広告写真の撮り方 : 商品撮影

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広告写真・動画撮影とドローン撮影

投稿日:2017年4月26日

2016年から、ドローン・マルチコプター(無人航空機・以下ドローン)を使用した写真や映像が目立つようになってきました。

ニュースや映画・ドラマを鑑賞する側にとっては、空撮はただの空撮なのですが(最近、バラエティー番組でも使われていますが、見慣れてしまうと、無理に使う事も減るのでしょう・・・)

制作側にとっては、セスナ・飛行機・ヘリコプターをチャーターせずとも、空撮を出来る事、空中にカメラを飛ばせる事は大きな進歩です。

撮影用ドローン以外にも、ドローンレースや産業・流通・農業・施設監視などにも、使用の幅は広がっているようです。(個人的にはドローンレースに注目してます。まだ始まって2年程で、総額約1億2千万円位のレースがドバイで開催。最初の優勝者が15歳の少年と言うのも注目です。)

ドローン使用の空撮では、ドローンの機能である、接触自動回避やオートパイロット機能が充実してきて、経験豊富なドローンパイロットでなくとも、ある程度の撮影が可能です。

個人でも入手可能な
撮影用ドローン販売の最大手は2017年3月現在では、DJIが機能、価格で一歩先を進んでいるようです。

ドローン撮影で感じる利点は、今まではクレーンなどを使用していた建物の俯瞰撮影などが、ドローンにより安価にスピーディーに撮影できる事、川の流れを水辺からではなく、川の真上から撮影したり、建物や施設を海上から撮影したりと、鳥の視点を気軽に取り入れる事が最大の利点かと思います。

法的な制約は多くありますが、以下のルールを守る必要があります。

1.日中(日出から日没まで)に飛行させること

2.目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること

3.人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること

4.祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと

5.爆発物など危険物を輸送しないこと

6.無人航空機から物を投下しないこと

ざっくりと要約すると、危険な行為をしてはいけないと言う事です。(ちょっといい加減ですが・・)

撮影以外に観察や監視、輸送、農薬散布、イベント演出、レースなど、多種多様な用途で活躍するドローンは、

主なる活動範囲は撮影よりは、物流や農業、自然保護の観察などが、メインになるかと最近の情報から読み取れます。

テロ行為にも使える事が最も問題になっており、東京都や大阪府など都市部では、ドローン対する規制は厳しくなっています。

1万円前後から、50万以上のドローンまで、販売されていますが、1万円前後のドローンでもカメラ付があったりと、誰でも購入可能な危険なテロ兵器と言えるのかもしれません。

そんな物騒な話はおいて、ドローン撮影でフォトグラファー・シネマトグラファーは稼げるのだろうかと言う事を考えてみました。

ドローンを操縦する人は、ドローンパイロットと言う職業名になるようです。また、大規模な映画やCMでのドローン撮影では、ドローンパイロットは撮影はせず、操縦のみに専念します。ドローンに装着されたカメラはフォトグラファー・シネマトグラファーが操作して撮影します。そんな撮影に関わるようなドローンパイロットは年収が1億円位だと、あるテレビ番組で放送していました。

実際、フォトグラファー・シネマトグラファーの職業でも、年収1億円の方は日本国内に数名はいる訳で、その下に年収数千万、数百万の方たちが、カースト制(ピラミッド式)のように、存在しています。

ドローンパイロットが稼げるかどうかと言うと、その人次第としか言えませんが、撮影用ドローンは演出効果の高い撮影機材の選択肢としてスタンダードな特殊機材として、今後も活躍するでしょう。

今回はここまで。

ドローンは雲の上までは飛べませんが、十分な空撮が可能になりました。

写真のように、ドローンは雲の上までは飛べませんが、十分な空撮が可能になりました。

 

 

広告の商品写真撮影(動画撮影)と価格・料金・見積もり

投稿日:2017年4月25日

広告写真動画の中での重要なジャンルは商品写真や単品撮影、スティルライフ(静物画)は、写真の基本を把握していないと撮影出来ないものです。

撮影業界で有名な日本最大規模の広告写真スタジオも商品撮影、物撮りを中心に撮影を続けてきた会社が元になっているように、人物撮影や食品撮影のイメージ撮影とは、また違う世界です、

職人的な知識と技術にクリエイティブな発想とアイディアを込める事で、単なる物撮りを広告写真として価値感を高めていく事が商品撮影のあるべきところと思っています。

商品が、ただ視覚的に写っているだけ写真なのか、

商品を際立たせて、商品の持つ意味を表現出来ている写真なのか、

同じ商品を撮影しても、考え方、撮り方でまったく違う写真になるのが、商品撮影の面白さであり、奥の深さだと思います。

商品撮影を依頼するクラアントが求める事をあげると、

1.商品を正確に見せて(色、柄、形状、大きさ、質感)撮影してほしい。

これは、適正なライティングと撮影アングル、レンズの設定、キチンと撮影する事ですね。(精密な映像・写真資料が必要な時など)

2.商品をもっと良く見えるように(良い商品に見えるように)撮影してほしい。

ライティングで演出したり、技術的な手を加えて、商品を良く見せるように、1と同じようですが、人物で言えば、証明写真とグラビア撮影(修正有の・・)のような差ですね。

3.商品が売れるように、イメージ演出・効果を加えて撮影してほしい。(高級感、爽快感など抽象的表現を具現化)

部屋やロケでシーン撮影やモデルを使った撮影、商品撮影とは違う、イメージ撮影、デザイナーやフォトグラファーがどう演出して撮影するかを考えて設定する商品イメージ撮影です。

4.予算を抑えて撮影してほしい。(または予算内で最大限の効果のある撮影をしてほしい)

一番、気になるのは撮影料金です。安ければ良いに越した事はありません。スタジオの使用料金、機材費、消耗品代、フォトグラファーの技術料、ギャラなど、全てを適正な価格にして、そこから、何を減らすか、増やすかして、求める撮影予算に近づけます。フォトグラファーの人件費の相場はネットで調べると出てきますが、1日撮影して8万~20万とも言われています。(100万円~2000万の会社やフォトグラファーも存在しますが・・・)

1日で8~20万円以上と言うと、良い稼ぎに見えますが、

実際の業務では、事前の打ち合わせや見積もりで半日(1時間の打ち合わせでも前後の時間は潰れますから、他の撮影を入れる事が難しくなります)

そして撮影で1日(早朝から深夜でも、料金が変わらない場合が殆どです)

更に、クラアンントの希望とフォトグラファーの仕事の仕方次第ですが、

撮影後の画像処理や写真の選別などで、その後に半日~2日ほど費やしたりと、合計で実際2日から3日作業してる場合もあるので、その分の人件費を考慮して、実際には、月に10日ほど(10回撮影)しか撮影が出来ないとして(ただ、そんなに都合よく撮影予定は組めず、撮影予定が重なる事が殆どで、週に2回撮影が組めれば良い方です。)

フリーフォトグラファーでも個人スタジオを構えていれば、スタジオの賃貸料(所有物件ならば税金と維持費)、光熱費、アシスタント料金、機材のメインテナンス費や購入費各種保険、税金など、撮影ロケで使う車両代、(弊社では機材費用だけでも毎年、数百万円以上の追加購入費用や修理代金などがかかります)など、収入と出費を計算すると、数%の黒字か赤字と言う状態を繰り返してギリギリで綱渡り状態になる場合もあるでしょう。

