広告写真の撮り方

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フォトグラファーの広告動画撮影と広告スチール撮影

投稿日:2015年4月30日

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撮影機材の進化と軽量化・小型化は2015年になっても、止まる事はないようで、新製品が出るたびに、その商品の機能・利便性・高画質化に購買欲が働くのですが、もう1年後には、もっと良いカメラが出るだろうと予想して、現在あるカメラを使い切ろうと思う気持ちで、購買欲を抑えます。マイクロフォーサーズマウントの登場でムービー・動画とスチールを撮影出来るカメラは1回り小さく軽くなり、4Kも可能なカメラも出ており、ムービー・動画撮影には、軽くて画像の綺麗な、便利なカメラとして注目を浴びています。

実際、35mmのフルサイズより、CCDは小さいので、背景のボケ感などは、フルサイズのDSLRには、敵わないと思っていましたが、もともとフルサイズのDSLRはボケすぎていた事もあり、マイクロフォーサーズ規格位のボケ方の方が自然で良いとも言えます。

動画ではフォーカスを合わす事が、スチールと違い、撮影中に常に合致している必要があるので、カメラが動いたり、被写体が動いている場合は、連続して合わせ続ける事が出来るオートフォーカスが必要です、ビデオカメラのCCDはスチールのCCDより小さいので、被写界深度が深く、フォーカスは合わせ易いのですが、ボケ味は出ないもので、ボケ味のあるDSLRのカメラはフォーカスが合わせ辛いのが難点です。

マイクロフォーサーズ規格は、今までの一眼ムービー(DSLR)その中間に位置しているような印象で、オートフォーカス機能も、ビデオカメラまでは及びませんが、フルサイズCCDのDSLRと比べて、格段に性能は上がっており、動画撮影には特化しており、現在はパナソニックのDMC-GH4 GH2が業務用に使われているようです。(最近では、EOS8000Dも従来の10倍の速さのオートフォーカスが可能になっています。)

カメラが小型軽量になると、それに付随して三脚やレール、クレーンなども軽量化したものを使用出来るので、カメラマン1名でも、持ち運べる位のコンパクトな機材にする事も可能です。

すでに、業務用としてマイクロフォーサーズ規格のDMC-GH4・2は活躍しており、また他のカメラメーカーも新機種を出してくるので、オートフォーカスの進化次第で、将来的にメインカメラとなる可能性も見えています。

スチールとムービー・動画の境界が希薄になって、フォトグラファーと言う名称も、変わるのでしょうか。

ムービーカメラマンの事をキャメラマンと呼ぶのですが、これは昔からの伝統で、そう呼ぶらしいのですが、海外では、シネマトグラファー・カメラクルー・カメラオペレーターとも呼ぶそうです。

どんな世界でも数年単位で新たな呼び方の肩書きが増えていくようですが、フォトグラファーからフォト・ディレクター、フォト・アートディレクターになる場合も最近では良くある例です。

アニメーションの世界では、最近、ビジュアルディレクター(VD)と存在が誕生しています、設定や説明的な事を無視して、こうしたら面白く、迫力が出る、印象が良くなる、などと感覚的にディレクション・演出をする仕事のようです。

ムービーとスチールの差は動いているか、動いていないかですが、実際撮影する側の意見ですが、スチール撮影よりもムービー・動画撮影の方が、難易度は高いと思います(個人的な意見でもあります・・)

ムービー撮影をスチール撮影の延長のように考える方もいますが、実際は別物で、トリミングが16:9と横長な事で制約や条件が変わってきます。普段使っている、2.7M幅のセットペーパーで、人物全身を撮ろうとしても、はみ出してしまうので、修整が必要になるのですが、出来れば修整はしたくないので、更に広いセットペーパーや白ホリゾントを使用する事になります。

機材も三脚の種類が豊富あり、クレーンやスライダー、ステディーカムナド、カメラが動いて、動感を演出するための機材が発明され続けています。最近では、ラジコンヘリコプターやアクションカムが登場して、新しい映像を見せてくれています。10年以上前のドラマを見ると、2015年現在のドラマを比べて、明らかにカメラに動きが無く、三脚に固定された静的な画像ばかりで、現在のドラマを見慣れていると、少し違和感を感じたりします。

そして音の録音をする事も、突き詰めると、専門職がいる位の職業なので、音声に関する機材の知識・技術も必要になります。マイクの種類だけでも、ガンマイク・ピンマイク・バウンダリーマイク・インタビューマイク・ステレオマイクなど多彩にあり、集音の方法も、無指向、単指向、超単指向、と様々な機材が存在して、音を録音するためのミキサー・レコーダーも操作する必要があります。

そして編集に入ると、完全にスチールとは別世界で、編集は上手い・下手がはっきりと分かるので、1年2年でプロになれる程甘い世界ではありません。

そのため弊社では、編集ディレクターが3名おり、常に最善の演出・編集方法を追求しています。

広告写真撮影から広告動画撮影まで、ステップアップするように、感性と技術を磨いていく事がフォトグラファー・クリエーターには必用ですね。

日々の積み重ねが大切なのは、どんな職業でも同じで、

毎日1パーセントでも良いので、この世界で成長を続けたいものです。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

ドレスウォッチ・高級腕時計の広告写真撮影

投稿日:2015年4月23日


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ドレスウォッチ・高腕時計の撮影はアクセサリーと時計の両方を合わせ持つ、高級品の代表のような商品撮影です。価格・価値も50億円のブレゲから、数十万円のロレックスに至るまで、様々な高級時計・高級腕時計が存在します。

高級時計は盤面から形状まで凝ったデザインで作られて、高級な皮ベルト、宝石、貴金属の装飾など、精密さと豪華さ、華美なものからシックなものまで、メーカー・ブランドによって様々ですが、撮影をする立場から見ると、表現する部分が多く、ライティングは数センチ単位、カメラアングルは数ミリ単位で調整していく、クリエイティブかつ職人のような緻密さを必要とする広告撮影です。

高級時計とは話が離れますが、メーカーカタログや雑誌広告などを見ると、時刻の表示がメーカーごとに微妙に違う事に気が付きます。

実際にHPを確認してみて回った結果ですが

カシオは10時8分37秒、

オリエントは10時10分35秒、

セイコーは10時8分42秒、(長針と短針がシンメトリーになります)

ロレックスは10時10分31秒、(10時11分32秒もありました)

フランク・ミューラーは10時8分36秒(デザインによって変わりますが・・)

シチズンは10時9分35秒、

とメーカーごとに表示の目安が違うのですが、

共通しているのは、ロゴマークが12時の位置にある事が多いので、ロゴマークを隠さないように、バランスが良い時刻表示になっています。

ロゴマークの位置が3時にあるタグホイヤーのフォーミュラなどは10時7分37秒でした。

表示時刻はロゴマークとデザインを隠さないように設定するのが基本となっています。

表示の基本設定はここまで、高級腕時計の撮影についてです。

時計の撮影は映り込みが多く、多くの時計の文字盤は緩やかな曲線の円か角になっています。また、曲線的なカーブをしている文字盤も存在します。映り込みの仕方も各腕時計によって様々です。

映り込みをカバーするためには、カメラアングルを決定してから、カメラから見た時計文字盤面の反射角度の先にトレペやユポで面光源を作る必要があります。面光源は基本的には、カメラの上から斜めに画面の奥から傾斜をかけておくと、映り込みが取り易くなります。

