、自然光が採光されている店舗では、自然光のみでの撮影になります。雑誌のお店紹介記事などは、殆どがこのようなスタイルでの撮影です。

自然光やそのお店の環境光で撮影しているので、臨場感のあるリアルな、料理写真が撮れるので、雰囲気のみを求めるなら「有り」ですが、フード素材・食材・料理のディテールや精密さやクリア感、シズル感を求めるなら「無し」でしょう。

一言に料理撮影と言っても、調理して出てきた料理を、アングルを考えて撮影するだけの取材や、大量なカタログ撮影などの料理撮影と対極的に、

商品パッケージやキャンペーン広告など、クライアントの詳細な要望に応えるために、1カットの料理撮影に、数時間、時には1日を要する撮影もよくある事です。

求められる料理写真、料理撮影を、与えられた条件の中で最善の撮影方法、段取りで、撮影出来るのが、プロのフードフォトグラファーなのでしょう。

そして、どんなに撮影を重ねてもまだ先がある奥深さが料理撮影にはあるのです。

nori_pasuta_image_0004自然に撮影しても光に恵まれると美味しそうに撮影出来るものです。

フード・料理撮影・麺類の撮影

投稿日:2015年3月11日
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こだわりのみそラーメン パッケージ用撮影です

 

料理写真・フード写真はスピードを要する場合が多く、麺類などの、ラーメン・ソーメン・ひやむぎ・にゅうめん・うどん・きしめん・そば、いろいろな麺類があります。

ラーメンなどの熱い麺類の料理の撮影で難しい事は、3分位で、すぐに麺が伸びてしまう事です。

雑誌やムックでの取材撮影では、その場の雰囲気でスピード勝負で撮影して、麺が切れていても、具がバラバラになっていても、雰囲気で美味しく見れるものです。取材撮影では、それで良いのですが・・

商品パッケージや食品カタログ、食品ギフトカタログ、キャンペーンポスター、新聞広告となると、写真の扱い(印刷サイズ)印刷部数など、桁違いな予算を使う事になるので、

料理撮影はスピード勝負と言っても、妥協できない部分は譲れない、プロフェッショナル撮影の頂きを目指すような緻密な感性を必要とする撮影になります。

麺が気になる部分で切れていると、NG! 入っている具が内容量に応じてバランス良く見えてないとNG!

各食材の色が出てないとNG!デザインの文字にかかるからNG!そうこうしている内に、麺が伸びてるから、やり直し!

と下手に撮影をすると何回もリテイク、やり直し、撮り直しとなります。

そうならないためには、経験のある識者からの助言が必要となりますが、WEB・ネットからの情報を頼りにする人もいるかもしれません。(実際、核心に触れる部分のアナログ作業はWEB・ネットからは得られない事が多いですね)

プロフェッショナルのフードフォトグラファーは、撮影のテクニックなど、詳細な部分については、あまり他人に教えないものですが、 今回は、麺が伸びないようにして、具と麺が綺麗に配置できるようにする撮影テクニックと言うかフードコーディネートのテクニックについて考えてみます。

まずは麺が伸びないようにする工夫です、写真撮影では、熱や冷たさを伝えるのに、必ずしも、熱いまま、冷たいままに撮影する必要はありません。

麺をゆでる際は固めに茹でて、撮影が終了する直前に麺の太さがベストになるように、時間を図っておく必要があります。

麺を茹でたあと、冷やしたお酢に浸してからだと、更に伸びるまでの時間を延長できるようです。

またスープも冷えた状態で器にいれてください。熱々の状態では、3分と麺が持たず、すぐに伸びてしまいます。

スープが冷たいと湯気も出ないし、美味しく見えないと心配するかもしれませんが、デジタル撮影の場合は湯気を合成できるので、同じアングルで黒い器に熱いお湯を入れた状態の器だけを撮影しておけば、湯気の合成も違和感なく、出来ます。

湯気を撮影するときは基本、逆光のライティングで背景や床面、器には光が当たらないようにして、湯気のみに当たるようにする事が大切です。スタジオでは、基本的にスポットライトやグリットライト使用して、湯気の撮影をしています。