飲食店なら、安い美味いを掲げて、回転率を上げて、無駄を省き広くチェーン展開すれば、原価率に近い提供単価を設定しても、利益は上げられるものです。(人材の教育と雇用が大変そうですが・・)

スーパーマーケットなども、安く大量に仕入れて安く大量に売る事で利益を上げています。(薄利多売は大変でしょうが、家計が助かります)

写真撮影・映像制作やデザイン制作の場合は会社単位で仕事しているにしても、最終的には個人作業の連携であり、この作業量には限りがあるため、簡単に人を増やす事が難しく、スーパーや飲食店のように、大量に売る事も仕入れる事も難しい事です。(同じ写真・動画を大量に買う人はいないので・・・)

学生やパートをアルバイト雇用して、商品撮影を単価500円~と設定している会社も存在していて、設備もスタジオも最低限度の厳しい状態で経営しているため、スケジュールの余裕を持たす事が出来ないので、1週間前で変更・キャンセルでも料金が50%の発生などの撮影会社なども、見られます。

全てアウトソーシング・外注で連携してマージン・仲介料を取るだけで、成り立っていて、会社の概要も不明瞭案なグレーゾーンと呼べる撮影会社もネット検索の時代になって増えてきました。

撮影価格・料金には相場はありますが、業界標準の価格・料金設定は存在しません。業者により、バラツキがあります。

撮影価格・料金は、各広告代理店、印刷会社、デザイン会社などで、クライアントの希望に応じて見積りするので、同じ撮影をしても、価格が違う事も発生します。(それでも相場に落ち着く事が殆どです・・・)

現在はインターネットで検索すれば、撮影会社が何社も見つかるはずで、新規の撮影案件を依頼する時には、当然何社、何名かの見積もりを比べて撮影依頼を決定することでしょう。

価格を見て、撮影会社・個人の作品、会社の雰囲気、個人の技量・人柄などを総合的に判断して依頼をすると思います。

あとは実際に打ち合わせ、対応の仕方や、撮影の進行具合、写真・映像の仕上がりの良さで、また再度、撮影依頼をするか判断するでしょう。

大変な撮影であればあるほど、毎回違う撮影会社に依頼するのは、クライアントも制作会社も時間のロスとストレスになるので、難易度の高い撮影ほど、撮影依頼のリピート率は上がります。(それを問題なく撮影出来る、技術と経験・知識が必要です。)

弊社の撮影依頼の8割以上は5年以上、撮影依頼をリピートして頂いているクライアントで、取引先を退職して、再就職先で、また弊社に撮影依頼を発注して頂くと言う形でも撮影案件が増えています。(誠に有り難いことです。)

撮影会社であれば、撮影は出来て当然ですが、同じ撮影依頼を4社で撮影すれば、全てが違う結果になるのが、広告写真撮影・広告映像制作の難しい点です。

どこが優れている、劣っていると言うより、クライアントとの相性もあるかもしれませんが、最終的には、当然の事なのですが、人と人の繋がりをどれだけ重要に仕事をしているかが、大切な事ではないかと思います。

素晴らしいCM動画や広告写真も人の繋がりからですね。

広告商品写真撮影と料金と見積りの話が、別方向に飛躍しそうなので、

今回はここまで。

雑文にて失礼致しました。

 

 

 

 

 

メディアの変化と広告写真

投稿日:2017年4月24日

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スマートフォンの普及で、2017年の現在で日本国内の2人に1人はインターネットを毎日使用しているそうです。私も毎日、メールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング)・サービス、ショッピング、検索などで使っています。

1980年代から1990年代にパソコン通信のメインとなっていたニフティサーブなどのBBSや掲示板があった頃から、進化を続けて、現在のSNSと呼ばれる形態になってきました。

職業・所属・学歴・家族構成などを、ネット上に制限無しで公開している人も多くいるようですね。SNSが始まる前は、そんなことをするのは、芸能人・有名人位のものかと思っていましたが、スマートフォンの普及で世の中も大きく変化しました。ブログだけで月に数千万稼ぐブロガー、映像配信で現在平均年収740万円位の広告収入などを得るyoutuber(ユーチューバーとカタカナで書くと読み辛いです)と呼ばれる職業の登場(億単位を稼ぐ人も存在しますね)。

20年前には、こんな職業があるとは思えなかった。ゲームで賞金を稼ぐプロゲーマーなども存在しています。

今後の20年は極端に言えば、新聞の印刷が無くなり(すでに減っていますが、限りなく0に減る)、テレビ放送は第2のメディアになって(テレビCMの価値が下がる)民営放送局の合併もあるかもしれません、映像配信サービスやスマートフォンと連動するのが当たり前の各種サービスやビジネスが主流になり、(すでになっているとも言えますが、スマートフォンと言う呼び方も無いかも。)液晶が進化したペーパー液晶も実用化されて、教科書や雑誌の在り方も変わり、グーグルグラスのようなバーチャルなガジェットが普及しているものだと予想できます。通信も進化して、今の10倍は速度、通信料が増えて、電波を使う事も、電波塔や設備の維持を考えると、電波は非常通信用にしか使用されないかもしれません。

現在も液晶モニター・LED掲示板を使用した広告のシステムが確立され、キャンペーンの方法など即時に変更が出来るリアルタイムな広告に変わってきています。

私がよく行く駅の改札広告は、毎日広告の内容が変わっています。

時間によってターゲットを変えた広告ポスターを液晶モニターに表示しているのでしょうか?

電車の中でもトレインチャンネルなど動画コンテンツを毎日のように見ています。いつからか吊り革も広告媒体になり、新しい広告が目立っていますが、印刷物を車両に吊るす、中吊り広告は今だメインの座を守っているようです。(大体あれで発売される雑誌の内容を把握できますね)

印刷、映像、音声などのメディアの変化で、職業も変化します。様々なメディアが新しいメディアに吸収され飲み込まれて、新たなメディアが確立されて、デジタルコンテンツや動画コンテンツなどのワードも良く聞くようになりました。(看板がサイネージと呼ばれたり、呼び方を変えているだけですが)

映像・写真の撮影は20年前と変化があったかと言うと、機材の進化で、暗い場所でも綺麗に撮影が可能になったり、機材の軽量化でドローンのような新たな空撮機材の登場や、HDR(ハイダイナミックレンジ)でハイライトやシャドーがコントロールしやすくなった事、そして手振れを極限まで抑えて、滑らかに撮影が可能なジンバルやスタビライザーなど、4K/8Kムービー撮影など、進化は普段見てる、CM・ドラマ・映画などに、現れています。またバーチャル映像やCGのソフト(mayaなど)制作ツールとして、スタンダードなものとなってきました。 約30年前に車の撮影でレスポンス処理(画像処理をこう呼んでいました。)をしたいた時に想像していた世界にいる訳ですが、さほど自分は成長していませんね。それでも現役フォトグラファーとして、長生きはしたいものだと思うのです。

この先は更に、軽量化、高画質・高音質化、高機能化するのは想像がつきます。画像処理ソフトやプロの使うソフトは難しいほど自由なものが作れる、難解で自由なものでしたが、分かり易いインターフェースで直観的に使えるものも登場してくるでしょう。