面光源を作ったら、ライティングをします。ライティングは基本的には、ストロボのヘッドを直接あてる事が多く、アンブレラやボックスライトを使う事は、殆どありません。

ストロボヘッドのリフレクターと呼ばれる、丸い部分に、グリットと呼ばれる、ハニカム構造になっている、光の直進性をだして、スポット効果をだす、ライティングのアクセサリーを使うと、面光源に対して、部分的にスポット的に当てる事が用意になるので、面光源に綺麗なグラデーションを作りやすくなり、反射のコントロールが楽になり、コントラストも付けやすくなるので、グリット(ハニカムヘッド)の使用はお勧めです。

高級腕時計の場合は文字盤の映り込みを取っても、竜頭やボディフレームにも、装飾か施されているので、また別の映り込みを取るための、面光源やレフが必要になります。

また装飾にダイヤなどの宝石を使用している場合は、宝石用のライティングが必要になる事もあります。

5cmほどの幅の中に、様々な質感と反射・透過をする装飾パーツ・デザインが凝縮されているので、一枚の写真で全てを完璧に表現が出来ないと判断した場合は、

ライティングを

文字盤用

文字盤のダイヤ・宝石用

フレーム・ベルトのハイライト用

と素材用のカットを合成して撮影して、3~5点の画像合成・レタッチをします。

素材カットを撮影する場合は基本ですが、カメラが動くと合成する事が難しくなるので、三脚に固定したまま、フォーカスと絞りを固定して、PC・MACなどに繋くか、レリーズを使って、動かないように、撮影する必要があります。全く動かない方が画像合成は楽になります。手でシャッターを押して、0.3mmずれただけでも、画面では、大きなズレになるので、手押しシャッターは禁止です。

また腕時計は撮影用に時刻を止めてある場合もありますが、止められない場合は、竜頭を引き上げておいて、針が動かないようにして、撮影後に竜頭を切り抜いて、通常の状態に見えるように、合成調整します。

現在の時計メーカーの殆どは、ホームページ上に各時計・腕時計の説明書をダウンロードして見れるようにしてあるので、時間の調整が分からない時は、それらを参照しています。

ホコリ・ゴミ・キズが目立ち易いので、綿棒・ブロワー・筆・セーム革などで綺麗にして、指紋が付きやすいものは、手袋をつけて、撮影前に汚れが付かないように注意します。

ムービーで腕時計を撮影する場合は、上記のようなレタッチ合成は1秒24コマか30コマとしても、の全てを処理するので、3秒使うだけでも大変な処理になりますね。

某CM編集スタッフさんと話をした時は、化粧品・宝石・腕時計・アクセサリー類はレタッチ・合成処理なしはありえないと言っていました。画僧処理・レタッチありきなのが、現在の撮影・編集方法なのでしょう。

腕時計の撮影は、フォトグラファー・撮影者によって表現の差が出やすい、商品撮影、イメージ撮影分野ですね。

今回はここまで。

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広告写真撮影スタジオと映像制作会社の立地・場所と環境

投稿日:2015年3月26日
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撮影スタジオ パート1の1ST とキッチンスタジオ ソレイユ

 

広告写真撮影スタジオ映像制作会社として、業務する上での重要点、立地・場所について考えてみます。

友人のフォトグラファーと写真で食べていける都市・場所について話をした時に上がった場所は、アメリカでニューヨーックとロスアンゼルスや、フランスでパリ、イギリスでロンドン、などと、都市の名前ばかり上がってきました。最近はアジア圏も写真ビジネスが盛んですが、金額的な部分では及ばないようです。

そして最後に東京です。東京都の中でも、渋谷区、港区が圧倒的にクリエイター・フォトグラファーが集まるようで、場所柄・イメージ的な部分も後押しをして、この区域は絶賛大人気中です

光文社のフォトグラファーファイルを見ると、9割位は渋谷区・港区に住所を置いているフォトグラファーで埋まっています。ただ、その殆どは事務所のみで、スタジオスペースがあるとしても、マンションの1室を改装したような簡易なものが殆どです。都内の個人所有のスタジオを何か所も見てきましたが、マンションを改装したようなスタジオは天井が低く、光が拡散されてフラットになりやすく、使い辛い印象です。

そこで、レンタルスタジオを使いましょうとなるのですが、ここで話を20年以上前に戻します。

私がフリーランス・フォトグラファーのアシスタント(直アシ)をしている頃は、1991年のバブル経済終焉の直前の数年でした。

撮影がある時だけ、スタジオエビスや松濤スタジオ・アートプラザ1000、六本木スタジオなどをレンタルして使って撮影していて、スタジオ料金だけで軽く20万円は超え、撮影料金はその3~6倍以上の撮影で、景気の良い最後の時期を目の当たりにしていました。

その頃のフォトグラファーは撮影が、週に1~2本あれば商売繁盛のようで、撮影以外は作品整理とクライアントへの挨拶・仕上がりの確認、新規営業に回るといった感じで、フォトグラファーは7割営業だなと感じていました。

「スタジオは借りるのが当然なのか・・」と思いながら、

直アシスタントを卒業して、フォトグラファーとして、自分で撮りはじめた頃から、自社スタジオを持つ撮影プロダクション・撮影会社に外注フォトグラファーとして出入りをするようになり、自社スタジオの利便性を見て、「やっぱり自分のスタジオ、自社スタジオはいいな・・」と思うようになりました。

時間は過ぎて、バブル経済の終焉で、スポンサーの予算は絞られて、業界構造は変化して、更に撮影機材のデジタル化で激変し、そしてリーマンショックを経て、2015年現在は、白ホリゾントなど基本的なレンタル撮影スタジオは需要が減り、廃業・縮小したレンタルスタジオは数多くありました。

同じレンタルスタジオでも、レンタルハウススタジオは、バブル経済時期に建てられた豪邸が売りに出たり、競売になったものを、撮影用にリノベーションした物が増えてきていました。

3.11東北地方太平洋沖地震で都内・都内近郊に住んでいた、外国人が日本から離れて、古い洋館が沢山売りに出たと言う背景もあったようで、ハウススタジオは近年、更に増加しました。

フォトグラファー・広告写真撮影スタジオ・映像制作会社は、レンタルスタジオを使用するのが当たり前では無くなった時期から、スタジオを所有するかしないかで、大きくビジネスの形態が変わってきたと思います。

そして、写真・映像ビジネスで稼ぐための基本は、3つあります。

1.労働して、その報酬を得る(人材派遣は中間マージンで報酬を得てますね)

2.所有している物を貸したり、提供して、利益を得る(レンタルスタジオ・機材・車・小道具など)

3.考案したり、作った物を商品を販売する(写真集や、リースフォトなど版権・印税)

と大まかですが、フォトグラファー・広告写真撮影スタジオ・映像制作会社の業務には、この3つが常に含まれています。

見積もりを作ったりする場合もこれが基本の考えになっていて、この中の所有するもの、スタジオが今回の話の重要な点です。

撮影を目的としたスペースはスタジオ(他のジャンルでもスタジオと呼びますが・・)と呼ばれます。撮影スタジオの立地、広さ、利便性、管理費、人件費を計算した上でスタジオ料金が叩き出されて、レンタル料金・使用料金が決まるのですが、

スタジオ料金の相場は、スタジオの立地・場所で左右されます。港区と板橋区では同じ広さでも料金が板橋区の方が安価です。人気の場所は坪単価も高く、賃料、販売価格も人気に正比例します。