麺の準備が出来て、伸びるまでの時間が把握が出来たら、具材との配置をデザインと合わしながら配置していきます。

通常通りに料理をすると、麺の上や麺の間に具材をのせるのに、細かい具などは沈んでしまうので、意図する部分に配置するためには、どんぶり・器の底を底上げする必要があります。

底上げの方法は、何種類か試していますが、冷たい状態なら、ゼラチン(ゼライスなど使用)を予め、撮影用の器の底に固めておいて、その上に麺や具材を置く方法が良く使われます。

スープが濃く底が見えないなら、

簡単に大根を輪切りにして、底上げする。

玉砂利(カスが出ない石が良い)など、石を底にひいて、底上げする。

金網を器のサイズに合わせてカットして、底上げする。

(プラスチックのメッシュボードも使えます)

水に溶けないネンドと剣山を利用して底上げする。

など、いろいろな方法が考えられます。

通常は最後にスープを入れるので、スープを入れる前に殆どの配置は終わるのですが、細かいネギやコーンなどの小さな具材はスープで流れてしまうので、最後に配置する事になります。

細かい具材が沈まないように、スープに薬剤を使用して、トロミを付ける事も必要ですが、あまりつけすぎると表面張力が働きすぎて、水面が不自然になるので、注意が必要です。

スープ塩分濃度を濃くして浮きやすくする事も有効です。

こう考えていくと、フード・料理撮影は物理的現象の把握と研究が必要だと感じますね。

次は箸上げ・リフトと呼ばれる撮影方法について、

箸上げとは、グルメ番組や旅番組などで、料理を箸やスプーン・フォークなどで持ち上げて見せる事ですが、

スチール写真では、ラーメン・うどんなどの商品パッケージ写真などで良く見られる広告写真で、この箸上げ、リフトでも、意図して部分に具材と麺を配置する作業が発生します。

器よりも更に小さい部分での配置・レイアウトになるので、細かい作業が必要とされて、手先の器用さなども求められますが、デジタル撮影の恩恵で、修正可能な範囲なら虫ピンや楊枝・竹串、アクリルなどを使用して固定を出来るので、重力に逆らうような難しい配置も可能になっています。

料理・商品にあてる、照明・ライティングの光質は、スピード重視のため、事前に全てセッティングしておいて、本番のシャッターを切る前は微調整のみにしておく必要があります。 これはどんな撮影でも普通の事ですが、バックライトをメインにするか、サイドライトをメインするか、トップのみにするかなど、ライティングの方法論はフォトグラファーの考え方で多少(かなり)の差が出ますが、柔らかいサイドリアライトをメインにした写真が、料理雑誌やムックの料理写真には多い傾向があるようです。

広告写真撮影は物理と感性です。フードフォトグラファーは右脳と左脳の両方を使って、美味しいフード・料理撮影をしましょう。

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湯気は合成の醤油ラーメン パッケージ用撮影です。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

広告写真撮影とカメラの進化とフォトグラファー(人)

投稿日:2014年12月25日

年末になり、いつもより、時の流れが速く、慌ただしく感じる時期ですね。

今日は、カメラ機材とフォトグラファーについて話をします。

10年前が、つい最近の事だと感じたり、「もう10年過ぎたのか、早いな」と思う事があるかと思います。(年齢関係なくですよ)

今から10年と言えば2004年12月、ニコンのD2xが発表されていました。(販売は2005年1月)

ニコン製の1240万画素のDSLRの登場は当時としては、すでにCanonがEOS -1Ds(1110万画素)が2002年に発売していたので、

ニコンにやっと、登場した1000万画素を超えるDSLRでした。(DSLR=一眼デジカメ)

販売価格も実売で60万円を下回り、価格的にも、やっとニコンユーザーのフォトグラファーにも使えるカメラが登場したと期待して、当時スタジオで4台購入して、撮影に活躍してくれました。

それから、途中、デジタルバックをハッセルブラッドH1で使用したりしてきましたが、D2xが一番長く使っているデジタルカメラです。いまだ健在で、使える媒体にはまだ使用していく予定です。

2014年の現在、スタジオのメインカメラはD800EとD810になりましたが。価格は当時の約半額近くで性能は3倍以上となっています。(3倍と言うとシャー専用ザクを思い出しますが・・あれは通常ザクの3倍です、性能は3倍ないのに、3倍の性能を引き出したそうです・・どうでもいい)