人が生き続ける限り、ものごとは進み続けて、シンプルになったり、また複雑にもなります。そして淘汰されて、また進化して、現在の職業に対する考え方も変わります。

30年前まではフォトグラファーは花形職業に入るような職業でしたが、

今では、はっきり言って不人気職業です。完全実力世界の好きな人しか続けらない職業になりました。

映像を自らの表現として、クライアントに求められる映像・写真を制作出来るフォトグラファー・シネマトグラファーが、大手に広告代理店とクライアントに求められるのは、今も昔も普遍的な事です。

プロフェッショナル・職人として、商品などのイメージを撮影するフォトグラファーが求められる分野も大半を占めています。

様々な分野で求められる撮影するのが、広告写真・広告映像だとして、

youtuberなような、沢山動画コンテンツを再生される事を望んで動画制作をする人たちは、アーティストと呼ぶのでしょうか。(やっぱyoutuberとしか呼べないか) 子供も大人も国籍も関係なく、稼ぐ事が出来るyoutuberの登場は

個人が組織である、放送局を凌駕する可能性を感じさせる大きな変化です。

私自身もyoutubeに動画コンテンツをアップしていて、再生回数はあまり伸びていませんが、海外の知らない人が何人も、再生しているのは、面白いものです。これが何万人となるとビジネスになるのだから、目指す人が多いのも自然な事です。

youtubeなどで冒頭のCMを数秒でスキップ出来るようになっていますが、スキップする人が大半をしめていると思います。

スキップされる事を想定して5秒程で十分伝わるCMやメッセージが必要で、そう作られるのが当たり前になるのでしょう。

映像・写真のビジネスとして写真ブログや動画コンテンツ制作は、時代で時流で変化していくもので、変化について行くのではなく、変化を造っていく姿勢が大切なのだろうと思うのです。

かなりの雑文になりましたが、今回はここまで。

 

ECサイト・ネット販売・ブランディングと広告撮影

投稿日:2016年8月1日

ECサイト撮影スマートホン、タブレットの普及により、ECサイト、ネットショップが拡大、増加し、有名なところでは、アマゾンや楽天で買い物をする事が日常化してきました。60歳以降はまだ、紙媒体のカタログを利用しているようで、実際に中高年、高齢者向きの通信販売はカタログ・紙媒体のメディアからの注文が殆どのようです。

前置きはここまで、ECサイト(エレクトロニックコマース=電子商取引)は、ここ数年でかなり便利になっていますね。

その反面、ECサイト・ネット販売・ネットショップでは、実際に商品を手に取って見る事が出来ないので、商品が詳細に分かるように、アパレルの場合では、全体の写真、部分的な機能を見せる写真、素材を見せるアップカット写真、アパレルなら、モデルに着せてみせるモデルカット写真など、また角度が変えて、サイドカット写真、バックショット写真など、手に取らずとも雰囲気、大きさ、質感が伝わるように、撮影をする必要があり、一つの商品を紹介するためには、最低でも4カットは撮影しています。

商品の良さが伝わり、購買意欲を沸かせて、注文してもらうまでの間、商品写真をお客様を見続ける訳ですが、写真の撮り方の良し悪しで、注文数・売上が変わるのは、紙媒体のカタログショッピングの頃から変わらない、普遍的な事実です。

ECサイト、カタログショッピングの商品撮影モデル撮影では、商品を良く見せようと、ライティングや設定で、商品を綺麗に演出するので、実際に購入して、商品を手に取った時に「あれ写真となんか雰囲気が違うな」と感じる事もあると思いますが、そんな時はクーリングオフを利用して返品するのも、今の時代の買い物なのかと思います。

撮影している立場としては、商品を綺麗にアイロンして、質感が出るようにライティングしているので、嘘はないのですが、人物を綺麗に撮影するのと同じように、商品を出来るだけ美しく撮影しているので、写真と実物のギャップが生じるのは仕方無いことなのかもしれませんが、

最近では、そのギャップを埋めながらも綺麗に撮影することを目指す撮影の方法も考えだされています。例えば自然光のみで撮影をする事(また自然光に近いライティングで撮影)、しわなどを綺麗に見せようとするための綿なども入れずに風合いを生かした撮影法など、出来るだけ商品が実生活の中に見るように見えるように撮影も、大切なのかと思います。

ECサイト・ネットショップの撮影は、撮影を開始すると切れ目なく、商品の撮影が続き、

1日で100カット以上の撮影をする事もあります。常に同等以上の安定して撮影方法を持続させるための、経験と環境も必要になります。

なおかつ、ブランドサイトの撮影になると、そのブランドの雰囲気を損なわないように高級感など、ブランドカラーを重要にする事も考慮されます。ブランディングは以前も話をしていますが、そのブランド・企業が生き残る上で重要な事で、撮影会社・フォトグラファーはブランディングに対する撮影方法を常に意識して、広告写真を観察して、撮影に生かすようにしています。

ネットでECサイト撮影と検索すると、沢山の撮影会社が出てきますが、そのほとんどは、マンションの一室を改装して、1チームか2チームがやっと撮影出来るような、小規模の撮影会社が目立ちます。

ひどい場合は、スタジオ環境や撮影スタッフも紹介していないようなHP(ホームページ)の撮影会社も存在します。(時間単位での撮影料金の撮影会社に多いようです)

同時に何チームが必要かは、商品数・スケジュールで決まる事ですが、弊社では最大14チーム(フォトグラファーが14名、スタイリスト10名、商品管理4名)で稼働している事もありました。

規模が大きくなればなるほど、撮影スタジオの広さも必要になるので、スタジオ環境は非常に重要な課題になりますね。ある程度の規模を有した撮影会社でないと、すぐにキャパシティー(許容量)を超えてしまうので、注意が必要です。

ECサイト・ネットショッピングは個人レベルでも開業出来るものですが、写真は個人レベル・素人レベルでは、売上、注文に繋がらないものだと思います。

今回はここまで。

広告写真撮影 撮影でのレンズの選択について

投稿日:2015年6月18日
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canon 50mm 1.2usm 明るいレンズは暗い室内も明るく見せてくれますね。

 

ファッション撮影でも、フード・料理撮影、宝石、アクセサリー撮影、ムービー・CM撮影でも、最近は同じデジタル一眼DSLRが1台あれば対応出来るほどに、カメラは進化してきました。

どんなにカメラが進化しても、安価になっても、レンズだけは、あまり安価に、ならない傾向があり、高級レンズを揃えると、すぐにカメラボディーが数台買えるほどの金額になったりします。

DSLR(一眼レフカメラ)には、他の大型カメラにはないほどの、多彩なレンズが各メーカーから発売されており、初心者は、レンズを買うにも、どれから揃えたらと困る場合もあると思います。

レンズセットで販売されている、コンパクトDSLRには、18mmから50mmのズームや50mmから200mmのズームなどが付いていたりしますが、F値が暗いレンズが多く、解放絞りでもF4や5.6位のズームレンズが多く、暗い場所での撮影に不向きで、フォーカスを手前だけに合わせて背景をぼかす事も難しいものです。

ただ、写真は機材に頼らずとも、撮る人の気持ちと被写体の面白さに意味があるので、機材・レンズを追及しなくても良いフォトグラファーは沢山います。

広告・カタログ・雑誌などの撮影でも、ズームレンズしか持たないフリーランスフォトグラファーも知っています。

レンズに凝るとレンズ沼にはまって出てこれなくと言うフォトグラファーもいますし、あまりレンズに拘りすぎるのもお勧めできませんが、最低限度のレンズを所有していないと仕事に支障がきたすので、

