広告写真の撮り方 : 撮影スタジオ

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料理写真・フード写真とキッチンスタジオ・レンタルスタジオ

投稿日:2017年3月14日

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私たちが撮影している、フード写真・料理写真は、広告や雑誌のイメージや商品・食材の撮影など、様々な料理や食材の撮影をしています。

フード・料理撮影をする時に頭を悩ますのが、撮影場所スタッフの手配かと思います。

今回は撮影場所・撮影スペースについて考えて、弊社のキッチンスタジオ「ソレイユ」の紹介を致します。

料理のイメージ撮影と言えば、広い気持ちの良いダイニングキッチンやアイランドキッチンなど、居心地の良い空間で撮影したいと思うものです。

撮影になれば、更にライティングのためのスペースやカメラの設置場所などで、プラスアルファの空間・スペースが必要になります。

広告撮影では、料理・フード撮影用の、キッチンに特化したハウススタジオがあり、そこを時間単位でレンタルして、撮影をしています。スタジオ料金だけで10数万円になる事でしょう。

フード撮影でレンタルスタジオに求める事は、

スタジオの広さ・搬入の容易な事。

イメージが作り易いインテリアの配置や空間設定

自然光の入り方・採光の状態

交通アクセスの良さ

プラスアルファ 小道具や使える機材・設備など

上げると以上のような事だと思います。

弊社では、キッチンを設置したスタジオが3つあり、それぞれ、使い勝手に違いがあるのですが、

先月、改装したキッチンスタジオ「ソレイユ」はフード撮影の事をフォトグラファーの目線で作ったキッチンスタジオです。背景の棚や壁をパネルを変える事でシックにもポップにも変化可能で、

大型の業務用冷蔵庫1台(他のスタジオの更に2台あり追加可能)と大型冷蔵庫2台で大量な食材をストックして管理出来るようにしています。

またL字型のキッチンとアイランドキッチンの両方を設置しているので、フードコーディネーターが2チーム入っても、同時に調理が可能、

L字型キッチン側で仕込み・調理をして、撮影準備の出来たアイランドキッチン側で撮影をするなど、スピード感を重視する撮影では、使い勝手の良いキッチンスタジオになっています。

自然光の採光は窓が2面あるのですが、天気に左右され安定しないため、ムービー照明機材のHMIとキノフロと言う

自然光に近い照明を用意してあります。

使い勝手の良い環境を作るために、調理に必要な道具、食器、小道具も多種多様に備品としてあり、

モデルや演者、役者、俳優、女優が入って良いように、控え室も用意、

そして撮影会社ならではの、フード・料理撮影に特化した撮影サービス。

撮影会社が作ったレンタルキッチンスタジオを使って頂けたら幸いです。

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ポップアイランドキッチンで楽しい親子の時間を演出

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控え室も用意しています。

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奥がL字型キッチン、手前がアイランドキッチン

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夜のシックな雰囲気も自由に作れます。

 

 

撮影プロダクション・撮影スタジオの在り方

投稿日:2016年3月16日

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3月初旬に、ある広告撮影プロダクションの自己破産準備のニュースが入ってきました。1964年の第一回東京オリンピックの前よりも早く創立され、60年以上の歴史を持つ、最大手の撮影スタジオの自己破産の原因は、売り上げの大きな減少でした。紙からデジタル・メディアへの変化に対応しきれなかった事と、経営者が創業者のみの状態が続き過ぎ、事態の悪化を招いたのではないかと検証されています。

紙からデジタルメディアへの変更は撮影料金にも影響があり、同じ撮影でも料金が低いWEB価格のようなものが存在して、撮影業界、印刷業界を含む、業界全体を大きく変えている要因だと思います。それ以外も原因があると思いますが、老舗の最大手と言われた撮影スタジオ・プロダクションの歴史が終わりました。

別の見方では、フォトグラファーでも60年現役で撮影を続けるのは難しいことで、撮影スタジオ・撮影プロダクションの会社を60年存続させるのは凄いことだと思っていました。

