広告写真の撮り方 : ライティング

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フード・料理撮影・湯気、煙のシズル合成・調理撮影テクニックと画像処理

投稿日:2014年4月30日

料理撮影・フード撮影は、時間の経過と共に変化する食材・料理も多いので、撮影はスピードを必要とする場合が多く、

実際、調理、盛り付け、作りこみに30分以上かけても撮影は5分で終了と言うこともあります。

そのため撮影前の準備が重要で、いろいろな問題を想定して、撮影に臨みます。

料理撮影は素人っぽい写真でもプロフォトグラファー写真でも、料理写真に変わりはなく、最近の機材の発達と低価格化で、雰囲気のある料理・フード写真が、誰でも撮影出来るようになってきました。人物撮影にも言えることで、雰囲気が良ければ誰が撮っても問題はないと言える時代です。

ただ、それは、個人のブログだったり、雑誌・ムックなどで、自然な素人感のある雰囲気でOKと言う場合になるでしょう。

職業として撮影経験を重ねているフォトグラファーは、

自然な雰囲気を生かした撮影も計算の上で撮影して、

見せたい部分を強調したり、ライティングによって、食材、食品、料理を、見栄えよくして撮影をします。

今回は、料理撮影の中でも、特に重要な役割をしている、

湯気の煙などのシズル撮影について、お話します。

フィルム撮影の頃と、デジタル撮影では、フード撮影の基本は変わっていませんが、

部分的な色・明るさの調整、煙・湯気のみを撮影して、理想の形に合成したりする事が

可能になっています。

その実際は写真でお見せしたいと思います。

以下の写真は湯気があまり見えてないので、事前に撮影しておいた湯気の写真を合成します。

湯気の合成の基本は、完全な黒バックで撮影した湯気や煙のレイヤー種類をスクリーンにして

湯気を合成したい画像の上に重ねるだけです。

実際に元画像と湯気が合成されるまでを写真で説明します。

まずは元画像です。焼き鳥の調理シーン撮影(焼き場シーン撮影でしょうか)です。

この画像は備長炭を見せるために長時間露光とストロボを合わせて撮影しています。

本物の炭火は、すぐに焼けてしまうので、撮影は速やかに撮影します。この写真も何枚が撮ったなかで

一番綺麗な状態だったものです。

まずはもと画像の色と明るさの調整です。肉が赤すぎる感じなので、

炭火に焼かれている部分は白く調整して、周囲も綺麗にします。

この焼き鳥(実は豚ホホ肉ですが)のフード撮影画像に下の湯気を合成します。

この湯気は煙としても使えるので、今回はこの湯気撮影画像を使用します

黒バックで事前に撮影しておいた煙でも湯気でも使用可能な湯気のシズル撮影画像です。

これをフォトショップ(CS6使用)でレイヤーをスクリーンにして合成します。

湯気を合成した画像です。ちょっと煙が多すぎなのと、煙の色が白すぎるので、調整します。

煙の画像はマスク処理で部分的に消して調整していきます。

調整後の焼き鳥の料理撮影の画像がこれになります。

手前の串にかかっていた煙を調整して薄くして、煙の色、明るさを調整して、とりあえず完成です。

熱感と言うか、熱さのシズルが5割増し位にはなったと思います。

好みもありますが、ある程度、手前の肉は見せたいと思ってこのように調整しました。

クライアント様の注文次第で調整は変更されますが、フード・料理撮影では、素材が美味しく見える事が最優先です。

炭火にしても、本物を使わずにダミーを透過光で発光させて、見せる方法もあります。(ダミーなので火を使わず、熱くもならずに安全です)それは、次回以降、説明したいと思います。

フード撮影、料理撮影など、食べ物の撮影は未だ研究事項が多い撮影ジャンルですね。

 

宝石・ジュエリーの商品撮影での映りこみ、宝石撮影の方法

投稿日:2014年2月3日

以前にも記述した、宝石・アクセサリー・ジュエリーの商品撮影での映りこみについて、追記です。

宝石・ジュエリー撮影では、プラチナやシルバー・ゴールドを使用したリングが殆どで、鏡面になっていて、周囲の物が映り込んできます。この「映り込み」をどう処理するかが、宝石撮影・ジュエリー撮影の重要なポイントです。

