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広告写真の撮り方

毎年1月に入ると4月の新社会人の就職・入社、受験を合格した学生の引越しなどをターゲットにした、インテリア雑貨・収納・家具・寝具・生活家電・テレビ・オーディオなどを、安価にまとめて買えるようにしたカタログ・WEBサイトの制作が始ります。

各メーカー・販者が、新生活をする人達のために考案・工夫してデザインした商品を提案して用意してくれます。

スタジオには、家具・生活雑貨・家電などが山のように集まり、商品を見ながらのオリエンテーション・打ち合わせから始まり、ロケ地の選定、ロケハン、撮影スケジュールの設定、モデル・スタッフの手配、約1週間は打ち合わせと手配で終わり、調整後に撮影を開始。

ハウススタジオでのロケや、自社スタジオでのインテリア撮影では、リビング・ダイニング・キッチン・バスルーム・収納スペースなど、身近な生活シーンを演出して、商品の使用感を想像出来るように設定。

はじめての一人暮らし、新婚さんの二人暮し、転勤者のシングルライフ、家族での引越しなど、演出するシーンは沢山ありますが、カタログの場合は中間を取って、二人暮しの設定で撮影する事が多いようです。

インテリア撮影は家具など重量のある商品が多いので、移動や設置には、細心の注意が必要なり、運搬業者をお願いしますが、スタッフも協力して家具や家電を設置するので、体力・注意力、使用・設置方法の間違いが無いようにする観察力も必要になり、気を使う部分は山ほどあります。(撮り直しは出来ませんから・・)

朝のさわやかな光と空気を、のんびりした午後の木漏れ日、夜の落ち着いた、楽しげな夕食のダウンライト照明など、ライティングも自然に演出するため、自然光も、ストロボも、室内照明も、全て使用して、自然に効果的なライティングを演出。

カメラのレンズも空間を見せるため、広角でもF値の明るい、大口径のレンズを使用して、遠近感が肉眼とは変わるので、レンズ越しで家具、商品の配置を決めて、その環境の光とストロボ・照明を利用して自然な空気感を切り撮って撮影します。

実際に買い物をする人達が完成した広告・カタログの写真を見て、どう感じるのだろうか、商品撮影、広告撮影は何を撮影しても、他人はどう感じるのかを考えます。

様々な人達がカタログ写真を見て、選び買った商品で、快適に暮らす想像しながら撮影したシーンの写真を、丁寧に画像処理して納品します。

納品の数日後、仕上がった広告・カタログを手に取った時に、新しい生活を始める人達と同じ気持ちになって、カタログを広げ、自分で見て欲しい商品を探します。

買う人の気持ちで見て、その後に仕上がりの確認をして、一冊のカタログの完成を感じます。そして、その結果が売り上げと言う形で出ます。

商品を売る撮影は奥が深く、試行錯誤の連続ですが、常に情報・知識を蓄えて、技術・感性を磨いて、絶えず商品が売れる撮影を続けていきたいものです。

自社スタジオ内の建て込みにてインテリア撮影 商品パンフレットに使用

自社建て込みセットにて壁面収納撮影とモデル撮影 通販カタログに使用

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