古いデジカメの話はここまでです。

10年過ぎて、カメラは古くなっても買い換えればOKですが、

人とスタジオ環境は、古くならず成長を続けていかないと、先がありません。

独自の危機感と、毎日の少しずつの継続した成長が必要かと思います。

写真、映像は結果が見えて残るものなので、仕事の結果、クオリティーが年数を経て、成長してるか、変化しているのか、時代に即してきたのか、独自で進んできたのか、見えるものです。

デジタル一眼レフでのムービー撮影も一般化して、以降は4Kムービーや、その先の8Kムービーでの切り出し静止画が印刷に使われるようにもなってきてる時代です。

以前から話していますが、機材が安くなって、性能が上がっていくにつれて、新規参入の撮影会社、フリーフォトグラファー、フリーランスが更に増えていくでしょう。

参入しやすいビジネスには、いろんな人が集まってきますが、継続して行くことの困難さは、どんなビジネスも一緒です。10年、20年と続けても安定はせず、常に危機感がそこにあるものです。

スタジオ玄では、11名のフォトグラファーが連日、広告写真を撮影しています。それでもスタッフ・フォトグラファーが不足する時は、登録しているフリーランスのフォトグラファーに協力してもらっています。

フリーランスのフォトグラファーは10名以上登録をしてもらっていますが、その人数は、100名以上会って、一緒に撮影してきて、撮影を任せられると判断できたフォトグラファーです。

免許も資格も必要ない、カメラと機材をもっていれば、とりあえずフォトグラファーと言える世界なので、実際に人間性と作品を見て、撮影を一緒にしていかないと、実力は分からないものです。

(上等な包丁と料理道具を持っているだけでは、料理人になれないのと同じでしょうか。)

撮影には、いろいろなジャンルがありますが、出会ったフォトグラファーの6~7割近くがファッションモデル撮影を希望してきます。物撮り(スチルライフ)を希望する人は残りの3割位で、人は人に興味を持ち、華やかな派手な方向に向かうものだと、納得する事例です。

スタジオ玄で登録している、フリーランス・フォトグラファーは、基本的に

物撮りファッションモデル撮影も、ロケ撮影も、画像処理も、全て出来るフォトグラファーが前提で人間性が最後に重要視されます。商品撮影であろうと人物撮影であろうと、最後は人対人のビジネスなので、人間性重視なのです。

実際のところ、商品撮影も、イメージ撮影も人物のキリヌキモデル撮影、ロケ撮影、取材、画像処理、映り込みの難しい宝石撮影時計撮影から、料理撮影食品撮影、車の撮影まで、こなせて、数の多い撮影もこなせる、人間性のしっかりした、ごく普通のフォトグラファーは探すと、なかなか見つかりません。(あげてる条件は広告写真の世界では当たり前の事だと思います)

フォトグラファーは全国、全世界、沢山いても、物撮りをはじめ、何でも数もこなして撮れますと言うハードルと人間性を重視すると、フォトグラファー人口の数パーセントしかいないのだろうかと思ったりします。専門分野のみで活躍するフォトグラファーを否定する事はしませんが、私たちの通常、撮影している、広告写真の世界では、人しか撮れない、車しか撮れない、風景しか撮れないでは、仕事が出来ません。

20歳の頃から、様々な撮影スタジオを見てきましたが、物撮りから、ファッション撮影までを綺麗に大量に撮影可能なスタジオはスタジオ玄を含め、東京都内でも限られてきます。

機材は買い換えれば、問題解決ですが、人とフォトグラファーも出会いなので、縁と人間関係を頼りにするしかないようです。

来年も良い縁に恵まれ、新たな写真・映像に挑戦が出来るように願っています。

写真は、衣・食・住を、かわいらしく、まとめました。

 

何気ない自然なかわいい演出のファッションモデル撮影

何気ない自然なかわいい演出のファッションモデル撮影

 

かわいらしいフード撮影

かわいらしく、美味しさを演出する食品・フード撮影

 

ハウススタジオと同等の撮影が可能なインテリア撮影

ハウススタジオと同等な自社スタジオでのインテリア撮影

 

 

 

 

 

 

 

 