今回は最初に、これだけは持っておきたいレンズについてお話します。

少し昔の話ですが、ハセッルブラッドが広告写真の定番カメラだった頃は、ハッセルブラッドの500CMのボディーを2台とレンズを数本、フィルムフォルダーを予備で2台もっていたものです。

どんなレンズを所有しているかは、フォトグラファーがメインに撮影している被写体によって違うのですが、

ファッションよりの人は6×6サイズのブローニフィルムカメラの標準レンズである80mm(プラナー)と中望遠の150mm(バリオゾナー)は持っていて、更に広角レンズにあたる50mm(ディスタゴン)をもっているフォトグラファーが標準的に多かったようです。150mmを諦めて120m(マクロプラナー)を使っているフォトグラファーもいました。当時はハッセルブラッドのボディーもレンズは超高価だったので、そんなに所有出来なかったのです。

過去を振り返って、フォトグラファーのレンズの選択を見てもわかるように、基本は標準レンズ、望遠レンズ、広角レンズを1本ずつは所有していました。

アシスタントだった頃の私が最初に買ったのは、標準レンズを無視して、キャノン用のタムロン社のsp90mmマクロとキャノンのFD24mmでした、90mmマクロは標準レンズの代わりにして、ポートレート用にボケ味のある写真も撮影していました。

被写体との距離が取れない(引きがない)ときは24mmを使用していて、旅行でもそのレンズを持ち歩いていた位で、広角の具合がとても良いレンズだと思っていました。

レンズを買い足していって最終的に200mmから20mmまで揃いましたが、それでも、sp90mmマクロと広角24mmは使用頻度の非常に高いレンズでタムロンのsp90mmマクロは絞り羽が壊れるまで活躍してくれました。

職業として、スタジオやロケで広告撮影やファッション撮影、フード撮影をする場合は、使うレンズは被写体に出来る限りベストなレンズを選ぶようになり、手持ちにない場合はレンタルもして撮影をするようになりましたが、

様々なフォトグラファーに会う機会も多かったので、ジャンルごと(性格にも依る)に持っているレンズに特徴がある事に気がついていて、

まずファッションよりのフォトグラファーは中望遠は良いレンズをもっていて、それ以外はズームレンズで済ます傾向が多いようです。

フードで活躍するフォトグラファーは中望遠マクロレンズとシフトレンズを持っている人が多いようです。

シフトレンズとは、アオリといって、大判カメラのようにレンズの角度を意図的に傾けるティルト操作と上下左右に移動させるシフト・ライズ・ォールが出来るレンズの事で、歪みパースをある程度軽減できて、通常では合わない部分にフォーカスを合わせたり、ボカす事が出来る特殊レンズで、一般的に所有するフォトグラファーは少ないレンズです。

フォトショップ・画像処理ソフトの進化でボケ味の操作も可能になってきましたが、レンズ操作でのボケ味やフォーカスを送る操作には、まだ敵わいものです。

シフトレンズは便利で映像・写真での、視覚効果も高いので必要なレンズですが、高価なレンズなので、全てのシフトレンズを揃えるには、結構な覚悟が必要です。(軽自動車1台買える位になります)

高価なレンズとなると筆頭に上がるのが、超望遠レンズになる、300mmF2.8や400mm500mm、望遠の200mmF2などが上がってきますが、個人のフォトグラファーで、これらを所有してる人は知ってるフォトグラファーでも、数えるほどしかいません。(たまにアマチュアでも野鳥を撮るフォトグラファーが持っていたりします、フリーランスのスポーツ写真・報道のフォトグラファーも持っていますが、新聞社や雑誌のプレス・フォトグラファーはメーカーとタイアップでレンタルしている事もあるようですね。)

ファッション撮影でも超望遠を使う事はありますが、基本的には、使う時にレンタルが通常です。(出番が多いフォトグラファーは買うのでしょうが・・・)

2015年の最近では、サードパーティー・レンズメーカーのシグマ・タムロンのレンズも安かろう悪かろうから、高品質なレンズを安価で出すようになってきました。8mmと言う超超広角レンズなども販売していて、カメラ・レンズメーカーの動きも以前とは変わってきています。(今でも、タムロンのSP90mmマクロは更に進化して良いレンズです。初代発売から25年過ぎました)

レンズについて考えたり、語ると、時間がいくらあっても足りないので、まとめに入りますが、

結論としては、趣味として、レンズを買うなら、よく撮影する被写体に合わせて、出来るだけ明るいF値の単レンズを買うと撮影が楽しくなります。まずは、必要なものを一点豪華主義でも良いのではないでしょうか。

何を撮るか分からないけど、レンズどうしようと思う人はズームレンズセットで良いと思いますが、撮影を楽しみたいなら、上記のように、マクロ撮影が可能なレンズと風景を撮るための明るい広角レンズがあると、素敵な写真が撮れるのではないかと思います。

普段はシビアなファッション撮影や商品撮影・イメージ撮影の話ですが、今回は基本のレンズ選びの雑文でした。

 

 

 

 

 

フォトグラファーの広告動画撮影と広告スチール撮影

投稿日:2015年4月30日

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撮影機材の進化と軽量化・小型化は2015年になっても、止まる事はないようで、新製品が出るたびに、その商品の機能・利便性・高画質化に購買欲が働くのですが、もう1年後には、もっと良いカメラが出るだろうと予想して、現在あるカメラを使い切ろうと思う気持ちで、購買欲を抑えます。マイクロフォーサーズマウントの登場でムービー・動画とスチールを撮影出来るカメラは1回り小さく軽くなり、4Kも可能なカメラも出ており、ムービー・動画撮影には、軽くて画像の綺麗な、便利なカメラとして注目を浴びています。

実際、35mmのフルサイズより、CCDは小さいので、背景のボケ感などは、フルサイズのDSLRには、敵わないと思っていましたが、もともとフルサイズのDSLRはボケすぎていた事もあり、マイクロフォーサーズ規格位のボケ方の方が自然で良いとも言えます。

動画ではフォーカスを合わす事が、スチールと違い、撮影中に常に合致している必要があるので、カメラが動いたり、被写体が動いている場合は、連続して合わせ続ける事が出来るオートフォーカスが必要です、ビデオカメラのCCDはスチールのCCDより小さいので、被写界深度が深く、フォーカスは合わせ易いのですが、ボケ味は出ないもので、ボケ味のあるDSLRのカメラはフォーカスが合わせ辛いのが難点です。

マイクロフォーサーズ規格は、今までの一眼ムービー(DSLR)その中間に位置しているような印象で、オートフォーカス機能も、ビデオカメラまでは及びませんが、フルサイズCCDのDSLRと比べて、格段に性能は上がっており、動画撮影には特化しており、現在はパナソニックのDMC-GH4 GH2が業務用に使われているようです。(最近では、EOS8000Dも従来の10倍の速さのオートフォーカスが可能になっています。)

カメラが小型軽量になると、それに付随して三脚やレール、クレーンなども軽量化したものを使用出来るので、カメラマン1名でも、持ち運べる位のコンパクトな機材にする事も可能です。

すでに、業務用としてマイクロフォーサーズ規格のDMC-GH4・2は活躍しており、また他のカメラメーカーも新機種を出してくるので、オートフォーカスの進化次第で、将来的にメインカメラとなる可能性も見えています。

スチールとムービー・動画の境界が希薄になって、フォトグラファーと言う名称も、変わるのでしょうか。

ムービーカメラマンの事をキャメラマンと呼ぶのですが、これは昔からの伝統で、そう呼ぶらしいのですが、海外では、シネマトグラファー・カメラクルー・カメラオペレーターとも呼ぶそうです。