映り込みは、リング部分だけではなく、宝石・アクセサリーなどの、石の輝きまでに影響を及ぼします。

フォトグラファーにより、商品撮影の方法は様々で、商品の周囲をトレペで囲んで、ストロボ一灯で光源を一箇所のみで撮影する場合や、サイド・メイン・トップ・リアと4灯ライティングや、それ以上の多灯ライティングなど、商品・ジュエリー・宝石の形状により、ライティングもセッティングも変化していきます。

デジタル撮影になる前は、映り込みやホコリの処理に、費やす時間は今の何倍もの労力がかかっていました。ただ、デジタル処理が出来るからと言って、映り込みの処理を宝石撮影のライティング・セッティングで手抜きをすると、画像処理に無駄な時間を要して、仕上がりも不自然になってしまいます。

デジタルでもフィルムでも基本は同じなので、宝石やアクセサリー・ジュエリー撮影では、映り込みと商品の掃除・磨き、ホコリ取りはしっかり処理して撮影をしています。

商品撮影で映り込みを撮る場合はトレーシングペーパー、略称トレペを使いますが、

弊社では、映り込みを自然にするために、厚みのある、ユポと言う不燃樹脂を使った、トレペの上級版のようなものを使用しています。

光をディフューズするために使用するものは、透けるものであれば何でも可能なのですが、基本的に白いものを使用しています。

「ディフューズ」とは日本語だと「拡散」と言います。不思議なもので英語を使ったほうが、しっくりします。カメラを写真機と呼ぶのが、しっくりこないのと一緒でしょうか。撮影では、ディフューズは拡散だけではなく、映り込みも担当している訳で、これがライティング・撮影セッティングを難しくしていくポイントです。

宝石撮影での映り込みを綺麗にしていくのは、ただ周囲を囲んで、白くしても、質感が無くなるので、あえて黒い映り込みを黒いケント紙や、布、または、白い映り込みの部分に黒のスプレーをグラデーション状に塗るなど、いろいろな思考錯誤、撮影テストをしてきました。

仕上がりの良さと撮影高率を考えるとユポを使用したディフューザー(拡散板)とその隙間を暗くして自然に黒く映り込みさせる方法が、弊社でのスタンダードですが、

そこは商品撮影なので、商品の形状に左右されて、同じセットで撮影はできない場合もあり、楽には、宝石・ジュエリーの商品撮影は、出来ないものです。

商品撮影セットを作る撮影台も、商品が小さいからと、小さなセットを作ると、映り込みのセットが近すぎて、ライティングを難しくしてしまいます。

通常は3×6(910x1820mm)サイズの商品撮影台を使用しています。背景の奥行を必要としない場合は3×3(910×910mm)でも良いですね。

映り込みは前方位360度なので、下地の接地面の色や形状も重要です。

ジュエリーやアクセサリー撮影での商品を置く下地になるものとして、無反射ガラスを使用しています。無反射ガラスはノングレアやナングレアとも呼ばれています。

元は写真の現像プリント時にフィルムを印画紙の上に並べて、コンタクトプリント・ラッシュプリントを作る時に使っていたものですが、現在は撮影用に作られているナングレア・無反射ガラスを使用しています。1枚3000円から8000円位はしますが、薄く割れやすいガラスなので、取扱いは注意が必要です。

無反射ガラスをアクリルの角柱(業務用ディスプレイショップなどで手に入ります)など使用して、商品撮影台から7cmから10cm位、浮かした状態で使います。

この無反射ガラスの下に花やレース布などを置いてイメージ撮影をしたりも出来ます。

映り込みのある、宝石撮影、商品撮影に必須なのが、ユポと無反射ガラスなのです。

続きはまたにします。

無反射ガラスに布を入れてとディフューザーにユポを使用して、

ダイヤの映り込みには黒ケントを使用した、

ダイヤモンド・ジュエリーの集合撮影です。

 

 

 

フォトグラファーのファッション撮影と人物撮影での日中シンクロ撮影とは

投稿日:2012年10月9日

モデル・ファッション撮影、人物撮影でよく使われる手法で日中シンクロ撮影は、ストロボの明るさを優先させて、人物の背景を暗くしたり、背景が明るく飛びすぎないように、調整するライティング手段です。背景を暗くした場合は雰囲気のあるファッション・モード撮影のような感じになり、飛びすぎないように調整した場合は自然なポートレートに見えるはずです。