起業して1年後に倒産する会社は30%、5年以内が80%と言われていて、30年続く確率は僅か0.025%と1%以下になっています。

東証一部上場企業は日本の企業の全体の0.04%と言われているのも、3代目が会社を潰すと言われてるのも頷けます。

特に撮影スタジオ・撮影プロダクションとなると、時代の変化に厳しく影響を受ける業態なので、60年以上続いた事は稀なことで、

今ある大手の撮影プロダクションも30年後はどうなっているかは解からないものです。

私の身近なフォトグラファーで現役で撮影してる方は70歳までで、多くの広告フォトグラファーは65歳前後で引退しています。

年齢とともに、自分を取り巻く人脈も引退していくので、余程のつながりと実力と対応力がないと

60歳以上のプロフェッショナル・フォトグラファーが生き残るのは、厳しいものです。

ただ、年齢は目安なので、数字で区分けするのもどうかと思います。

高齢化社会になるのは、避けられない事実なので、定年を75歳にする会社が登場してもおかしくないかもしれませんね。(定年の最低設定は60歳です)

私の所属するスタジオ玄は今年で創業26年になり、スタジオの業務を取り巻く環境も大きく変化をしてきました。

上記の数字を見ると、これからが正念場、変革の時期かもしれません。

近くにある大手のレンタルスタジオと撮影業務をしている会社は20年でスチール撮影とムービー撮影の比率が逆転してムービーが9割になっていることや、

また別の大手の撮影プロダクションでは、フォトグラファーを同じ数のフォト・プロデューサーがいる事など、ただフォトグラファーが沢山いるスタジオだけの撮影プロダクションは少なくなりました。

弊社も、所属するスタッフ・プロデューサー・フォトグラファー・シナマトグラファー・レタッチャー・クリエイター・ディレクターが、先を見た変革を続けていかないと、将来は見えてこないでしょう。

技術革新的な話では、ニコンから今月末発売される、D5が注目されています。常用感度が ISO 102400 と超高感度で画質も良くなっているそうです。

実際にテスト機を試しました。動画性能を確かめるために、65インチの4Kディスプレイに感度をISO 100から102400までの映像を見比べて、ノイズの状況を目で判断した所、D810の感度ISO 800と D5の感度ISO 3200の画質が近い感じがします。(販売前なので、データを持ち出して検証出来ないので、画像・映像がお見せできません。)

多少のノイズを気にしなければ、暗闇の蛍の撮影も出来ますね。

絞り2段の差は大きく、1000W必要だったライトが250Wでも撮影可能になります。

また、ニコンが発売しているVR機能である、手振れ補正と組み合わせて撮影すれば、暗い室内や、夕方の撮影などに大きな威力を発揮しそうです。これ位の感度が常用されるようになると、照明やストロボも小型の物で済むようになり、今後、ライティング機材の軽量コンパクト化、更にコストパフォーマンスに大きな影響を与えそうです。

今まで撮影出来なかった世界が撮影出来るようになり、写真にも映像にも大きな影響を与えることになるでしょう。

技術以外で、人の働き方、職種の変化も、見えてきました。

上記に書いた、フォト・プロデューサーやフォト・ディレクターは、比較的新しい職種で、プロデューサーは人の手配や、全体を見渡すような職種で、ディレクターは写真のクオリティーを管理・チェックするといった所で、営業も兼任してる場合も多いようです。

オウンドメディアと言う言葉も目立ってきたようです。自社会員サイトと言う意味合いが強いようですが、自社のイメージや利益に強く関係する事柄です。オウンドメディア・マーケティングに関する職種も増えてるようです。

自社でネット放送局を作る事もオウンドメディアに入る事なのでしょう。自社で放送局やラジオ局を作るのは夢のあるプロジェクトですね。

ネット放送は個人レベルでも出来ている事なので、こじんまりしたイメージもありますが、YouTubeの利用者数が10億人を超えている事や、ニコニコ動画などの利用者の 推移を見ていると、放送業界の環境革新は、今も進んでいます。