どんな世界でも数年単位で新たな呼び方の肩書きが増えていくようですが、フォトグラファーからフォト・ディレクター、フォト・アートディレクターになる場合も最近では良くある例です。

アニメーションの世界では、最近、ビジュアルディレクター(VD)と存在が誕生しています、設定や説明的な事を無視して、こうしたら面白く、迫力が出る、印象が良くなる、などと感覚的にディレクション・演出をする仕事のようです。

ムービーとスチールの差は動いているか、動いていないかですが、実際撮影する側の意見ですが、スチール撮影よりもムービー・動画撮影の方が、難易度は高いと思います(個人的な意見でもあります・・)

ムービー撮影をスチール撮影の延長のように考える方もいますが、実際は別物で、トリミングが16:9と横長な事で制約や条件が変わってきます。普段使っている、2.7M幅のセットペーパーで、人物全身を撮ろうとしても、はみ出してしまうので、修整が必要になるのですが、出来れば修整はしたくないので、更に広いセットペーパーや白ホリゾントを使用する事になります。

機材も三脚の種類が豊富あり、クレーンやスライダー、ステディーカムナド、カメラが動いて、動感を演出するための機材が発明され続けています。最近では、ラジコンヘリコプターやアクションカムが登場して、新しい映像を見せてくれています。10年以上前のドラマを見ると、2015年現在のドラマを比べて、明らかにカメラに動きが無く、三脚に固定された静的な画像ばかりで、現在のドラマを見慣れていると、少し違和感を感じたりします。

そして音の録音をする事も、突き詰めると、専門職がいる位の職業なので、音声に関する機材の知識・技術も必要になります。マイクの種類だけでも、ガンマイク・ピンマイク・バウンダリーマイク・インタビューマイク・ステレオマイクなど多彩にあり、集音の方法も、無指向、単指向、超単指向、と様々な機材が存在して、音を録音するためのミキサー・レコーダーも操作する必要があります。

そして編集に入ると、完全にスチールとは別世界で、編集は上手い・下手がはっきりと分かるので、1年2年でプロになれる程甘い世界ではありません。

そのため弊社では、編集ディレクターが3名おり、常に最善の演出・編集方法を追求しています。

広告写真撮影から広告動画撮影まで、ステップアップするように、感性と技術を磨いていく事がフォトグラファー・クリエーターには必用ですね。

日々の積み重ねが大切なのは、どんな職業でも同じで、

毎日1パーセントでも良いので、この世界で成長を続けたいものです。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

ドレスウォッチ・高級腕時計の広告写真撮影

投稿日:2015年4月23日


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ドレスウォッチ・高腕時計の撮影はアクセサリーと時計の両方を合わせ持つ、高級品の代表のような商品撮影です。価格・価値も50億円のブレゲから、数十万円のロレックスに至るまで、様々な高級時計・高級腕時計が存在します。

高級時計は盤面から形状まで凝ったデザインで作られて、高級な皮ベルト、宝石、貴金属の装飾など、精密さと豪華さ、華美なものからシックなものまで、メーカー・ブランドによって様々ですが、撮影をする立場から見ると、表現する部分が多く、ライティングは数センチ単位、カメラアングルは数ミリ単位で調整していく、クリエイティブかつ職人のような緻密さを必要とする広告撮影です。

高級時計とは話が離れますが、メーカーカタログや雑誌広告などを見ると、時刻の表示がメーカーごとに微妙に違う事に気が付きます。

実際にHPを確認してみて回った結果ですが

カシオは10時8分37秒、

オリエントは10時10分35秒、

セイコーは10時8分42秒、(長針と短針がシンメトリーになります)

ロレックスは10時10分31秒、(10時11分32秒もありました)

フランク・ミューラーは10時8分36秒(デザインによって変わりますが・・)

シチズンは10時9分35秒、

とメーカーごとに表示の目安が違うのですが、

共通しているのは、ロゴマークが12時の位置にある事が多いので、ロゴマークを隠さないように、バランスが良い時刻表示になっています。

ロゴマークの位置が3時にあるタグホイヤーのフォーミュラなどは10時7分37秒でした。

表示時刻はロゴマークとデザインを隠さないように設定するのが基本となっています。

表示の基本設定はここまで、高級腕時計の撮影についてです。

時計の撮影は映り込みが多く、多くの時計の文字盤は緩やかな曲線の円か角になっています。また、曲線的なカーブをしている文字盤も存在します。映り込みの仕方も各腕時計によって様々です。

映り込みをカバーするためには、カメラアングルを決定してから、カメラから見た時計文字盤面の反射角度の先にトレペやユポで面光源を作る必要があります。面光源は基本的には、カメラの上から斜めに画面の奥から傾斜をかけておくと、映り込みが取り易くなります。

面光源を作ったら、ライティングをします。ライティングは基本的には、ストロボのヘッドを直接あてる事が多く、アンブレラやボックスライトを使う事は、殆どありません。

ストロボヘッドのリフレクターと呼ばれる、丸い部分に、グリットと呼ばれる、ハニカム構造になっている、光の直進性をだして、スポット効果をだす、ライティングのアクセサリーを使うと、面光源に対して、部分的にスポット的に当てる事が用意になるので、面光源に綺麗なグラデーションを作りやすくなり、反射のコントロールが楽になり、コントラストも付けやすくなるので、グリット(ハニカムヘッド)の使用はお勧めです。

高級腕時計の場合は文字盤の映り込みを取っても、竜頭やボディフレームにも、装飾か施されているので、また別の映り込みを取るための、面光源やレフが必要になります。

また装飾にダイヤなどの宝石を使用している場合は、宝石用のライティングが必要になる事もあります。

5cmほどの幅の中に、様々な質感と反射・透過をする装飾パーツ・デザインが凝縮されているので、一枚の写真で全てを完璧に表現が出来ないと判断した場合は、

ライティングを

文字盤用

文字盤のダイヤ・宝石用

フレーム・ベルトのハイライト用

と素材用のカットを合成して撮影して、3~5点の画像合成・レタッチをします。

素材カットを撮影する場合は基本ですが、カメラが動くと合成する事が難しくなるので、三脚に固定したまま、フォーカスと絞りを固定して、PC・MACなどに繋くか、レリーズを使って、動かないように、撮影する必要があります。全く動かない方が画像合成は楽になります。手でシャッターを押して、0.3mmずれただけでも、画面では、大きなズレになるので、手押しシャッターは禁止です。

また腕時計は撮影用に時刻を止めてある場合もありますが、止められない場合は、竜頭を引き上げておいて、針が動かないようにして、撮影後に竜頭を切り抜いて、通常の状態に見えるように、合成調整します。

現在の時計メーカーの殆どは、ホームページ上に各時計・腕時計の説明書をダウンロードして見れるようにしてあるので、時間の調整が分からない時は、それらを参照しています。

ホコリ・ゴミ・キズが目立ち易いので、綿棒・ブロワー・筆・セーム革などで綺麗にして、指紋が付きやすいものは、手袋をつけて、撮影前に汚れが付かないように注意します。

ムービーで腕時計を撮影する場合は、上記のようなレタッチ合成は1秒24コマか30コマとしても、の全てを処理するので、3秒使うだけでも大変な処理になりますね。

某CM編集スタッフさんと話をした時は、化粧品・宝石・腕時計・アクセサリー類はレタッチ・合成処理なしはありえないと言っていました。画僧処理・レタッチありきなのが、現在の撮影・編集方法なのでしょう。