人気の場所でレンタル撮影スタジオを開設すれば、家賃も高額なので、スタジオ料金も比例して上がります。

人気の場所であれば、人が集まりやすく、使用日数、稼動日数が、不人気な場所より多くなるでしょうから、多少考慮出来るかもしれませんが、最大の使用時間は1日24時間しかありませんので、通常は回転率が30%~50%位でも売り上げが赤字にならないように、損益分岐点を設定するのが通常の経営だと思います。

東京都は練馬区から江戸川区の間が30km位で、山の手線を一周すると42.5Km位と言われています。そんなに広く感じません、むしろ狭い印象です。

ビジネス環境としては利便性が高いのは事実ですが、山の手線内に撮影スタジオを新規に作るのは、坪単価を考えると見込み収入が数年先まで見えてないと難しく感じます。

弊社スタジオ玄の設立当初は、墨田区の雑居ビルの2部屋をスタジオに改装して使っていました。

その頃はフォトグラファーは2名、スタイリスト1名、マネージャー1名でしたが、撮影の受注が増えて、スタジオが手狭になり、同じビル内に追加で1部屋を借りて、フォトグラファーも3名増えました。

ギリギリの広さと環境で撮影をしてきましたが、スペース不足による効率の悪さを解消するため、50坪弱だったスタジオから、同じ墨田区の150坪の倉庫に移転して、現在のスタジオのメインスペースにもなっている、スタジオpart1を開設しました。

山の手線内も考慮しましたが、当時、都営大江戸線が開通予定で大江戸線と都営新宿線の森下が徒歩3~4分と近く、JR両国にも11分弱で立地も悪くないと判断しました。

スタジオが広くなり、当然のように家賃も高くなりましたが、山の手線内ほどは坪単価が高くはありません。その差はスタジオ料金に還元していて、通常の撮影プロダクションの見積もりは撮影料金か撮影スタッフ料金にスタジオ料金、機材料金、小道具料金などが加算されます。

スタジオ料金は1時間単位、1日単位など、計算は撮影プロダクション、撮影会社によって、また案件で違うものですが、

弊社では、スタジオ料金の基本設定は時間単位では計算しません、基本は撮影料金の20%としています。

自社スタジオでなければ、出来ない計算・設定で、クライアント目線で見れば分かり易く、段取りやトラブルで1時間押したりしても、スタジオ料金が加算されないので安心です。

墨田区の坪単価は2015年現在で平均50万円前後ですが、港区・渋谷区は260万円前後となっていて、5倍の差です。6畳の部屋が30畳になるので、スタジオ料金も5分の1位になっていると解釈してもいいのかもしれません。(一般の住居の賃貸料だとそこまで還元されてはいませんが・・)

港区の六本木から弊社近くの大江戸線森下までは、地下鉄で22分です。地下鉄・電車で22分の差で坪単価が5分の1になるのは、田舎では信じられない事かもしれませんが、東京都や世界の都市では、同じような事がみられます。

パリやニューヨークでは、治安などに不安があり、同じ距離間で港区と墨田区を例えれば、港区がセレブの住宅地として、墨田区はスラム街のような立地になりますが、墨田区はまだセレブな町の部類に入る方で、これ以上は差別になるので、地名・区域は書けませんが、少なくとも、大江戸線沿線は治安は悪くありませんし、利便線も高いと思います。

今後、豊洲まで半蔵門線が開通予定である事や、江戸東京博物館と東京都近代美術館を中心にアートと伝統のイベント・行事も盛んです。江東区と墨田区は今後、更に成長する地域だと思います。

不動産会社の営業トークのような話になりましたが、広告写真撮影スタジオと映像制作会社の立地と利便性についての話はここまで。

 

ファッションモデル撮影と商品撮影のライティングと色温度

投稿日:2015年3月23日
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外光は6500Kなので、ストロボを1500K上げて色温度を調整。調整しないと外光とモデルの髪と肩のハイライトが青白くなります

今回は、広告写真でのファッションモデル撮影商品撮影をスタジオで撮影する場合のライティング・色温度について、お話します。

モデル撮影での一般的なライティングは傘・アンブレラのバウンズライティングとトレーシングペーパーやアートトレーシングペーパーのディフューズ・透過を組み合わせた、傘バンとトレペディフューズなどと呼ばれるライティングがメインになる事が多いようです。

最近では、柔らかい光質を求めるため、アンブレラバウンズを更に、レフ版に当てる方法で、バウンズした光を更にバウンズして、そのバウンズした光を更にトレペでディフューズ(透過)するなど、2重バウンズしてディフューズするといった、軟調でソフトな照明・ライティングが、この数年、雑誌や広告で目立つようになりました。

トレペを3重に垂らして撮影するのが、通常のライティングと言うスタイルのフォトグラファーもいて、個性・自分らしさをライティングに求めるフォトグラファーは多いのだと思います。

特にモデル撮影やフード撮影に見られるようで、柔らかく、ハイライトが無いようなライティングをして、人が自然に普段から目で見ているような雰囲気の状態を作り、日常的な光と質感を求める照明・ライティングです。

よく雑誌っぽい感じのライトでと言われると、意図的に当てているように感じさせないライティングだと解釈できる事が多いようですね。

広告写真の商品写真に、あるようなメリハリのあるライティングと対峙するような表現だと思います。

どちらも照明での表現の種類なので、商品やデザインで照明のバランスは変わるものですが、ライティングで重要なのは、そのバランスを撮影時にコントロール出来ている事だと思います。

モデル撮影でも、料理・フード撮影でも、商品撮影・ジュエリー・宝石撮影でも、照明・ライティングで、ストロボや自然光、タングステン光、LED電球、蛍光灯などを使用します。

デジタル撮影になってから、あらゆる光源での撮影が可能になりました、カメラで光源に合わせたホワイトバランスが自由に設定出来るようになって、フィルムで撮影していた頃のように、フィルムの種類とフィルターワークが不要になり、感剤費などの消耗品の費用は浮きましたが、その分の費用がデジタル機器・ハードやソフトにかかり、作業時間も増加しました。

カメラでホワイトバランスが取れるようになっても、ライトの光源が数種類混ざったり、自然光と照明が混ざった場合は、どちらかの照明を基本としてホワイトバランスを取る必要があり、通常は被写体に当たっている光に合わせてホワイトバランスを取ります。

色温度(color temperature)に合わせて撮影出来るようにする事を、ホワイトバランスを取得すると言い、元々は放送・業務でのビデオ・ムービー撮影現場で白いボードを使い色温度を取っていた事から、スチールがデジタル化したときに同様にホワイトバランスと言う言葉を使うようになりました。

色温度は、青紫色光と赤色光のバランスの状態を、数値的に示したもので、高ければ青くなり、低ければ赤くなります。夜空に輝く星も、赤い星から青白い星まで、沢山の種類がありますが、星がそう見えるのも色温度のためです。(おおまかですが)

ケルビン(K)と言う単位を使い、0から10,000の範囲で数値化します。

実際には2000Kから8000K位の数値が使われます。

日の出や日没は2000K位で

太陽光の直射日光で5000K位

晴天の日陰でで8000K位 になります。

温度と言う言葉がついていても、普通の気温には関係ないので、色温度は高くなればなるほど、青く寒い感じなるのです。

色温度を理解することはライティングや写真撮影する上で、絵作りや技術を突き詰めていくと、とても重要な事になると思います。

スチール撮影では、18%反射率のニュートラルグレーのグレーカードと呼ばれるA4サイズほどのカードを使う事が多く、殆どの撮影はグレーカードを撮影時に被写体の前に写し込んで、現像ソフトでホワイトバランスを取ります。