PCやタブレットはあるけど、テレビはもたないと極端な生活の人もいますし、実際、視聴率、テレビの視聴時間は減ってきています。

今のパケット通信料金が全て固定料金になったり、無料WiFiの普及など、通信料金と通信スピード次第で放送業界は変わると思います。実際4K放送はまだ実施されておらず、YouTubeなどでしか、4K映像が見れないのが現状です。フジテレビで4K放送をテストしていましたが、地上波でFullHDを流し、4K放送を同時にネット配信すると言うものでした。

4K映像を電波で飛ばすには、放送システムそのものを変更しなければならず、今、販売されている4Kテレビ自体も変更しなければならないそうで、この問題が、東京オリンピックの2020年まで、どう解決されるが心配です。

地上波で4K放送が無理だとしたら、今後、アンテナの代わりに、テレビを見るには、ネット回線が必須になってしまいます。そして、モバイル通信もセットで固定料金になるの時代も近いと思います。(全部ネット配信も厳しいとは思うので、地上波で4Kにして欲しいですね)

テレビ番組も録画して見て、CMを飛ばす事が増えているようで、録画率も視聴率と別に計測しているようです。そうなると見ないで飛ばされる確率の高いCMに使われる予算も変わってきて、その予算がオウンドメディアに使われたり、他のメディアに使わる事になってきているのでしょうか。

紙媒体メディアが減ったと言われてますが、本屋は無くなっていないし、チラシやポスターも無くなりません。デジタルメディアが増えて、総合的に撮影や編集、動画など、撮影に関する仕事は増えています。撮影プロダクションにも撮影スタジオにも、厳しいと言われながらも仕事は増えてきているので、どう理解して、取り組み、乗り切るのかが重要ですね。

私自身、フォトグラファーは、生きてる限り続けて行くつもりです。フォトグラファー以外にも魅力的な職種は沢山ありますが、フォトグラファーを根幹として、新たな発想、技術を駆使して、増え続けるメディアの撮影が続けていければ幸いです。

今回はここまで。駄文・長文失礼いたしました。

 

広告写真撮影スタジオと映像制作会社の立地・場所と環境

投稿日:2015年3月26日
ソレイユとパート1のコラージュweb

撮影スタジオ パート1の1ST とキッチンスタジオ ソレイユ

 

広告写真撮影スタジオ映像制作会社として、業務する上での重要点、立地・場所について考えてみます。

友人のフォトグラファーと写真で食べていける都市・場所について話をした時に上がった場所は、アメリカでニューヨーックとロスアンゼルスや、フランスでパリ、イギリスでロンドン、などと、都市の名前ばかり上がってきました。最近はアジア圏も写真ビジネスが盛んですが、金額的な部分では及ばないようです。

そして最後に東京です。東京都の中でも、渋谷区、港区が圧倒的にクリエイター・フォトグラファーが集まるようで、場所柄・イメージ的な部分も後押しをして、この区域は絶賛大人気中です

光文社のフォトグラファーファイルを見ると、9割位は渋谷区・港区に住所を置いているフォトグラファーで埋まっています。ただ、その殆どは事務所のみで、スタジオスペースがあるとしても、マンションの1室を改装したような簡易なものが殆どです。都内の個人所有のスタジオを何か所も見てきましたが、マンションを改装したようなスタジオは天井が低く、光が拡散されてフラットになりやすく、使い辛い印象です。

そこで、レンタルスタジオを使いましょうとなるのですが、ここで話を20年以上前に戻します。

私がフリーランス・フォトグラファーのアシスタント(直アシ)をしている頃は、1991年のバブル経済終焉の直前の数年でした。

撮影がある時だけ、スタジオエビスや松濤スタジオ・アートプラザ1000、六本木スタジオなどをレンタルして使って撮影していて、スタジオ料金だけで軽く20万円は超え、撮影料金はその3~6倍以上の撮影で、景気の良い最後の時期を目の当たりにしていました。

その頃のフォトグラファーは撮影が、週に1~2本あれば商売繁盛のようで、撮影以外は作品整理とクライアントへの挨拶・仕上がりの確認、新規営業に回るといった感じで、フォトグラファーは7割営業だなと感じていました。