腕時計の撮影は、フォトグラファー・撮影者によって表現の差が出やすい、商品撮影、イメージ撮影分野ですね。

今回はここまで。

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ファッションモデル撮影と商品撮影のライティングと色温度

投稿日:2015年3月23日
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外光は6500Kなので、ストロボを1500K上げて色温度を調整。調整しないと外光とモデルの髪と肩のハイライトが青白くなります

今回は、広告写真でのファッションモデル撮影商品撮影をスタジオで撮影する場合のライティング・色温度について、お話します。

モデル撮影での一般的なライティングは傘・アンブレラのバウンズライティングとトレーシングペーパーやアートトレーシングペーパーのディフューズ・透過を組み合わせた、傘バンとトレペディフューズなどと呼ばれるライティングがメインになる事が多いようです。

最近では、柔らかい光質を求めるため、アンブレラバウンズを更に、レフ版に当てる方法で、バウンズした光を更にバウンズして、そのバウンズした光を更にトレペでディフューズ(透過)するなど、2重バウンズしてディフューズするといった、軟調でソフトな照明・ライティングが、この数年、雑誌や広告で目立つようになりました。

トレペを3重に垂らして撮影するのが、通常のライティングと言うスタイルのフォトグラファーもいて、個性・自分らしさをライティングに求めるフォトグラファーは多いのだと思います。

特にモデル撮影やフード撮影に見られるようで、柔らかく、ハイライトが無いようなライティングをして、人が自然に普段から目で見ているような雰囲気の状態を作り、日常的な光と質感を求める照明・ライティングです。

よく雑誌っぽい感じのライトでと言われると、意図的に当てているように感じさせないライティングだと解釈できる事が多いようですね。

広告写真の商品写真に、あるようなメリハリのあるライティングと対峙するような表現だと思います。

どちらも照明での表現の種類なので、商品やデザインで照明のバランスは変わるものですが、ライティングで重要なのは、そのバランスを撮影時にコントロール出来ている事だと思います。

モデル撮影でも、料理・フード撮影でも、商品撮影・ジュエリー・宝石撮影でも、照明・ライティングで、ストロボや自然光、タングステン光、LED電球、蛍光灯などを使用します。

デジタル撮影になってから、あらゆる光源での撮影が可能になりました、カメラで光源に合わせたホワイトバランスが自由に設定出来るようになって、フィルムで撮影していた頃のように、フィルムの種類とフィルターワークが不要になり、感剤費などの消耗品の費用は浮きましたが、その分の費用がデジタル機器・ハードやソフトにかかり、作業時間も増加しました。

カメラでホワイトバランスが取れるようになっても、ライトの光源が数種類混ざったり、自然光と照明が混ざった場合は、どちらかの照明を基本としてホワイトバランスを取る必要があり、通常は被写体に当たっている光に合わせてホワイトバランスを取ります。

色温度(color temperature)に合わせて撮影出来るようにする事を、ホワイトバランスを取得すると言い、元々は放送・業務でのビデオ・ムービー撮影現場で白いボードを使い色温度を取っていた事から、スチールがデジタル化したときに同様にホワイトバランスと言う言葉を使うようになりました。

色温度は、青紫色光と赤色光のバランスの状態を、数値的に示したもので、高ければ青くなり、低ければ赤くなります。夜空に輝く星も、赤い星から青白い星まで、沢山の種類がありますが、星がそう見えるのも色温度のためです。(おおまかですが)

ケルビン(K)と言う単位を使い、0から10,000の範囲で数値化します。

実際には2000Kから8000K位の数値が使われます。

日の出や日没は2000K位で

太陽光の直射日光で5000K位

晴天の日陰でで8000K位 になります。

温度と言う言葉がついていても、普通の気温には関係ないので、色温度は高くなればなるほど、青く寒い感じなるのです。

色温度を理解することはライティングや写真撮影する上で、絵作りや技術を突き詰めていくと、とても重要な事になると思います。

スチール撮影では、18%反射率のニュートラルグレーのグレーカードと呼ばれるA4サイズほどのカードを使う事が多く、殆どの撮影はグレーカードを撮影時に被写体の前に写し込んで、現像ソフトでホワイトバランスを取ります。

カメラ本体でもホワイトバランスは取れますが、現像ソフトでも調整したほうが更に正確な色再現が出来ます。

ストロボを多灯ライティング(2灯以上)でライティングする場合はストロボのヘッドの発光チューブにより、色温度が100から200度の差が出たりするので、ストロボヘッド1灯ごとに、色温度を測り、調整する必要が生じます。

色温度100Kの差は6000K位ではあまり差を感じないのですが、(プロフェッショナルは分かると思います)3000K位の色温度では、100Kの差でも見て分かるようになり、低ければ差が目立ち、高くなれば目立たない現象がありますが、

ストロボの発光するワット数(パワー)を変えた場合も色温度が変化するので、高い色温度でのライティングでも調整したほうが発色は綺麗になります。

照明・ライティングの条件が変わっても色温度は変化します。

傘・アンブレラにバウンズすると、アンブレラの白い部分の色の影響により、色温度は変化します。

アンブレラは傘トレやトレペディフューズを意識してある程度、色温度が落ちないように、白がブルーっぽくなっている物もありますが、長く使い続けるとライトで焼けてアンバーっぽくなってきます。そうなると交換になるのですが、交換すると、古い物と比べて差が出てしまうので、レフやアンブレラはある程度したらまとめて交換する事をお勧めします。(色温度調整が楽になります。)

メインライトがアンブレラバウンズ+トレペディフューズで、

トップライトがアンブレラバウンズのみ、

キャッチライトにソフトボックス

バックライトにヘッド直のライティングなど、

4種類の照明方法が混ざると色温度も各光源で変わるので、モデル撮影の場合だと、モデルに右から当たる照明は適正でトップから当たる照明は少し青く、バックから当たる光はもっと青く、正面から当たるキャッチライトは少し赤いなどと、色のバランスの悪い写真が撮影されます。

現像ソフトで色温度のバランスが悪くなったものを修整しようとしても、光は混ざりあった部分と直接当たる部分など、角度・反射が変わるので、色調整は困難なものになります。

撮影意図として、各照明の色温度の差異があるのは良いのですが、意図していないのであれば、各照明・灯体の色温度に差異がるのは、撮影をコントロール出来てないとも解釈できます。

照明の灯体ごとに補正をする必要がある場合は、各灯体のリフレクターなどに、ライトにフィルターを付けて補正する必要があります。コンバージョンフィルターと呼ばれる、色温度を調整する目的で作られたもので、映画や放送のムービー撮影では、よく使用されているもので、色温度を細かく調整するために使われるもので、B-1からB-6は、色温度を上げて、A-1からA-5は色温度を下げるために使用します。

撮影現場では、上記のコンバージョンフィルターを1cmから3cmほどの幅で細長く切って、ライトのリフレクターや、ボックスのディフューザーなどにテープで張って、色温度を調整しています。

フィルター1本で色温度が100K分・50K分と太さを調整すると使い易いです。

詳細に色温度を測る事はカメラ単体では不可能なため、カラーメーターを使用します。カラーメーターは10K単位で色温度を入射式で計るものが一般的で、写真・映像用のカラーメーターは現在、セコニック、ケンコー・トキナーから発売されているものが使われています。