カメラ本体でもホワイトバランスは取れますが、現像ソフトでも調整したほうが更に正確な色再現が出来ます。

ストロボを多灯ライティング(2灯以上)でライティングする場合はストロボのヘッドの発光チューブにより、色温度が100から200度の差が出たりするので、ストロボヘッド1灯ごとに、色温度を測り、調整する必要が生じます。

色温度100Kの差は6000K位ではあまり差を感じないのですが、(プロフェッショナルは分かると思います)3000K位の色温度では、100Kの差でも見て分かるようになり、低ければ差が目立ち、高くなれば目立たない現象がありますが、

ストロボの発光するワット数(パワー)を変えた場合も色温度が変化するので、高い色温度でのライティングでも調整したほうが発色は綺麗になります。

照明・ライティングの条件が変わっても色温度は変化します。

傘・アンブレラにバウンズすると、アンブレラの白い部分の色の影響により、色温度は変化します。

アンブレラは傘トレやトレペディフューズを意識してある程度、色温度が落ちないように、白がブルーっぽくなっている物もありますが、長く使い続けるとライトで焼けてアンバーっぽくなってきます。そうなると交換になるのですが、交換すると、古い物と比べて差が出てしまうので、レフやアンブレラはある程度したらまとめて交換する事をお勧めします。(色温度調整が楽になります。)

メインライトがアンブレラバウンズ+トレペディフューズで、

トップライトがアンブレラバウンズのみ、

キャッチライトにソフトボックス

バックライトにヘッド直のライティングなど、

4種類の照明方法が混ざると色温度も各光源で変わるので、モデル撮影の場合だと、モデルに右から当たる照明は適正でトップから当たる照明は少し青く、バックから当たる光はもっと青く、正面から当たるキャッチライトは少し赤いなどと、色のバランスの悪い写真が撮影されます。

現像ソフトで色温度のバランスが悪くなったものを修整しようとしても、光は混ざりあった部分と直接当たる部分など、角度・反射が変わるので、色調整は困難なものになります。

撮影意図として、各照明の色温度の差異があるのは良いのですが、意図していないのであれば、各照明・灯体の色温度に差異がるのは、撮影をコントロール出来てないとも解釈できます。

照明の灯体ごとに補正をする必要がある場合は、各灯体のリフレクターなどに、ライトにフィルターを付けて補正する必要があります。コンバージョンフィルターと呼ばれる、色温度を調整する目的で作られたもので、映画や放送のムービー撮影では、よく使用されているもので、色温度を細かく調整するために使われるもので、B-1からB-6は、色温度を上げて、A-1からA-5は色温度を下げるために使用します。

撮影現場では、上記のコンバージョンフィルターを1cmから3cmほどの幅で細長く切って、ライトのリフレクターや、ボックスのディフューザーなどにテープで張って、色温度を調整しています。

フィルター1本で色温度が100K分・50K分と太さを調整すると使い易いです。

詳細に色温度を測る事はカメラ単体では不可能なため、カラーメーターを使用します。カラーメーターは10K単位で色温度を入射式で計るものが一般的で、写真・映像用のカラーメーターは現在、セコニック、ケンコー・トキナーから発売されているものが使われています。

フィルムで撮影していた時期は、ミノルタのメーターがメインでしたが、ミノルタがコニカミノルタフォトイメージングに合併し、2011年に解散した経緯で、ミノルタのメーターは販売されなくなりましたが、

本来、大切に使えば長持ちする機材なので、オークションなどでは、現在も結構な高値で取引されています。(ケンコー・トキナーで修理を受け付けてくれる機種もあるため)

カラーメーターは15万円から17万円ほどする機材なので、レンズやストロボに費用を回して、カラーメーターまでは手が出ないと言うフォトグラファーも多いのですが、カラーメーターを使っているフォトグラファーは、一度使ったら手放せないと言うほどで、色彩を忠実に再現させるのに、必須の機材です。

各灯体の色温度を調整した映像・写真と、調整していないものを比べると、色のヌケの良さに違いが出てきます。

そして、色温度が調整されていない光源で撮影された映像・写真は、少し濁ったような印象を受ける事があり、ヌケの悪い写真になりがちで、現像ソフト・レタッチソフトを使用しても、完全な補正は難しく、不可能な場合も多いので、事前の色温度管理は、必須です。

色温度管理は、ファッション・モデル撮影での、モデルの肌の色、服の色、フード・料理撮影での、食材・料理の色に深く関係し、影響を与えます。

カラーメーターを使いこなす事は、広告・雑誌・営業写真など、フォトグラファーのジャンルを問わずに必須な事でしょう。

デジタル撮影でホワイトバランス調整が楽になった撮影現場には、カラーメーターを使用する光景は見なくなってきて、ストロボメーター・露出計も使用しないフォトグラファーも増えています(撮ればすぐに適正露出かどうか見れるから・・ですが、ライトバランスは計らないと正確には出せません)

各灯体の出力・明るさを数値で把握して、色温度調整・管理する事は、ワンランク上の撮影(普通なのですが・・)をするための基本条件です。

ファッション撮影でも、商品撮影でも、露出・色温度管理の基本は大切と言う事で、ヌケの良い発色の映像・写真を撮りたいものです。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

商品撮影 単品撮影と集合撮影の配置とライティング

投稿日:2015年3月20日
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グラスの集合写真、形状とディティールの表現が大切

上記の写真はグラスの角版・集合撮影ですが、商品撮影には、単純なカテゴリー3つがあります。

単品撮影は商品を単体で撮影する事。

切り抜き撮影は、撮影した単品撮影・集合撮影の画像を切り抜き易く撮影する事で、写真・画面の中に、映り込みをカバーする為の黒い紙や仕掛けなどが写っている事の多い写真・画像の撮影です。

切り抜きは撮影時に切り抜きする訳ではなく、撮影後にパスツールを使って切り抜いて、イラストレーターなどでデザインに貼り付けます。商品単品撮影の殆どは切り抜き用に撮影しています。

切り抜きせずに、トリミングのみで白やグレーの余白を生かして、使う方法は角版撮影・角版使用と呼ばれます。イメージ撮影や背景を生かした撮影も角版使用と呼ばれ、略して「角」と呼んでます

単品撮影は商品を見せる角度・向き・アングルを注意して撮影していきますが、広告写真を撮りなれてないフォトグラファーやアマチュアが難しいと感じる撮影が「集合撮影」「まとめ撮り」と呼ばれる、カラーバリエーションをまとめて撮影したり、部品パーツをまとめて撮影する事、器や食器、カテラリー、調理器具などをまとめて撮影する、カタログやチラシなどで見られる広告撮影方法です。

集合撮影と呼ぶことにしていますが、呼び方は業者によって変わるかもしれませんね。

この集合撮影の撮り方について、考えてみます。

物が2つ以上あれば集合・まとめ撮影になる訳ですが、2つになった時点で選択する事がいくつか発生します。簡単には物と物と、お互いにつけて撮影するか、離して撮影するかですが、デザイン次第なので、どちらが良いとも言えない事です。

以前、フォトグラファーで駆け出しの頃、撮影と切り抜き、レイアウトをする仕事をしていた時期があり、自分で撮影して、現像して、リサイズしてプリントして、ハサミで余白を切って、フィルムに貼りつける作業をしていた頃がありました。