「スタジオは借りるのが当然なのか・・」と思いながら、

直アシスタントを卒業して、フォトグラファーとして、自分で撮りはじめた頃から、自社スタジオを持つ撮影プロダクション・撮影会社に外注フォトグラファーとして出入りをするようになり、自社スタジオの利便性を見て、「やっぱり自分のスタジオ、自社スタジオはいいな・・」と思うようになりました。

時間は過ぎて、バブル経済の終焉で、スポンサーの予算は絞られて、業界構造は変化して、更に撮影機材のデジタル化で激変し、そしてリーマンショックを経て、2015年現在は、白ホリゾントなど基本的なレンタル撮影スタジオは需要が減り、廃業・縮小したレンタルスタジオは数多くありました。

同じレンタルスタジオでも、レンタルハウススタジオは、バブル経済時期に建てられた豪邸が売りに出たり、競売になったものを、撮影用にリノベーションした物が増えてきていました。

3.11東北地方太平洋沖地震で都内・都内近郊に住んでいた、外国人が日本から離れて、古い洋館が沢山売りに出たと言う背景もあったようで、ハウススタジオは近年、更に増加しました。

フォトグラファー・広告写真撮影スタジオ・映像制作会社は、レンタルスタジオを使用するのが当たり前では無くなった時期から、スタジオを所有するかしないかで、大きくビジネスの形態が変わってきたと思います。

そして、写真・映像ビジネスで稼ぐための基本は、3つあります。

1.労働して、その報酬を得る(人材派遣は中間マージンで報酬を得てますね)

2.所有している物を貸したり、提供して、利益を得る(レンタルスタジオ・機材・車・小道具など)

3.考案したり、作った物を商品を販売する(写真集や、リースフォトなど版権・印税)

と大まかですが、フォトグラファー・広告写真撮影スタジオ・映像制作会社の業務には、この3つが常に含まれています。

見積もりを作ったりする場合もこれが基本の考えになっていて、この中の所有するもの、スタジオが今回の話の重要な点です。

撮影を目的としたスペースはスタジオ(他のジャンルでもスタジオと呼びますが・・)と呼ばれます。撮影スタジオの立地、広さ、利便性、管理費、人件費を計算した上でスタジオ料金が叩き出されて、レンタル料金・使用料金が決まるのですが、

スタジオ料金の相場は、スタジオの立地・場所で左右されます。港区と板橋区では同じ広さでも料金が板橋区の方が安価です。人気の場所は坪単価も高く、賃料、販売価格も人気に正比例します。

人気の場所でレンタル撮影スタジオを開設すれば、家賃も高額なので、スタジオ料金も比例して上がります。

人気の場所であれば、人が集まりやすく、使用日数、稼動日数が、不人気な場所より多くなるでしょうから、多少考慮出来るかもしれませんが、最大の使用時間は1日24時間しかありませんので、通常は回転率が30%~50%位でも売り上げが赤字にならないように、損益分岐点を設定するのが通常の経営だと思います。

東京都は練馬区から江戸川区の間が30km位で、山の手線を一周すると42.5Km位と言われています。そんなに広く感じません、むしろ狭い印象です。

ビジネス環境としては利便性が高いのは事実ですが、山の手線内に撮影スタジオを新規に作るのは、坪単価を考えると見込み収入が数年先まで見えてないと難しく感じます。

弊社スタジオ玄の設立当初は、墨田区の雑居ビルの2部屋をスタジオに改装して使っていました。

その頃はフォトグラファーは2名、スタイリスト1名、マネージャー1名でしたが、撮影の受注が増えて、スタジオが手狭になり、同じビル内に追加で1部屋を借りて、フォトグラファーも3名増えました。

ギリギリの広さと環境で撮影をしてきましたが、スペース不足による効率の悪さを解消するため、50坪弱だったスタジオから、同じ墨田区の150坪の倉庫に移転して、現在のスタジオのメインスペースにもなっている、スタジオpart1を開設しました。