フード・料理撮影・湯気、煙のシズル合成・調理撮影テクニックと画像処理

投稿日:2014年4月30日

料理撮影・フード撮影は、時間の経過と共に変化する食材・料理も多いので、撮影はスピードを必要とする場合が多く、

実際、調理、盛り付け、作りこみに30分以上かけても撮影は5分で終了と言うこともあります。

そのため撮影前の準備が重要で、いろいろな問題を想定して、撮影に臨みます。

料理撮影は素人っぽい写真でもプロフォトグラファー写真でも、料理写真に変わりはなく、最近の機材の発達と低価格化で、雰囲気のある料理・フード写真が、誰でも撮影出来るようになってきました。人物撮影にも言えることで、雰囲気が良ければ誰が撮っても問題はないと言える時代です。

ただ、それは、個人のブログだったり、雑誌・ムックなどで、自然な素人感のある雰囲気でOKと言う場合になるでしょう。

職業として撮影経験を重ねているフォトグラファーは、

自然な雰囲気を生かした撮影も計算の上で撮影して、

見せたい部分を強調したり、ライティングによって、食材、食品、料理を、見栄えよくして撮影をします。

今回は、料理撮影の中でも、特に重要な役割をしている、

湯気の煙などのシズル撮影について、お話します。

フィルム撮影の頃と、デジタル撮影では、フード撮影の基本は変わっていませんが、

部分的な色・明るさの調整、煙・湯気のみを撮影して、理想の形に合成したりする事が

可能になっています。

その実際は写真でお見せしたいと思います。

以下の写真は湯気があまり見えてないので、事前に撮影しておいた湯気の写真を合成します。

湯気の合成の基本は、完全な黒バックで撮影した湯気や煙のレイヤー種類をスクリーンにして

湯気を合成したい画像の上に重ねるだけです。

実際に元画像と湯気が合成されるまでを写真で説明します。

まずは元画像です。焼き鳥の調理シーン撮影(焼き場シーン撮影でしょうか)です。

この画像は備長炭を見せるために長時間露光とストロボを合わせて撮影しています。

本物の炭火は、すぐに焼けてしまうので、撮影は速やかに撮影します。この写真も何枚が撮ったなかで

一番綺麗な状態だったものです。

まずはもと画像の色と明るさの調整です。肉が赤すぎる感じなので、

炭火に焼かれている部分は白く調整して、周囲も綺麗にします。

この焼き鳥(実は豚ホホ肉ですが)のフード撮影画像に下の湯気を合成します。

この湯気は煙としても使えるので、今回はこの湯気撮影画像を使用します

黒バックで事前に撮影しておいた煙でも湯気でも使用可能な湯気のシズル撮影画像です。

これをフォトショップ(CS6使用)でレイヤーをスクリーンにして合成します。

湯気を合成した画像です。ちょっと煙が多すぎなのと、煙の色が白すぎるので、調整します。

煙の画像はマスク処理で部分的に消して調整していきます。

調整後の焼き鳥の料理撮影の画像がこれになります。

手前の串にかかっていた煙を調整して薄くして、煙の色、明るさを調整して、とりあえず完成です。

熱感と言うか、熱さのシズルが5割増し位にはなったと思います。

好みもありますが、ある程度、手前の肉は見せたいと思ってこのように調整しました。

クライアント様の注文次第で調整は変更されますが、フード・料理撮影では、素材が美味しく見える事が最優先です。

炭火にしても、本物を使わずにダミーを透過光で発光させて、見せる方法もあります。(ダミーなので火を使わず、熱くもならずに安全です)それは、次回以降、説明したいと思います。

フード撮影、料理撮影など、食べ物の撮影は未だ研究事項が多い撮影ジャンルですね。

 

フード撮影、食品撮影、料理の湯気・シズル感

投稿日:2012年9月6日

フード撮影・料理撮影の現場で「シズル感」と言う言葉を良く聞きます。

なにげなく「シズル感を出してください。」とクライアントが言ったり、リアルな感じを表現する事に使われる言葉ですが、元々は英語のsizzel(シズル)から成り立ってきた言葉で、意味合いは熱く煮えている感じ、シューシュー・ジュージュー・グラグラ感を表現する言葉です。

フード撮影では、このシズル感は熱いだけではなく、冷たいアイス、水々しい果物・野菜などにも使われており、オレンジから滴る果汁を撮影しながら、「いいシズル感だ」と言ったりして、