今から、約20年前はアナログだったので、切り抜きは職人的な仕事でしたが、マックとフォトショップ、イラストレーター、クオークエキスプレスの登場で、そんなアナログのデザインの現場は劇的といっていいほどの変化があり、昨日まで使っていた、製版カメラも、引き伸ばし機も、フィルムも必要なくなり、ハサミはパスツールに変わり、引き伸ばし機はフォトショップの拡大縮小リサイズで済むようになりました。

アナログな機材が必要なくなって、デジタルなソフトとハードで撮影もデザインも進行して、クリーンでスピーディーな現場になりましたが、

写真撮影の基本的な部分は何も変わっておらず、集合写真、まとめ写真の撮り方は当時のフォトグラファー・デザイナーから学んでいて、その基本は今も普遍的なルールとして撮影に生きています。

難しいノスタルジーな話はここまで、

集合写真でルールとしている基本を述べてみましょう。

まずライティング

以前も触れていますが、メインライトは下手から(向かって左からのライティング)です。文字は左から読むので、左からのライティングの方が、一般的に馴染むためです。それにトップライトを入れて全体をライティングするのが基本的なライティングです。

集合の配置の仕方は、商品によって多少変わりますが、基本的な部分を説明すると、

高さのあるもの大きい物は上手(向かって右)から配置する。奥行のある置き方なら、右奥に大きい商品を配置。(ライティングで影にならず、右上がりで見やすくなります。)

あまり隙間を作らず、まばらにならないように配置する。(写真が小さくなっても商品が1個ずつ見えるように)

商品を重ねる必要があるときは商品の7割以上は見せるようにする。

タオルやノートなど四角いものなら、角を3つは見せるようにする。

同じ商品のカラーバリエーション集合であれば、色がわかるだけで良いので、重ねて配置する。

複数の種類の商品の場合は、種類別に配置して、混ぜないようにする。

他にも注意点はありますが、基本はこれ位です。

これを基本に配置をしていくと100点の大集合でも、なんとか絵になります。(そんなに多い集合は滅多にありません・・・)

それでも、「言うは易し」で実際に配置してみると難しい集合の商品撮影もあり、

陶器の集合など、割れ物なので、気を使いますし、タオルや衣類の集合もデザインやロゴの文字など、見せる部分の位置などを考慮して配置していきます。

そして商品ではなく人物の集合でもルールがあって

人物の集合写真の場合は中心に向かって人が斜め45度位の角度で内側に向かっていくと肩がぶつからず、狭いスペースでも人がたくさん入れます。あとは身長の高い人が後方になるなどの基本的な事ですが、はずせないルールです。

商品撮影のジャンルは沢山ありますが、集合撮影は地味ながら、フォトグラファーの配置センス・美的感覚が問われる広告撮影ですね。(スタイリスト・デコレーターがやってくれる場合もありますが・・)

広告写真の基本を大切にして、商品撮影の高みを目指したいですね。

 

 

 

 

広告商品動画撮影とディレクターとフォトグラファー 映像制作会社の今後

投稿日:2015年3月17日

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弊社スタジオ玄が、広告写真撮影と並行して、広告用に商品動画を撮影する事は10年以上前から業務として続けていますが、WiFiやLTEの高速通信技術とスマートフォン・タブレットの普及とYouTubeのようなフリー・無料で使える、動画配信サービスの普及で、2010年過ぎあたりから、弊社では動画撮影・編集の需要は増え続けて、ムービーカメラマンは2名から4名に増えて、2名だった編集ディレクターも4名に増員されました。広告映像制作会社としては、規模は小規模ですが、スタッフレベルの成長は10年でかなり向上しました。

今回は、広告映像制作、商品動画撮影ついて、考えてみたいと思います。

miniDV・DVCAMの頃はテープで撮影していたので、ヘッドの磨耗なので、音飛びしたり画像が途切れたりと言うトラブルが発生したりするので、カメラと別のレコーダーに予備で録画をしたりしていましたが、現在の業務用のビデオカメラの殆どはメモリーカード対応になり、バックアップや予備も同時に2枚のメモリーカードに記録するだけで大丈夫になって、テープで撮影していた頃よりも、撮影機材周りはスッキリしました。

テレビなどの放送用(業務用とはまた違います)のカメラはHDCAMのテープを使っている事が多く、まだテープでの放送システム(HDTV)の方が主流になっています。テープの方が保管など取り回しがいいのだと思います。

業務用と放送用の機材の差は、一眼ムービー・DSLRムービーや4Kムービーカメラの登場で大きな変化を見せています。

放送用の機材と業務用機材の価格差は10倍近い差があり、その差は操作性・堅牢性・ルクス(感度)カスタマイズメニュー・解像度の違いなどに現れてますが、ずば抜けて画質が違うレベルでは無くなりつつあります。(一眼ムービー・DSLRムービーの登場からですが)

民生用(一般家庭用)に販売されている数万円のビデオカメラでも4Kムービーが撮影可能になり、4Kテレビも発売されていますが、2011年7月から地上デジタル放送化した時点では、FULL HDテレビが主流だった事もあり、新たに登場した4Kテレビ対する需要は低いようです。

2015年現在のテレビ放送もHDかFULL HDが主流で4K映像が見れるのはYouTube位しか見当たりません。

4K映像が主流になるのは、2020年の東京オリンピック頃でしょうか。

2011年の地デジ化の時期に買い換えたテレビが10年以上過ぎているので、各家庭が4Kテレビに買い替えているだろうと予想されます。(その頃には4Kテレビしか販売してないでしょうし)

その頃には、YouTubeのようなサイト・チャンネルが増えていて、放送局も今よりも、WEBと情報端末に特化して複合したサービスをしているでしょう。

機材・システム・ハードの事は後追いで、その時期に求めらる画質を提供すれば良いのですが、

映像ソフト・コンテンツに関しては、常に時期・時代に合わせた表現方法をを求められます。  撮影方法・カメラワークも10年前のテレビドラマと今のドラマでは変わって進化しているように、商品動画撮影や店頭VP(店頭ビデオプロモーション)でも、進化・変化を続けています。

DSLRムービー・一眼ムービーの普及で一眼レフの多彩なレンズを動画撮影でも使えるようになったため、レンズの選択の自由度が増して、その自由度は映像に現れて、

極端に浅い被写界深度(ピントが浅い)を生かした撮影や、軽いカメラを生かしたダイナミックなカメラワーク、アクションカム(小型ムービーカメラ)を多数同時に使えるようになったアングルチェンジの自由度など、テープ・フィルムで撮影していた時とは比べものにならない程の表現方法が増えています。

写真も映像も基本はフィックス(静止した画像)にあると思いますが、映像はカメラ自体が動く事で、静から動のバランスをだして、見ている視聴者、カスタマー、購買層を惹きつける事が可能だと思っていますが、カメラが動き過ぎると見ている方が疲れてしまうので、静と動のバランスが重要です。

動感を出すための機材も発達してきて、以前はレールとクレーンが主流で、横と縦の動きと円の動きがメインでしたが、

縦と横の動きを両方同時出来るクレーン・アームも出てきました。

ラジコンヘリの発達と兼価化でラジコンによる映像や、スポーツ会場の天井や空中にワイヤーを張って、俯瞰でスポーツ映像を撮影可能したりと、機材の軽量化で多彩な撮影方法が提案、実行されています。

グーグルグラスのような存在も今後進化して映像業界に影響を与えるのでしょうか。

軽量なビデオカメラ・一眼ムービー・DSLRムービー用の、スライダーやクレームも業務用に耐えるものが出て来てるので、狭いスペース、機材が持ち込めないロケ、環境でも、三脚での撮影のパーン・ズーム以外に横と縦の移動が可能になり、映像のクオリティは向上しています。