この日中シンクロの利点は日光を反射させたレフ版などでモデルさん、女優・俳優さん、アーティスト・被写体の目を眩しくしない事と、背景の明るさをコントロール出来る事、そして、ストロボの閃光速度で(小型のグリップストロボでも8000分の1位は可能)被写体をぴたっと止めて、動きのあるモデル・ファッション撮影が可能になる事です。

ストロボにアンブレラやソフトボックスを使用すれば、それなりに大きな範囲で照明出来るので、全身のポージングで撮影しても綺麗な日中シンクロ撮影が出きるはずです。

実際、ファッション撮影の現場では、アンブレラとグリップストロボとレフ版だけのシンプルなライティングで撮影する事も多く、シンプルであればある程、撮影者・フォトグラファーの微妙なコントロールが撮影画像にセンスと実力として大きく見えてくるものです。

大げさなスタジオ用ストロボを使用しなくても、ガイドナンバーが32位のクリップオンストロボでも十分効果的な日中シンクロが可能で、現行機種ではありませんが、ニコンのSB800などは高速ストロボとしても高性能で手頃な価格で手に入るので、お勧めです。

背景の空の色を調整したい時などは、日中シンクロプラス、偏光フィルター(サーキュラーPLなど)を使用すると、晴れの空を、雰囲気よく暗くしたり出来ます。今のカメラは殆どがAF(オートフォーカス)撮影が可能なので、モデル撮影でピント・フォーカスが合わないと言う事はないでしょう。

人物・ファッション撮影はちょっとしたアイディアと工夫で楽しく、クリエイティブに出来るものです。日中シンクロはタレント・アーティストの宣材撮影でもお勧めの撮影方法です。

今回はここまで

趣向を変えたい時にお勧めの人物撮影方法です。

撮影 スタジオ玄

 

フード撮影、食品撮影、料理の湯気・シズル感

投稿日:2012年9月6日

フード撮影・料理撮影の現場で「シズル感」と言う言葉を良く聞きます。

なにげなく「シズル感を出してください。」とクライアントが言ったり、リアルな感じを表現する事に使われる言葉ですが、元々は英語のsizzel(シズル)から成り立ってきた言葉で、意味合いは熱く煮えている感じ、シューシュー・ジュージュー・グラグラ感を表現する言葉です。

フード撮影では、このシズル感は熱いだけではなく、冷たいアイス、水々しい果物・野菜などにも使われており、オレンジから滴る果汁を撮影しながら、「いいシズル感だ」と言ったりして、

アツアツ感とかジューシー感とかヒンヤリ感などと言う事をまとめて言える便利な業界用語になっています。

今回はそのシズル感を表現するのに、重要な要素、湯気、蒸気についてです。

鍋物の撮影から、おでん、パスタ、ラーメン、丼物、炒め物、スープなど湯気が出てないと美味しそうに見えない料理、食べ物、食材は沢山あります。

ラーメンや肉まんの撮影で冷凍スタジオなる、大型の冷凍室をスタジオにしてある設備で撮影した事がありますが、効果は絶大で、かなりの熱々感を出してくれます。

ですが、いつも冷凍室が使えると言う訳ではありません、それに撮影する方も寒い訳です。

デジタル撮影になってから、湯気を強調したり、合成する事も当たり前のようになりました。

湯気を見せるための撮影方法はフィルムの頃から、あまり変化ありません。

ライティングは湯気に対して前から光を打っても湯気は見えないので。基本は後方ナナメから湯気に反射させるように、ライティングします。その時に料理に光を当てるか、湯気のみに光を当てるかは、料理の種類、見せ方で変わってきます。

また背景のテーブルやクロスが明るい色だと湯気が背景と同化してしまい、見え辛くなるので、濃い木目や、色の濃いクロス・テーブルを使用した方が良い感じになります。い

鍋物の撮影などは、火を止めた瞬間が一番湯気が発生するので、煮込んでから、火を止めた後の一瞬を狙って撮影します。鍋物で春菊などの葉物はすぐに熱気で萎んでしんなりしてしまうので、ギリギリまで入れないで最後に盛り付けます。