フィルムで撮影していた時期は、ミノルタのメーターがメインでしたが、ミノルタがコニカミノルタフォトイメージングに合併し、2011年に解散した経緯で、ミノルタのメーターは販売されなくなりましたが、

本来、大切に使えば長持ちする機材なので、オークションなどでは、現在も結構な高値で取引されています。(ケンコー・トキナーで修理を受け付けてくれる機種もあるため)

カラーメーターは15万円から17万円ほどする機材なので、レンズやストロボに費用を回して、カラーメーターまでは手が出ないと言うフォトグラファーも多いのですが、カラーメーターを使っているフォトグラファーは、一度使ったら手放せないと言うほどで、色彩を忠実に再現させるのに、必須の機材です。

各灯体の色温度を調整した映像・写真と、調整していないものを比べると、色のヌケの良さに違いが出てきます。

そして、色温度が調整されていない光源で撮影された映像・写真は、少し濁ったような印象を受ける事があり、ヌケの悪い写真になりがちで、現像ソフト・レタッチソフトを使用しても、完全な補正は難しく、不可能な場合も多いので、事前の色温度管理は、必須です。

色温度管理は、ファッション・モデル撮影での、モデルの肌の色、服の色、フード・料理撮影での、食材・料理の色に深く関係し、影響を与えます。

カラーメーターを使いこなす事は、広告・雑誌・営業写真など、フォトグラファーのジャンルを問わずに必須な事でしょう。

デジタル撮影でホワイトバランス調整が楽になった撮影現場には、カラーメーターを使用する光景は見なくなってきて、ストロボメーター・露出計も使用しないフォトグラファーも増えています(撮ればすぐに適正露出かどうか見れるから・・ですが、ライトバランスは計らないと正確には出せません)

各灯体の出力・明るさを数値で把握して、色温度調整・管理する事は、ワンランク上の撮影(普通なのですが・・)をするための基本条件です。

ファッション撮影でも、商品撮影でも、露出・色温度管理の基本は大切と言う事で、ヌケの良い発色の映像・写真を撮りたいものです。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

商品撮影 単品撮影と集合撮影の配置とライティング

投稿日:2015年3月20日
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グラスの集合写真、形状とディティールの表現が大切

上記の写真はグラスの角版・集合撮影ですが、商品撮影には、単純なカテゴリー3つがあります。

単品撮影は商品を単体で撮影する事。

切り抜き撮影は、撮影した単品撮影・集合撮影の画像を切り抜き易く撮影する事で、写真・画面の中に、映り込みをカバーする為の黒い紙や仕掛けなどが写っている事の多い写真・画像の撮影です。

切り抜きは撮影時に切り抜きする訳ではなく、撮影後にパスツールを使って切り抜いて、イラストレーターなどでデザインに貼り付けます。商品単品撮影の殆どは切り抜き用に撮影しています。

切り抜きせずに、トリミングのみで白やグレーの余白を生かして、使う方法は角版撮影・角版使用と呼ばれます。イメージ撮影や背景を生かした撮影も角版使用と呼ばれ、略して「角」と呼んでます

単品撮影は商品を見せる角度・向き・アングルを注意して撮影していきますが、広告写真を撮りなれてないフォトグラファーやアマチュアが難しいと感じる撮影が「集合撮影」「まとめ撮り」と呼ばれる、カラーバリエーションをまとめて撮影したり、部品パーツをまとめて撮影する事、器や食器、カテラリー、調理器具などをまとめて撮影する、カタログやチラシなどで見られる広告撮影方法です。

集合撮影と呼ぶことにしていますが、呼び方は業者によって変わるかもしれませんね。

この集合撮影の撮り方について、考えてみます。

物が2つ以上あれば集合・まとめ撮影になる訳ですが、2つになった時点で選択する事がいくつか発生します。簡単には物と物と、お互いにつけて撮影するか、離して撮影するかですが、デザイン次第なので、どちらが良いとも言えない事です。

以前、フォトグラファーで駆け出しの頃、撮影と切り抜き、レイアウトをする仕事をしていた時期があり、自分で撮影して、現像して、リサイズしてプリントして、ハサミで余白を切って、フィルムに貼りつける作業をしていた頃がありました。

今から、約20年前はアナログだったので、切り抜きは職人的な仕事でしたが、マックとフォトショップ、イラストレーター、クオークエキスプレスの登場で、そんなアナログのデザインの現場は劇的といっていいほどの変化があり、昨日まで使っていた、製版カメラも、引き伸ばし機も、フィルムも必要なくなり、ハサミはパスツールに変わり、引き伸ばし機はフォトショップの拡大縮小リサイズで済むようになりました。

アナログな機材が必要なくなって、デジタルなソフトとハードで撮影もデザインも進行して、クリーンでスピーディーな現場になりましたが、

写真撮影の基本的な部分は何も変わっておらず、集合写真、まとめ写真の撮り方は当時のフォトグラファー・デザイナーから学んでいて、その基本は今も普遍的なルールとして撮影に生きています。

難しいノスタルジーな話はここまで、

集合写真でルールとしている基本を述べてみましょう。

まずライティング

以前も触れていますが、メインライトは下手から(向かって左からのライティング)です。文字は左から読むので、左からのライティングの方が、一般的に馴染むためです。それにトップライトを入れて全体をライティングするのが基本的なライティングです。

集合の配置の仕方は、商品によって多少変わりますが、基本的な部分を説明すると、

高さのあるもの大きい物は上手(向かって右)から配置する。奥行のある置き方なら、右奥に大きい商品を配置。(ライティングで影にならず、右上がりで見やすくなります。)

あまり隙間を作らず、まばらにならないように配置する。(写真が小さくなっても商品が1個ずつ見えるように)

商品を重ねる必要があるときは商品の7割以上は見せるようにする。

タオルやノートなど四角いものなら、角を3つは見せるようにする。

同じ商品のカラーバリエーション集合であれば、色がわかるだけで良いので、重ねて配置する。

複数の種類の商品の場合は、種類別に配置して、混ぜないようにする。

他にも注意点はありますが、基本はこれ位です。

これを基本に配置をしていくと100点の大集合でも、なんとか絵になります。(そんなに多い集合は滅多にありません・・・)

それでも、「言うは易し」で実際に配置してみると難しい集合の商品撮影もあり、

陶器の集合など、割れ物なので、気を使いますし、タオルや衣類の集合もデザインやロゴの文字など、見せる部分の位置などを考慮して配置していきます。

そして商品ではなく人物の集合でもルールがあって

人物の集合写真の場合は中心に向かって人が斜め45度位の角度で内側に向かっていくと肩がぶつからず、狭いスペースでも人がたくさん入れます。あとは身長の高い人が後方になるなどの基本的な事ですが、はずせないルールです。

商品撮影のジャンルは沢山ありますが、集合撮影は地味ながら、フォトグラファーの配置センス・美的感覚が問われる広告撮影ですね。(スタイリスト・デコレーターがやってくれる場合もありますが・・)

広告写真の基本を大切にして、商品撮影の高みを目指したいですね。

 

 

 

 