携帯・スマートフォン・タブレットでも、高画質なビデオ・ムービーが撮影可能になり、それをYouTube等で配信する事も、簡単に出来るので、映像を撮影する事に垣根がなくなっています。一般の人が撮影した映像を放送局のスタッフがYouTube等で見て、それを放送番組で紹介したりするのも日常的に見られる事で、WEBの映像配信サービスは、ある意味では、放送局を抜いていると感じますね。

誰でも簡単に映像を撮影・配信できるようになっても、誰でも写真を撮れるようになった時期と同じで、プロとアマチュアの差は埋められないものがあります。

その差を三脚や機材や照明と言う人もいますが、その差は監修・編集をするディレクターの演出や編集技術・コンセプトに比重がかかっていると思っています。

小規模の撮影では、撮影と編集をこなすディレクターも多いかと思いますが、スタジオ玄では、ディレクターとカメラマンは分けています。ディレクターは編集で必要な絵作りに集中して、カメラマンはカメラワークと照明などに集中するためです。

大規模な映像制作会社が絡むような撮影になると、照明チームとカメラチームに分かれての撮影進行になりますが、殆どはカメラチームで照明もこなします。

フォトグラファーが自分で被写体を照明をするのと同じで、ムービーでも、照明をカメラマンがするのは、自然な事だと思えます。

ムービーを主流にしてきたムービーカメラマンと、フォトグラファーを主流にしてきたムービーカメラマンの差は、ライティングと細かい部分のディティールの表現に差があるのではないでしょうか。

取材のカメラのENG(エレクトリック・ニュース・ギャザリング、イージェイとかイーエヌジェイと呼ぶ)は、報道カメラマンなので、瞬間を上手く撮影する事に特化したカメラマンが必要ですが、

商品広告用の商品動画撮影はディティール表現が重要で、商品の色、透明感、質感など、表現する範囲はスチール撮影と同じで、映り込みから、反射角度などを計算して、商品にあったセッティング・ライティングをしています。

動画撮影なので、カメラや被写体の見える角度が変わっても違和感のないライティングバランスをして、カットごとにライトの位置に変化ないようにするなどの、注意も必要です(当然の事ですが・・そうなってない映像を他で見ることもあります。)

キャストと呼ばれる演者さんも重要ですね。演者さんに撮影の意図が伝わって、効果的な動きとセリフ回しが出来て、商品の見え方も良くなってきます。

ディレクターとキャスト・演者、カメラマン、技術さんの意思が同じ方向に向かって進んだときに、良い映像と結果がついてくるのではないでしょうか。

映像とスチールの垣根が無くなってきた環境で、最後に重要なのは、やはり人の感覚と技術なのかと思う、カメラマン・フォトグラファー意見と考えですが。映像制作会社、広告写真制作会社の将来はまだ大きく進化しそうですね。

今回はここまでにします。

写真をクリックすると作例がご覧になれます。


 

 

 

カタログ・チラシの大量な商品撮影をするには

投稿日:2015年3月13日
大量のイメージweb

ファッションカタログの作例、沢山の撮影商品があります。

 

WEBカタログ・印刷のカタログ・カタログショッピング・商品パンフレットなど、世の中に売る商品があるだけ、商品写真が必要になりますね。

特にカタログショッピングやWEBショッピングでは、写真や動画だけで商品を判断して、実際の商品に触れずに購入する事もあるので、特徴をとらえて、商品を綺麗に価格以上の価値観を見いだせるように撮影する事は重要課題ですが、

膨大なギフトカタログや通販カタログの撮影点数になると、商品アイテムも1000点を超える場合もあり、撮影が雑になるのではないかと心配もしたりします。

大量に撮影があっても、雑にならず、一点ずつ丁寧に撮影するためには、段取り、計画が必要ですね。「千里の道も一歩から」と言いますが、1000カットの撮影も1カット目を撮影する前の段取りが、撮影のクオリティーとスピード、そしてコストダウンにつながります。

カタログ通販などの撮影が始まるまでには、商品の特長を説明するオリエンテーリングをして、その情報を元にデザイナー・コピーライターがデザイン案・ラフを制作します。ラフデザインにメーカーの保持している、メーカーポジ・メーカー画像を入れ込んで、足りない写真と、撮り直した方が良い写真を決めて、撮影会議、打ち合わせをして、撮影日を迎える事になるのが、簡単な流れです。

撮影点数、商品アイテムが100以上位になると、商品管理者が必要になる事もあります。商管と呼んでいる職業ですが、商品管理と撮影進行だけで、業務を成り立たせている会社が何社もあるほどで、大量な撮影点数の現場では、重要な役割を果たす仕事です。

香盤表と言う撮影スケジュールを制作する事にも、商品管理は必要になります。

商品点数が多いとスケジュール通りに商品が届かない場合もあり、その分撮影に負担がかかる場合もあります。

大量に撮影をするには、全ての商品を理解した上で、撮影の方法が同じ物、同じようなセッティングで撮影出来る商品をまとめて撮影する事が必要です。

撮影1点毎にライティング・セッティンング・場所が変わっていたら、いたずらに時間を浪費する事になります。

同じシーンで撮れる商品・同じセットで撮影出来るキリヌキカットの商品・同じ角版で撮影出来る商品・大きい商品・俯瞰撮影の商品

時計などのアクセサリーの商品・食品関係の調理が必要な商品など、まとめて、香盤を制作して、撮影の段取りをします。

撮影するフォトグラファーとスタイリスト、必要に応じてアシスタントを撮影の1チームとして、

1チームが撮影可能なカット数を過不足なく計算して、撮影日数と撮影チームの数を調整しますが、通常、撮影日数は決まっているので、日数に合わせてチーム数を計算します。

可能なカット数は過去の撮影実績と経験で計算するのですが、アクセサリーのイメージなら、1日30カット位が目安だったり、モデルでのロケ撮影なら、通常20~30カット位、スタジオでのアパレル商品の置き撮り、吊るし、貼りつけの撮影なら、60カット位と、商品によって難易度が変わるので、色々な撮影を経験したフォトグラファーが商品を見て判断すると無駄がありません。

チーム数が多くなると、撮影した画像のクオリティーチェックや統一感、ページ配置での写真の見え方などを管理するディレクターも必要となります。アートディレクターとも呼びますが、デザイナーがやったり、フォトグラファーがやったりと、ビジュアルの決定に責任を取れる人材がアートディレクター(AD)を担当します。写真の場合はフォトディレクターと言う呼び方もありますね。ディレクター不在で、ディレクションが決まらずに撮影をすると、撮影しながらの試行錯誤や撮り直しなど多く、無駄な進行になりがちです。

人材が確保出来たら、撮影と商品管理をする場所を決めます。

十分な広さを社内で用意出来れば問題ないのですが、出来ない場合は、大型倉庫を借りて、撮影と商品管理を同じフラットな場所で進めるのも効率的です。費用はかかりますが、人の動きが、横だけの動きになったりと利点は大きいものです。

倉庫を利用した撮影スタジオが多いのも、うなづけます。

撮影環境は非常に重要な事で、見積もり料金が安いからと、小さなスタジオで撮影を進めたりすると、撮影が徹夜続きでも終わらず、商品管理もスペース不足でミスが多く、当然のごとく撮影クオリティーも落ちてゆく、苦行のような撮影現場もあるようです。