肉なども煮込み過ぎると色が茶色になってしまい、見た目が汚くなるので、肉も後から盛り付けて足していくと綺麗に煮込み中の絵が出来ます。

鍋の底に上げ底として大根の輪切りをいれたり、金網をいれると食材を大量に入れずに撮影が可能となります。

最後に撮影直前に霧吹きで濡らしたり、オイルを塗ったりして本番撮影です。

まだ暑い日が続きますが、鍋物が美味しい季節はもうすぐです。

今回はここまで。

名古屋コーチンの鳥鍋、湯気は自然に合成、鍋物はフード撮影の中で難易度の高い撮影ですね。

撮影 スタジオ玄

ファッション撮影の光質について考える

投稿日:2012年8月31日

広告撮影ファッション撮影モデル撮影の現場では、いつものように、光が硬いとか柔らかいとか、フラットだとか、コントラストが強いだの、ベタ光だのと、光について話をすることが非常に多く、光の質・光の感じについて、こだわりを持って、自作でライティング機材を作るフォトグラファーもいるくらいです。微妙な光の質の差でもフォトグラファーにとっては、大きな差に感じることも少なからずです。

光が硬い= 影が強く出る光 集光した光 直線的な光

光が柔らかい=影があまり出ない光 拡散した光ぐらいな意識ですね。

拡散してるか、集光してるか、バシっとしたいのか、フワっとしたいのか、言葉での表現はいろいろと出てきます。

今回は、ソフトな感じにライティングする場合のセッティングについて考えます。

モデル撮影などで、一般的なライティングは、アンブレラ(傘)とトレーシングペーパー(トレペ)を使った、バウンズ(反射)とディフューズ(透過)を利用した、ソフトなライティングです。

スタジオ玄では、通称「傘トレ」と読んでいます。実際はトレペを使用すると資源も無駄と作る手間がかかるので、紗幕を使ったオールアンブレラ・ディヒューザー(コメット製ではこう呼んでます)などを使用する事が殆どです。

私の知っている限りでは、傘トレの種類は大きく分けて2種類あります。目玉ありと目玉無しです。目玉とは、ストロボの発光ヘッドの部分で、発光ヘッドまで覆い尽くすのが目玉無し、発光ヘッドをまで覆わずに周囲のみを覆うのを目玉有りと呼んでいます。(スタジオエビスでは、そう言ってました)

傘トレはキャッチライトに使われたりします。キャッチライトとは、人物撮影をする時に使う用語で、目の中・瞳の中に映り込む、黒目の輝きの部分で、人物撮影・モデル撮影では重要なラインティングの要素です。

目玉なしの傘トレでは、傘が白で全て覆われているので、瞳への映り込みも白い丸になります。目玉有りの場合は中心のヘッドの部分が包まれず出たままなので、瞳への映り込みは、ドーナッツ型になります。最近では、LEDやリングストロボなどを使用してキャッチライトをハートの形にしたり、星のカタチにしているのを、見る事も多くなりました。

キャッチライトの話はここまで、傘トレの効果についての説明です、

傘トレの光は傘に反射・バウンズしている光を更に、紗幕・トレペなどで透過・ディヒューズしているので、傘バウンズよりも柔らかいのは当然の事ながら、狭い・タイトな撮影場所で柔らかいライティングをしたい時に効果の高いライティングです。

傘バウンズの前にトレペ・紗幕などを垂らしたり、立てたりする方が、ソフトで柔らかい光を作ることはコントロールしやすいのですが、ライトの移動に柔軟さがなくなります。

傘トレの場合は発光ヘッドと傘とトレペ・紗幕が一体化しているので、移動を瞬時にできます。スピード感と自然な雰囲気を求める、ファッション撮影・モデル撮影などでは、重宝するライティングです。 顔に現れる影も自然で柔らかく、被写体のフロントからの一灯、一台でも雰囲気の良いライティングが出来るかと思います。

半逆光に手前から傘トレでのライティングでのアパレル・モデル撮影、自然に影を消しています。

 
撮影スタジオ玄

宝石・ジュエリー・アクセサリーを綺麗に見せる撮影方法

投稿日:2012年8月20日

宝石・ジュエリーやリング・アクセサリーは撮影場所も大きく取らず、安易に机の上などでも撮影出来るような印象があるかと思いますが、映り込みと反射角度を理解して撮影しないと行き当たりバッタリの厳しい撮影になるものです。

宝石・ジュエリーを綺麗に見せる撮影方法は、フォトグラファーによって撮影方法に違いがあり、多くのフォトグラファーは宝石やリングに周囲が映り込まないように、宝石の周囲をトレペやディフューザーで囲んでから照明・ストロボを打って、映り込みを綺麗に見せながらライティングをしてる場合は殆どのようです。