山の手線内も考慮しましたが、当時、都営大江戸線が開通予定で大江戸線と都営新宿線の森下が徒歩3~4分と近く、JR両国にも11分弱で立地も悪くないと判断しました。

スタジオが広くなり、当然のように家賃も高くなりましたが、山の手線内ほどは坪単価が高くはありません。その差はスタジオ料金に還元していて、通常の撮影プロダクションの見積もりは撮影料金か撮影スタッフ料金にスタジオ料金、機材料金、小道具料金などが加算されます。

スタジオ料金は1時間単位、1日単位など、計算は撮影プロダクション、撮影会社によって、また案件で違うものですが、

弊社では、スタジオ料金の基本設定は時間単位では計算しません、基本は撮影料金の20%としています。

自社スタジオでなければ、出来ない計算・設定で、クライアント目線で見れば分かり易く、段取りやトラブルで1時間押したりしても、スタジオ料金が加算されないので安心です。

墨田区の坪単価は2015年現在で平均50万円前後ですが、港区・渋谷区は260万円前後となっていて、5倍の差です。6畳の部屋が30畳になるので、スタジオ料金も5分の1位になっていると解釈してもいいのかもしれません。(一般の住居の賃貸料だとそこまで還元されてはいませんが・・)

港区の六本木から弊社近くの大江戸線森下までは、地下鉄で22分です。地下鉄・電車で22分の差で坪単価が5分の1になるのは、田舎では信じられない事かもしれませんが、東京都や世界の都市では、同じような事がみられます。

パリやニューヨークでは、治安などに不安があり、同じ距離間で港区と墨田区を例えれば、港区がセレブの住宅地として、墨田区はスラム街のような立地になりますが、墨田区はまだセレブな町の部類に入る方で、これ以上は差別になるので、地名・区域は書けませんが、少なくとも、大江戸線沿線は治安は悪くありませんし、利便線も高いと思います。

今後、豊洲まで半蔵門線が開通予定である事や、江戸東京博物館と東京都近代美術館を中心にアートと伝統のイベント・行事も盛んです。江東区と墨田区は今後、更に成長する地域だと思います。

不動産会社の営業トークのような話になりましたが、広告写真撮影スタジオと映像制作会社の立地と利便性についての話はここまで。

 

広告写真撮影、広告映像制作での、自社撮影スタジオとレンタル撮影スタジオの違い

投稿日:2014年8月11日

年に数回ほどですが、スタジオをレンタルしたいと電話やメールが来る事があります。

弊社・スタジオ玄は撮影スタジオを経営していますが、レンタルはしていないので、特別な理由がない限りは、レンタルの依頼は受けていません。

今回は、レンタル撮影スタジオと自社撮影スタジオの料金的な違いについてお話します。

広告写真撮影広告映像制作・ムービー撮影では、ロケでない場合はスタジオが必要になります。

レンタル撮影スタジオを使用するには、1時間5,000円から30,000円位のレンタル代金を必要として、最低使用時間も3時間から5時間以上など、使用規約があり、スタジオを使用するだけの料金がかかります。撮影が進もうと、打ち合わせで半日、商品が来ない、タレント、モデルが遅れたなどの、諸事情は関係なく、タクシーのメーターのように、料金が15分ないし、30分刻みでカウントされます。

カウントされる時間はスタジオに機材を持ち込んでから、撮影を終了して機材を撤収して、スタジオの中を空にするまでが使用時間になります。(スタジオによっては、家具や小道具の位置を元に戻すまでをカウントします)

東京都内のレンタルハウススタジオは1時間20,000円位はかかるので、朝9時から夕方5時まで丸1日の撮影を考えて予算を出すと8時間で160,000円以上、消費税と時間を延長した場合を考えると更にかかるので、200,000円位は予算を考えておくことになります。

200,000円と言う予算は東京都内、例えばJR品川駅3分以内に15.6坪の貸事務所を借りられる金額です。それが1日の撮影のスタジオ費用だけで無くなるのですね。

広告写真撮影、広告映像、CM制作は、何千万と費用がかかるので、その規模からみれば小さな金額かもしれません。

ただ、中小企業のメーカー様で広告撮影、広告映像制作をしたいと言うレベルだと、スタジオ代金も出来れば削りたいと考える方も多いと思います。

少ない予算でも、広告写真・広告映像・CMを作りたい、広告や宣伝材料を作らないと商品を効率よく売る事も出来ない、仕方がないから、自分で撮影して、HPやカタログ・youtubeに載せる方もいるでしょう。