広告商品動画撮影とディレクターとフォトグラファー 映像制作会社の今後

投稿日:2015年3月17日

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弊社スタジオ玄が、広告写真撮影と並行して、広告用に商品動画を撮影する事は10年以上前から業務として続けていますが、WiFiやLTEの高速通信技術とスマートフォン・タブレットの普及とYouTubeのようなフリー・無料で使える、動画配信サービスの普及で、2010年過ぎあたりから、弊社では動画撮影・編集の需要は増え続けて、ムービーカメラマンは2名から4名に増えて、2名だった編集ディレクターも4名に増員されました。広告映像制作会社としては、規模は小規模ですが、スタッフレベルの成長は10年でかなり向上しました。

今回は、広告映像制作、商品動画撮影ついて、考えてみたいと思います。

miniDV・DVCAMの頃はテープで撮影していたので、ヘッドの磨耗なので、音飛びしたり画像が途切れたりと言うトラブルが発生したりするので、カメラと別のレコーダーに予備で録画をしたりしていましたが、現在の業務用のビデオカメラの殆どはメモリーカード対応になり、バックアップや予備も同時に2枚のメモリーカードに記録するだけで大丈夫になって、テープで撮影していた頃よりも、撮影機材周りはスッキリしました。

テレビなどの放送用(業務用とはまた違います)のカメラはHDCAMのテープを使っている事が多く、まだテープでの放送システム(HDTV)の方が主流になっています。テープの方が保管など取り回しがいいのだと思います。

業務用と放送用の機材の差は、一眼ムービー・DSLRムービーや4Kムービーカメラの登場で大きな変化を見せています。

放送用の機材と業務用機材の価格差は10倍近い差があり、その差は操作性・堅牢性・ルクス(感度)カスタマイズメニュー・解像度の違いなどに現れてますが、ずば抜けて画質が違うレベルでは無くなりつつあります。(一眼ムービー・DSLRムービーの登場からですが)

民生用(一般家庭用)に販売されている数万円のビデオカメラでも4Kムービーが撮影可能になり、4Kテレビも発売されていますが、2011年7月から地上デジタル放送化した時点では、FULL HDテレビが主流だった事もあり、新たに登場した4Kテレビ対する需要は低いようです。

2015年現在のテレビ放送もHDかFULL HDが主流で4K映像が見れるのはYouTube位しか見当たりません。

4K映像が主流になるのは、2020年の東京オリンピック頃でしょうか。

2011年の地デジ化の時期に買い換えたテレビが10年以上過ぎているので、各家庭が4Kテレビに買い替えているだろうと予想されます。(その頃には4Kテレビしか販売してないでしょうし)

その頃には、YouTubeのようなサイト・チャンネルが増えていて、放送局も今よりも、WEBと情報端末に特化して複合したサービスをしているでしょう。

機材・システム・ハードの事は後追いで、その時期に求めらる画質を提供すれば良いのですが、

映像ソフト・コンテンツに関しては、常に時期・時代に合わせた表現方法をを求められます。  撮影方法・カメラワークも10年前のテレビドラマと今のドラマでは変わって進化しているように、商品動画撮影や店頭VP(店頭ビデオプロモーション)でも、進化・変化を続けています。

DSLRムービー・一眼ムービーの普及で一眼レフの多彩なレンズを動画撮影でも使えるようになったため、レンズの選択の自由度が増して、その自由度は映像に現れて、

極端に浅い被写界深度(ピントが浅い)を生かした撮影や、軽いカメラを生かしたダイナミックなカメラワーク、アクションカム(小型ムービーカメラ)を多数同時に使えるようになったアングルチェンジの自由度など、テープ・フィルムで撮影していた時とは比べものにならない程の表現方法が増えています。

写真も映像も基本はフィックス(静止した画像)にあると思いますが、映像はカメラ自体が動く事で、静から動のバランスをだして、見ている視聴者、カスタマー、購買層を惹きつける事が可能だと思っていますが、カメラが動き過ぎると見ている方が疲れてしまうので、静と動のバランスが重要です。

動感を出すための機材も発達してきて、以前はレールとクレーンが主流で、横と縦の動きと円の動きがメインでしたが、

縦と横の動きを両方同時出来るクレーン・アームも出てきました。

ラジコンヘリの発達と兼価化でラジコンによる映像や、スポーツ会場の天井や空中にワイヤーを張って、俯瞰でスポーツ映像を撮影可能したりと、機材の軽量化で多彩な撮影方法が提案、実行されています。

グーグルグラスのような存在も今後進化して映像業界に影響を与えるのでしょうか。

軽量なビデオカメラ・一眼ムービー・DSLRムービー用の、スライダーやクレームも業務用に耐えるものが出て来てるので、狭いスペース、機材が持ち込めないロケ、環境でも、三脚での撮影のパーン・ズーム以外に横と縦の移動が可能になり、映像のクオリティは向上しています。

携帯・スマートフォン・タブレットでも、高画質なビデオ・ムービーが撮影可能になり、それをYouTube等で配信する事も、簡単に出来るので、映像を撮影する事に垣根がなくなっています。一般の人が撮影した映像を放送局のスタッフがYouTube等で見て、それを放送番組で紹介したりするのも日常的に見られる事で、WEBの映像配信サービスは、ある意味では、放送局を抜いていると感じますね。

誰でも簡単に映像を撮影・配信できるようになっても、誰でも写真を撮れるようになった時期と同じで、プロとアマチュアの差は埋められないものがあります。

その差を三脚や機材や照明と言う人もいますが、その差は監修・編集をするディレクターの演出や編集技術・コンセプトに比重がかかっていると思っています。

小規模の撮影では、撮影と編集をこなすディレクターも多いかと思いますが、スタジオ玄では、ディレクターとカメラマンは分けています。ディレクターは編集で必要な絵作りに集中して、カメラマンはカメラワークと照明などに集中するためです。

大規模な映像制作会社が絡むような撮影になると、照明チームとカメラチームに分かれての撮影進行になりますが、殆どはカメラチームで照明もこなします。

フォトグラファーが自分で被写体を照明をするのと同じで、ムービーでも、照明をカメラマンがするのは、自然な事だと思えます。

ムービーを主流にしてきたムービーカメラマンと、フォトグラファーを主流にしてきたムービーカメラマンの差は、ライティングと細かい部分のディティールの表現に差があるのではないでしょうか。

取材のカメラのENG(エレクトリック・ニュース・ギャザリング、イージェイとかイーエヌジェイと呼ぶ)は、報道カメラマンなので、瞬間を上手く撮影する事に特化したカメラマンが必要ですが、

商品広告用の商品動画撮影はディティール表現が重要で、商品の色、透明感、質感など、表現する範囲はスチール撮影と同じで、映り込みから、反射角度などを計算して、商品にあったセッティング・ライティングをしています。

動画撮影なので、カメラや被写体の見える角度が変わっても違和感のないライティングバランスをして、カットごとにライトの位置に変化ないようにするなどの、注意も必要です(当然の事ですが・・そうなってない映像を他で見ることもあります。)

キャストと呼ばれる演者さんも重要ですね。演者さんに撮影の意図が伝わって、効果的な動きとセリフ回しが出来て、商品の見え方も良くなってきます。

ディレクターとキャスト・演者、カメラマン、技術さんの意思が同じ方向に向かって進んだときに、良い映像と結果がついてくるのではないでしょうか。

映像とスチールの垣根が無くなってきた環境で、最後に重要なのは、やはり人の感覚と技術なのかと思う、カメラマン・フォトグラファー意見と考えですが。映像制作会社、広告写真制作会社の将来はまだ大きく進化しそうですね。

今回はここまでにします。

写真をクリックすると作例がご覧になれます。


 

 

 

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