鏡面(鏡状)になっている宝石・ジェエリー・リング・アクセサリーは普通に何もせずに撮影するとシャッターを切っているフォトグラファーの姿・顔まで映り込む場合もあり、貴金属撮影の慣れてない方は苦労をしているはずです。

カメラ量販店やネットショップで販売している、撮影セットなどでも、それなりに映り込みをとりながら撮影は可能ですが、職業フオトグラファー・プロフォトグラファーは、販売しているような撮影セットを使用することは、まずありません。

各フォトグラファーなりに試行錯誤した宝石・アクセサリー用の撮影セットで撮影するのが普通で、そのセッティング・ライティングでフォトグラファーの経験値が垣間見る事ができます。

スタジオ玄での宝石・ジェエリー撮影はフィルム撮影をしていた頃からの方法とデジタル化してからの効率化した撮影方法があります。

フィルム撮影の頃は修正が至難の技だったため、宝石やリングの映り込みに合わせた角度や曲線で乳白のアクリル板を曲げたり、切ったりして撮影をしていました。

なぜアクリルを使っていたかと言うと、厚みの問題であり、光を透過する時に厚みがあった方が、光の映り込みが柔らかくなるためで、トレペが0.5mmの紙に比べて、5mm厚のアクリルは厚みの分だけソフトに透過され、自然なグラデーションがリングや宝石に映り込みます。

厚みの分だけ暗くなりますが、感度の心配や問題は今のデジタルカメラでは皆無に等しいものです。

フィルムカメラの時代よりもデジタルカメラの撮影の方が楽になったようですが、画像処理で多くの事が出来るようになったので、合成用にカット数が増えたり、撮影後のレタッチに時間がかかるようになり、撮影・レタッチ・画像処理の時間は増加傾向にあります。

スタジオでは、宝石・ジュエリー・アクセサリーの撮影をすぐに多種・多様に撮影するための素材として、布・石・ガラスなど、数百点の小道具を常備しています。素材も古くなるので、年に一度は流行に合わせて、入れ替えなどもしています。

撮影方法は常に進化・変化しますが、基本的な美的感覚・撮影方法は普遍的であるようです。 今回はここまで。

ダイヤの輝きを自然に美しく見せる事が重要で、合成は演出にすぎません。

撮影 スタジオ玄

照明・ライティング 反射角度って

投稿日:2012年8月8日

前に光の現象で「反射」「吸収」「透過」というお話をした続きです。

「反射」と反射角度

商品撮影・モデル撮影・フード撮影などすると、必ず気になる事、テカリや反射です。

光が物・被写体に当たると必ず跳ね返ります。今日はそれについて考えます。人物撮影でモデルに光を当てると明るい部分と暗い部分が現れますね。左から打てば、左側だけ明るくなって、右側は暗いなりますね。

光があれば影が出来るのは必然ですが、

ライトを当てる角度によって、影も移動します。それと同時に移動するものがあります。反射によるテカリだったり、肌の滑り感が変わり、質感に大きな影響をあたえます。

人の顔は丸かったり、四角かったり、出っ張っていたりと、いろいろな形のパーツが集合しているので、照明ライトの位置、光の入射角度によって、さまざまな表情を見せます。

子供の頃、懐中電灯を顔のしたから照らして幽霊の真似などしたことは誰もがあるかと思います。

自然にどう光を当てると、どう影が出来るかは、日常生活のなかで、自然に学んで違和感なく、身についているものです。

ただ質感を描写するためには、どう反射させるかを理解する必要があると思います。

反射角度・入射角度 いつもこれを意識して照明・ライティングをしていないと行き当たりパッタリの撮影になってしまうと思います。

被写体の表面が全て鏡になっていると想像してみてください。

鏡は平面なので、正面から見れば、自分が移っていますが、鏡の角度を自分からそらして、振ると、別の方向のものが見えてきます。正確に角度を測ってみれば、自分の正面から、45度鏡をふれば、その鏡の真横にあったものが、見えるはずです。