レンタルスタジオである以上はレンタル代金が売上になるわけなので、そうそう負けてもくれません。撮影プロダクション・代理店もかかる経費なので、どうしようもないことです。

自社スタジオを持っている撮影プロダクション、撮影会社の場合は、時間でカウントする会社もあれば、グロス(全部料金)、スタジオ代を一日で計算する撮影会社もあるようです。

スタジオ玄での、スタジオ料金の設定は時間でカウントの設定ではなく、撮影料金の20%を目安にしています。 クライアント様のスタジオ撮影料金の負担を少しでも軽くするために、考えたサービスです。

クライアント様に撮影代金が他社の方が安いと言われた事がありますが、よくよく話を聞くと、その他社だと撮影料金は3割安いのですが、スタジオ料金、消耗品、電気料金まで請求されていて、合計すると弊社より3割近く合計金額が高くなっていた事があったりと、

スタジオ料金は撮影料金に匹敵するほどの撮影費用に含まれるのが通常の撮影での常識です。

スタジオ料金を通常のスタジオより安く設定すれば、通常より売り上げも下がるので、利益も減ります。

それでも、クライアント様に撮影をリピートして依頼して頂き、撮影スタジオの稼働率を9割近くまで上げれば利益が出ます。それを、薄利多売と言う人がいるかもしれません。

薄利多売の対義語は高付加価値と言うそうです。

広告・CMで写真撮影・映像制作をする以上は常に高付加価値を目指しています。

写真・映像の難しいのはその部分です。スタジオ料金を抑えるのはその分、撮影1回分の利益を確実に削っている訳ですが、それでも撮影依頼がリピートされれば良いと思います。

話ははずれますが、昔からの商店街では、古いスタイルの写真館が廃れていき、お子様の記念撮影をメインにした新しいタイプの商業写真スタジオが、地方・ショッピングモール内に店舗を増やして利益を上げています。利益を上げるには、工夫とアイディアと持続力が必要だと思わせる事例です。

私たち、広告映像制作・広告写真制作をする会社が利益を上げるには、稼働率を上げて、無駄をなくして、時代に則したムービー制作サービスや、3Dバーチャルスタジオのような新しい技術・サービスを時代に合った現実的な料金で提供していく事が必要だと思っています。

私がアシスタントの頃(20年以上前)、師事していたフォトグラファーは1週間に1日位、月に3-4回の撮影でフォトグラファーとして事務所の家賃とアシスタントの給料を払っても、生活に余裕がありました。

1回の撮影で数百万円単位の収入があったので、当然だったと思います。

2014年の今は、巨大な広告撮影プロダクションから、大御所の印刷会社が経営する撮影スタジオ、撮影から納品までの完全なデジタル化、スピードアップで、20年前の1カットに対する予算感は、時代が変わって、安価になっています。スタジオ料金が高い・安い以前に、世の中の殆どがローコスト・安価になっています。中堅的な撮影プロダクション・スタジオが安価になっても利益を上げる手段はまだボリュームディスカウントや、安価な撮影料金など、はっきりとしません。

ただ、撮影・映像制作での部分では、ローコスト・安価・薄利多売でも高付加価値である事を追及し続けるのが答えなのかもしれません。

自社スタジオにバリエーション変化の出来るハウススタジオ並みのセットを作れるようにしたり、カタログ撮影にも使用出来るバーチャルスタジオを作るのも、ローコスト・安価・薄利多売への挑戦です。

レンタル撮影スタジオでは、不可能でしょう。その為の自社スタジオとデジタル技術を備えています。

今回はここまで。

フル3DCDによる高級旅館和室イメージ

 

自社スタジオでのシングルライフ・インテリアイメージ撮影

 

 

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