スペースの確保ができたら、撮影になります。

撮影が始まったら、香盤通りに進めるだけですが、予定通り商品が届かなかったり、ギリギリで掲載商品が変更になったり、売りたい商品の色が変わったりと、撮影中でも修正する事はたくさんあります。

短い期間で3日間、長い期間で1か月を撮影した事がありますが、撮影点数が多いと撮影後の変更や商品の見せ方の変更での撮り直し、レタッチ修正など、また数日間の予備日を要します。

色校など数回の手直しをして、デザイン校正・印刷が終わり、印刷物、データが納品されて、しばらくして、売上に効果が出た時に初めて、長期間のカタログ通販、WEB通販等の撮影業務が終了します。

仕上がりの評価・売上が良ければ、次のシーズン・次号の撮影が受注できる可能性は高くなり、結果を出し続ければ、毎号・レギュラーの撮影となります。

大規模なカタログ撮影の依頼でも、通年で契約する事は殆どないので、毎回の撮影に改善点を探して、ブラッシュアップしていく必要があり、気を抜く事は出来ません。

カタログ撮影やWEB販売撮影・通販撮影を続ける行く事は、細かな注意と商品を綺麗に分かり易く撮る気持ちを、連続して持ちつづける事が大切だと思っています。

そして、雰囲気良く、楽しく撮り続けたいものです。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映りこみする商品、反射する商品の広告撮影

投稿日:2015年3月12日
白と黒の映り込みのバランスと文字盤の見せ方がポイントです。

白と黒の映り込みのバランスと文字盤の見せ方がポイントです。

上の写真は時計撮影の作品です。映り込みの理解をするのに、時計はちょうど良い被写体かもしれません。今回は時計などの反射する被写体の映り込みについてです。

商品写真、写真・映像では、商品・被写体に対する映り込みや反射角度を意識して撮影する事は以前に触れていますが、今回は更に掘り下げて考えてみます。

映り込みとは、鏡のように、商品・被写体に回りのものが映って見える事です。

貴金属・宝石・時計・金管楽器・ギター・ピアノ・ボトル・艶のある商品(プラスチックなど)、家電製品、鏡面の物以外でも映り込みする被写体はたくさんあります。また、自動車が、最も映り込みの多く複雑なライティング作業を必要とする被写体かもしれません。

ビギナー撮影用に販売されている、撮影ドームセットのような安価なセットもありますが、大きさに制限があるので、市販の物で初心者が撮影するにも、限界があるようです。

プロフェッショナルなフォトグラファーが使用する、映り込みをカバーするために使用しているアイテムに、トレーシングペーパーがありますが、それよりも更にコシがあり皺になりにくい樹脂素材のアートトレーシングペーパーがあります。またその中間になるもので「ユポ」と言うディフューズ素材もあります。それを利用して面光源を作ります。

映り込みを抑えて、綺麗に撮影するには、まず被写体をディフューズペーパーの面光源とレフ版で囲む基本的な撮影から、白く撮影用に塗られた壁、天井のある、白ホリゾント、Rホリゾント、ドームスタジオなどが上げられます。

ダリングスプレーと呼ばれる、無反射スプレーも有効ですが、商品の素材を損なわないように注意が必要です。メーカーでは、堀内カラー・クライロン・K-LINEなど、この3つが代表的なようで、黒い商品用のダリングスプレーもあります。

車の撮影などでは、ダリングスプレーを使用してハイライトを強調した事もありますが、

車の広告撮影には、ドームスタジオか、周りに高い建物や電線のないオープンスタジオが必要で、撮影スペースの確保だけでも、相当な予算がかかります。自社の撮影スタジオを自社工場内に持っている最大手自動車メーカーもありましたが、

3DCGが発達した現在では、車が完成する前にPC上でバーチャルな状態で車の完成させて、商業印刷までする事が可能なようで、都内にあった自動車撮影をメインにした撮影スタジオは、ほぼ閉鎖しています。

車は撮影の規模・予算が通常の商品撮影とは桁が違うので、バーチャルな方が予算が抑えられるかもしれませんが、手に取れるような商品では、完成した商品を写真撮影・動画撮影した方が、手早く、リアルに撮影出来るでしょう。

映り込みをキチンと抑えるには、基本のような事あり、商品・被写体の反射角度を理解するの当然ですが、広告写真では、メインライト・トップライト・バックライトと多灯ライティングで撮影する事が多いので、

トップに面光源を作り、両サイドにまた面光源を作る、コの字型を反時計したような形のセッティングが多くなります。面光源となるディフューザーにあてる照明も、スポットタイプの照明を使うと面光源と面光源のつなぎ目がぼやけて、被写体に継ぎ目の映り込みがしないようにできます。

デジタル撮影の場合なら継ぎ目をずらして、数カット撮影して、合成する事で継ぎ目を簡単に消す事が可能です。

どうしてもレンズ・カメラだけは、隠せないので、カメラ前を白か黒の布か紙でカバーしてレンズだけを出して、撮影する風景も良くありますが、カメラや三脚が黒ければ、カメラの後ろを薄暗くするだけでも、カメラ自身の映り込みは軽減できます。

カメラのレンズなどを撮影する際には、レンズの中の映り込みを綺麗に見せるため、レンズを上に向けて撮影して、切り抜いて横向きにしたりもします。その場合は、右か左のライトがトップライトに変わる訳です。商品の置き方も重要になりますね。

映り込みを把握して、撮影するには、商品を360°観察して、撮りやすいセッティングを考えてからセッティングをする事が重要だと思います。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

フード・料理撮影・麺類の撮影

投稿日:2015年3月11日
D-03web

こだわりのみそラーメン パッケージ用撮影です

 

料理写真・フード写真はスピードを要する場合が多く、麺類などの、ラーメン・ソーメン・ひやむぎ・にゅうめん・うどん・きしめん・そば、いろいろな麺類があります。

ラーメンなどの熱い麺類の料理の撮影で難しい事は、3分位で、すぐに麺が伸びてしまう事です。

雑誌やムックでの取材撮影では、その場の雰囲気でスピード勝負で撮影して、麺が切れていても、具がバラバラになっていても、雰囲気で美味しく見れるものです。取材撮影では、それで良いのですが・・

商品パッケージや食品カタログ、食品ギフトカタログ、キャンペーンポスター、新聞広告となると、写真の扱い(印刷サイズ)印刷部数など、桁違いな予算を使う事になるので、

料理撮影はスピード勝負と言っても、妥協できない部分は譲れない、プロフェッショナル撮影の頂きを目指すような緻密な感性を必要とする撮影になります。

麺が気になる部分で切れていると、NG! 入っている具が内容量に応じてバランス良く見えてないとNG!

各食材の色が出てないとNG!デザインの文字にかかるからNG!そうこうしている内に、麺が伸びてるから、やり直し!