光の反射も同じで、正面から45度振った鏡に光をあてると、その鏡の真横に光が反射していきます。

自分からみて、ちょうど90度の角度で光が反射していく訳で、物理的に絶対的に決まっている。  自然・物理現象です。

簡単なことを難しく話しているような気もしますが・・・・・光は規則的に決まった動きしかしないと言うことでしょうか。

被写体のある部分を反射させてテカリをだしたり、ピカッとさせたい時などに、この角度を意識すれば、光と友達になれますよ。

人と人の関係もいろいろな角度のアプローチがありますが、出来れば全て真正面から当たりたいと思いながら、今日はここまでです。

光を反射と吸収する黒い革靴の撮影は表現の難しい商品撮影のひとつです。


撮影 スタジオ玄

続・ライティングについて、綺麗にピカピカさせて

投稿日:2012年6月15日

光・ライティング・照明について、物理的な原則を簡単にちょっと

私たち、フォトグラファーは商品撮影を、毎日、毎週のように、撮影しています。

撮影での被写体・商品は必ずライティング・照明を必要としていて、

人物やファッションなどでは、その場の雰囲気の自然光を生かして、

レフ板などで光を反射させていれば、なんとかかんとか、雰囲気の良い

写真がビギナーでも撮影可能ではないかと思います。

ライティング・照明技術は数年の修行と言うか、勉強が必要です。

被写体の種類が決まっているなら、それだけオンリーで撮ると言うのなら、

短い期間で習得できると思いますが、

あらゆる被写体、商品に対してライティング・照明出来て、

カメラ・PC・ソフトの操作・理解も完璧にした時点で、

初めて知識の標準装備が整って、未知の被写体と向き合えるのではないでしょうか。

前置きはおわりにして、

光・照明を被写体に当てた場合に、起こる現象は3つに分かれます。

まずは、「反射」 被写体に光が当たり、カメラのレンズまで跳ね返って、

受像するCCDやフィルムの感光して写真が撮影できます。

分かりやすい現象です。

次に 「吸収」 髪の毛や黒い服・布・商品は光を吸収して、光の反射量を

減らします。そのため人物・ファッション撮影などで、顔の肌の質感重視で露出を

決定すると髪の毛や黒い服は、質感が表現されずに、黒くツブれた感じに

見えてしまいます。そのため商業撮影では、トップライトと言って、被写体の

頭上にライト・照明を設置して、髪の毛を明るくしたりします。

洋服の場合はスポットライト(グリットライト)を使用したり、フォトショップなどの

画像処理ソフトで黒くつぶれそうな部分を修正したりします。

最後に 「透過」 透明なペットボトル、綺麗な香水のビン、氷の入ったグラスなど、透明であったり、半透明な被写体を撮影する場合は、

カメラ側から(前から)光・照明を当てても、被写体の質感を表現しづらいものです。透過する被写体には、多くの場合、バックライトを当てます。

被写体の後方から光を当てる事で、中の液体の色や質感が見やすくなるからです。  バックライトや透過光の当て方はさまざまですが。

大別して、「反射」 「吸収」 「透過」 の3つを理解していると、ワンランクアップした、商品撮影が出来ますよ。

今回は、ここまでにします。

次は、光質の調整と反射角度、入射角度(光のうち方)を話たいと思います。

鏡を意識すると反射がわかってきます。
撮影 スタジオ玄

カテゴリー:ライティング

フォトグラファーのライティング・撮影での光、照明について

投稿日:2012年6月13日

フォトグラファーとして、広告写真・商品・モデルを撮影するのに、照明・光、つまりライティングは必須ですが、なぜか、決まりごとのようなことが、いくつか存在しています。

商品撮影で切り抜きの商品を撮影する場合は、決まったように、メインとなる照明ライトが向かって左側(下手・シモテ)から、打つ(光をあてる意味で)ことが多いですね。

何故なのか?

この質問をアシスタントの頃、カメラマンから聞かれて、太陽の東から西に動くからなのかとか?いろいろと考えてみていたのですが、一番、誰でも理解出来る答えは、私たちの文化、生活に深く関係してることでした。

いま読んでいる文章は、左から右に読んでいますよね、文章を書くときも、同じく、左から右。

撮影商品には多くの場合、パッケージに商品名や説明書きなどがある訳で、横書きの文字を見るのに、向かって右から(上手・カミテ)からの照明だと、違和感を感じるはずです。

カタログやポスターなども横書きのコピー文字が多いので、必然的に向かって左(下手・シモテ)からのメインライトでの照明が多くなるようですね。

誰から聞いた訳でもなく、そう考えて納得した20歳のフォトグラファーアシスタントの頃の思考の記憶です。

注 上手・下手の意味は撮影時に使う、舞台用語と同じ意味を持つ、舞台に向かって右が上手で左が下手となっています。

早めのメリークリスマスです。これも下手からのライティングですね。
撮影 スタジオ玄

カテゴリー:ライティング

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