アツアツ感とかジューシー感とかヒンヤリ感などと言う事をまとめて言える便利な業界用語になっています。

今回はそのシズル感を表現するのに、重要な要素、湯気、蒸気についてです。

鍋物の撮影から、おでん、パスタ、ラーメン、丼物、炒め物、スープなど湯気が出てないと美味しそうに見えない料理、食べ物、食材は沢山あります。

ラーメンや肉まんの撮影で冷凍スタジオなる、大型の冷凍室をスタジオにしてある設備で撮影した事がありますが、効果は絶大で、かなりの熱々感を出してくれます。

ですが、いつも冷凍室が使えると言う訳ではありません、それに撮影する方も寒い訳です。

デジタル撮影になってから、湯気を強調したり、合成する事も当たり前のようになりました。

湯気を見せるための撮影方法はフィルムの頃から、あまり変化ありません。

ライティングは湯気に対して前から光を打っても湯気は見えないので。基本は後方ナナメから湯気に反射させるように、ライティングします。その時に料理に光を当てるか、湯気のみに光を当てるかは、料理の種類、見せ方で変わってきます。

また背景のテーブルやクロスが明るい色だと湯気が背景と同化してしまい、見え辛くなるので、濃い木目や、色の濃いクロス・テーブルを使用した方が良い感じになります。い

鍋物の撮影などは、火を止めた瞬間が一番湯気が発生するので、煮込んでから、火を止めた後の一瞬を狙って撮影します。鍋物で春菊などの葉物はすぐに熱気で萎んでしんなりしてしまうので、ギリギリまで入れないで最後に盛り付けます。

肉なども煮込み過ぎると色が茶色になってしまい、見た目が汚くなるので、肉も後から盛り付けて足していくと綺麗に煮込み中の絵が出来ます。

鍋の底に上げ底として大根の輪切りをいれたり、金網をいれると食材を大量に入れずに撮影が可能となります。

最後に撮影直前に霧吹きで濡らしたり、オイルを塗ったりして本番撮影です。

まだ暑い日が続きますが、鍋物が美味しい季節はもうすぐです。

今回はここまで。

名古屋コーチンの鳥鍋、湯気は自然に合成、鍋物はフード撮影の中で難易度の高い撮影ですね。

撮影 スタジオ玄

フード・料理撮影、美味しそうに食品を撮影するには

投稿日:2012年6月21日

美味しく料理を作って、盛り付けを綺麗にした料理は食欲と心を満たしてくれます。

広告写真・料理写真としての美味しい料理は味ではなく、見た目・ビジュアルに大きく力をいれます。

見た目勝負とは良く言ったもので、フード・料理写真撮影で人に味を伝えるために、見た目を綺麗に美味しそうに料理を作るのがフードコーディネーターです。

フードコーディネーターは、フード・料理撮影時に料理のレシピ・メニューを考えたり、店舗のプロデュースなどをしていますが、撮影でも重要なキーパーソンとなります。

料理撮影では、フォトグラファーのセンス・技術も重要ですが、フードコーディネーター(以下フードさん)の実力次第で70%は料理写真の仕上がり、出来に影響があると思っています。フォトグラファーが頑張っても、モデルにヤル気が無かったら、ファッションシューティングが成り立たないの同じですから。

料理という被写体を美しく美味しそうに演出してるフードさん(略して)はフォトグラファーと一緒で、人によって得意分野が違って個性も様々ですが、私が料理撮影する時に、注意してる点は

・常にフードさんと同じ目線・アングルで料理を見て、見えない部分は気にしない。(写るとこだけ綺麗ならそれで良いのです,スピードも、かなり大切です。)

・料理の知識を出来る限り共有する。(知らない料理・食材を撮影する場合は正しい見せ方はフードさんに聞くか、調べるしかない)

・売りたい・見せたいターゲット層に合わせて、器・入れ物・盛り付けの量を調整する。普通は6~8分目ですね。(自分が食べたい量とか盛り付けないように。)

・これは必要ないかもしれませんが、出来ればみんなで食べてみる、(味付けしてあればですが・・見た目だけで味付けしない場合もありますので。)

テクニック的な事は、また次回にお話したいと思います。

梅雨を過ぎれば夏、鰻の蒲焼が美味しい季節。

撮影 スタジオ玄

カテゴリー:フード撮影

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