と下手に撮影をすると何回もリテイク、やり直し、撮り直しとなります。

そうならないためには、経験のある識者からの助言が必要となりますが、WEB・ネットからの情報を頼りにする人もいるかもしれません。(実際、核心に触れる部分のアナログ作業はWEB・ネットからは得られない事が多いですね)

プロフェッショナルのフードフォトグラファーは、撮影のテクニックなど、詳細な部分については、あまり他人に教えないものですが、 今回は、麺が伸びないようにして、具と麺が綺麗に配置できるようにする撮影テクニックと言うかフードコーディネートのテクニックについて考えてみます。

まずは麺が伸びないようにする工夫です、写真撮影では、熱や冷たさを伝えるのに、必ずしも、熱いまま、冷たいままに撮影する必要はありません。

麺をゆでる際は固めに茹でて、撮影が終了する直前に麺の太さがベストになるように、時間を図っておく必要があります。

麺を茹でたあと、冷やしたお酢に浸してからだと、更に伸びるまでの時間を延長できるようです。

またスープも冷えた状態で器にいれてください。熱々の状態では、3分と麺が持たず、すぐに伸びてしまいます。

スープが冷たいと湯気も出ないし、美味しく見えないと心配するかもしれませんが、デジタル撮影の場合は湯気を合成できるので、同じアングルで黒い器に熱いお湯を入れた状態の器だけを撮影しておけば、湯気の合成も違和感なく、出来ます。

湯気を撮影するときは基本、逆光のライティングで背景や床面、器には光が当たらないようにして、湯気のみに当たるようにする事が大切です。スタジオでは、基本的にスポットライトやグリットライト使用して、湯気の撮影をしています。

麺の準備が出来て、伸びるまでの時間が把握が出来たら、具材との配置をデザインと合わしながら配置していきます。

通常通りに料理をすると、麺の上や麺の間に具材をのせるのに、細かい具などは沈んでしまうので、意図する部分に配置するためには、どんぶり・器の底を底上げする必要があります。

底上げの方法は、何種類か試していますが、冷たい状態なら、ゼラチン(ゼライスなど使用)を予め、撮影用の器の底に固めておいて、その上に麺や具材を置く方法が良く使われます。

スープが濃く底が見えないなら、

簡単に大根を輪切りにして、底上げする。

玉砂利(カスが出ない石が良い)など、石を底にひいて、底上げする。

金網を器のサイズに合わせてカットして、底上げする。

(プラスチックのメッシュボードも使えます)

水に溶けないネンドと剣山を利用して底上げする。

など、いろいろな方法が考えられます。

通常は最後にスープを入れるので、スープを入れる前に殆どの配置は終わるのですが、細かいネギやコーンなどの小さな具材はスープで流れてしまうので、最後に配置する事になります。

細かい具材が沈まないように、スープに薬剤を使用して、トロミを付ける事も必要ですが、あまりつけすぎると表面張力が働きすぎて、水面が不自然になるので、注意が必要です。

スープ塩分濃度を濃くして浮きやすくする事も有効です。

こう考えていくと、フード・料理撮影は物理的現象の把握と研究が必要だと感じますね。

次は箸上げ・リフトと呼ばれる撮影方法について、

箸上げとは、グルメ番組や旅番組などで、料理を箸やスプーン・フォークなどで持ち上げて見せる事ですが、

スチール写真では、ラーメン・うどんなどの商品パッケージ写真などで良く見られる広告写真で、この箸上げ、リフトでも、意図して部分に具材と麺を配置する作業が発生します。

器よりも更に小さい部分での配置・レイアウトになるので、細かい作業が必要とされて、手先の器用さなども求められますが、デジタル撮影の恩恵で、修正可能な範囲なら虫ピンや楊枝・竹串、アクリルなどを使用して固定を出来るので、重力に逆らうような難しい配置も可能になっています。

料理・商品にあてる、照明・ライティングの光質は、スピード重視のため、事前に全てセッティングしておいて、本番のシャッターを切る前は微調整のみにしておく必要があります。 これはどんな撮影でも普通の事ですが、バックライトをメインにするか、サイドライトをメインするか、トップのみにするかなど、ライティングの方法論はフォトグラファーの考え方で多少(かなり)の差が出ますが、柔らかいサイドリアライトをメインにした写真が、料理雑誌やムックの料理写真には多い傾向があるようです。

広告写真撮影は物理と感性です。フードフォトグラファーは右脳と左脳の両方を使って、美味しいフード・料理撮影をしましょう。

D-04

湯気は合成の醤油ラーメン パッケージ用撮影です。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

モデル撮影とファッション撮影、そしてギャランティー

投稿日:2015年3月4日

季節の変わり目には、WEB・カタログ撮影で、モデル撮影とファッション撮影と言った、アパレル関係の撮影が始まります。リアルクローズの撮影になると、毎週のようにファッションアイテムが入れ替わるので、毎週撮影、毎日撮影といった場合もあります。

撮影の大半はスタジオでのファッション撮影、アパレルアイテムの商品撮影と、

スタジオでのモデル撮影になりますが、ページの構成次第で野外ロケ撮影、ハウススタジオロケ撮影など、発生します。

野外ロケ撮影は天気も考慮しないといけないので大変ですが、自然な光と空間の作る写真は、スタジオでは、撮れない良さがあり、ロケの手間を考えても、それだけの写真・映像効果が期待できます。

ロケ撮影は早朝から昼過ぎから3時間位が勝負なので、日の傾きと闘いになります。

ストロボを使ったり、HMIと言う自然光に近いライトもありますが、自然光には敵いません

流通・通販カタログやWEBのページ数・情報量の多い媒体では、

撮影の香盤表を上手く組み立て、時間通りに撮影を進め事が重要で、

それ以前のロケハン(ロケーションハンティング)を入念にしておく事は更に重要です。

撮影の前にすでにある程度、結果が見えるように撮影を進めないと、気合勝負の苦しい戦いの撮影になるので、ロケでの準備は大切です。

話はかわって、モデル撮影の場合は、モデルによって使用料金が違うのは容易に想像できると思いますが、現実的に売れてるモデルと駆け出しのモデルで比べるとギャランティーは100倍位の差が出ます。使用期間は3か月・6か月・1年で料金が変わります。

数万円から数百万円の差がでるのは、タレントや芸人さんと同じなのでしょう。

フォトグラファーはどうかと言うと、日本を含めて世界規模で見れば、1日のモデル撮影で1000万と言うフォトグラファーもいますし、有名雑誌の月間契約でモデル撮影をして、月に500万から1000万を稼ぐフォトグラファーもいる事は確かです。

小さな日本に戻ると、1日数万円で撮影をしているフォトグラファーが多数いる訳で、どんなに高額を稼ぐフォトグラファーでも、1日100万円前後が知っている限りです。

その差はなんだろうと、アメリカの売れてるフォトグラファーに聞くと、

日本と欧米のシステムの差で、日本では、ピンときませんが、アメリカではフォトグラファーがデザイナーや印刷会社を手配するのが普通だそうで、(ファッション・モデル撮影の世界以外はよく知りませんが)

フォトグラファーの主導権が日本で言うアートディレクター(以下AD)のような感じです。

また、全てのクリエイティブスタッフを率いるリーダーでもあり、監督でもあるようです。

日本でも、アートディレクションをするフォトグラファーは存在しますが、まだ少数です。

自分で全てを決定して撮影するフォトグラファーと、デザイナーやADに依存して、絵作りだけするフォトグラファーとの立場の違いはギャランティーに大きく差が出るのでしょう。

ファッション・モード写真と言いますが、モード・時の潮流に乗って、主導権を持つ事が、

ファッション・モデル撮影の世界で這い上がって生き残る術なのでしょう。

日本人でも、まだ知る限り、1~2名しか、世界のトップで活躍するファッションフォトグラファーはいないようです。

モデルもフォトグラファーも、ヘアメーク・スタイリストにも、ライバルと新人の多い厳しい世界ですね。 それでも、続けていく事、撮影し続ける事が大切なのでしょう。

今回はここまで。

ファッション・モデル撮影

悩みは尽きない、それでも写真は撮り続ける。

 

 

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