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広告写真の撮り方

スタジオ玄では、ECサイト、ネット販売、Eコマースなど、商品を販売するための撮影サービスを提供しています。

今回は、Amazonや楽天を含む、ネット通販や、ECサイトでの販売用の商品撮影について、お話します。

スマートホン、タブレットの普及により、ECサイト、ネットショップが拡大、増加し、有名なところでは、アマゾンや楽天で買い物をする事が日常化してきました。60歳以降はまだ、紙媒体のカタログを利用しているようで、実際に中高年、高齢者向きの通信販売はカタログ・紙媒体のメディアからの注文が殆どのようです。

前置きはここまで、ECサイト(エレクトロニックコマース=電子商取引)は、ここ数年でかなり便利になっていますね。

その反面、ECサイト・ネット販売・ネットショップでは、実際に商品を手に取って見る事が出来ないので、商品が詳細に分かるように、アパレルの場合では、全体の写真、部分的な機能を見せる写真、素材を見せるアップカット写真、アパレルなら、モデルに着せてみせるモデルカット写真など、また角度が変えて、サイドカット写真、バックショット写真など、手に取らずとも雰囲気、大きさ、質感が伝わるように、撮影をする必要があり、一つの商品を紹介するためには、最低でも4カットは撮影しています。

商品の良さが伝わり、購買意欲を沸かせて、注文してもらうまでの間、商品写真をお客様を見続ける訳ですが、写真の撮り方の良し悪しで、注文数・売上が変わるのは、紙媒体のカタログショッピングの頃から変わらない、普遍的な事実です。

ECサイト、カタログショッピングの商品撮影モデル撮影では、商品を良く見せようと、ライティングや設定で、商品を綺麗に演出するので、実際に購入して、商品を手に取った時に「あれ写真となんか雰囲気が違うな」と感じる事もあると思いますが、そんな時はクーリングオフを利用して返品するのも、今の時代の買い物なのかと思います。

撮影している立場としては、商品を綺麗にアイロンして、質感が出るようにライティングしているので、嘘はないのですが、人物を綺麗に撮影するのと同じように、商品を出来るだけ美しく撮影しているので、写真と実物のギャップが生じるのは仕方無いことなのかもしれませんが、

最近では、そのギャップを埋めながらも綺麗に撮影することを目指す撮影の方法も考えだされています。例えば自然光のみで撮影をする事(また自然光に近いライティングで撮影)、しわなどを綺麗に見せようとするための綿なども入れずに風合いを生かした撮影法など、出来るだけ商品が実生活の中に見るように見えるように撮影も、大切なのかと思います。

ECサイト・ネットショップの撮影は、撮影を開始すると切れ目なく、商品の撮影が続き、

1日で100カット以上の撮影をする事もあります。常に同等以上の安定して撮影方法を持続させるための、経験と環境も必要になります。

なおかつ、ブランドサイトの撮影になると、そのブランドの雰囲気を損なわないように高級感など、ブランドカラーを重要にする事も考慮されます。ブランディングは以前も話をしていますが、そのブランド・企業が生き残る上で重要な事で、撮影会社・フォトグラファーはブランディングに対する撮影方法を常に意識して、広告写真を観察して、撮影に生かすようにしています。

ネットでECサイト撮影と検索すると、沢山の撮影会社が出てきますが、そのほとんどは、マンションの一室を改装して、1チームか2チームがやっと撮影出来るような、小規模の撮影会社が目立ちます。

ひどい場合は、スタジオ環境や撮影スタッフも紹介していないようなHP(ホームページ)の撮影会社も存在します。(時間単位での撮影料金の撮影会社に多いようです)

同時に何チームが必要かは、商品数・スケジュールで決まる事ですが、弊社では最大14チーム(フォトグラファーが14名、スタイリスト10名、商品管理4名)で稼働している事もありました。

規模が大きくなればなるほど、撮影スタジオの広さも必要になるので、スタジオ環境は非常に重要な課題になりますね。ある程度の規模を有した撮影会社でないと、すぐにキャパシティー(許容量)を超えてしまうので、注意が必要です。

ここでポイントまとめます。

商品撮影にはいくつかの重要な要素があります。

1. 照明 ・ライティング

商品をわかりやすくライティングする事が重要です。難しけらば、自然光でも可能ですが、 シャドウを最小限に抑え、商品の細部がはっきり見えるように心掛けましょう。

2. ミラーレスなど、解像度の高いカメラで撮影

クリアで正確な画像を撮影します。商品のクオリティを正確に表現するために、クリアで高解像度の画像を作ります。 複数のアングルから撮影し、商品の異なる側面や特徴を紹介します。

3. 背景の選択

商品を引き立てるシンプルな背景を使用します。白い背景が一般的ですが、商品の雰囲気に合わせた色や素材も検討できます。  商品のサイズや形状に応じて、背景のコントラストを調整することも重要です。

4. カラー・色調補正

商品の実際の色を忠実に再現するために、適切なカラーマネージメントを行います。 フォトショップなどのソフトウェアを使用して、商品が正確に表示されるように色補正調整します。

5. 適切なアングルとトリミング

商品の特長やデザインを強調するために、適切なアングルを選択します。 商品の細部を見せるために、必要に応じてズームやクローズアップショットも撮影します。

6. 一貫性のあるスタイル

ECサイト・コマース・ネット通販内で一貫性のあるスタイルで商品を表示することが大切です。

同じフォーマットや背景を使用して、ブランドのアイデンティティを維持します。

7. 写真編集・画像編集ソフトウェアを使用して、余分な要素を取り除いたり、画像を最適化

画像は過剰に編集しないように、しましょう。

8. サイズと解像度

ECサイトの要件に合わせて、適切な画像サイズと解像度を使用します。これにより、ページの読み込み速度が向上し、ユーザーエクスペリエンスが向上します。

これらのポイントに留意することで、ECサイト・コマース・ネット通販での商品撮影、モデル撮影が効果的になり、カスタマー・顧客に良い印象を与えることができます。

以上のポイントを抑えて撮影すれば問題ない良い商品写真が出来ると思います。

ECサイト・ネットショッピングは個人レベルでも開業出来るものですが、近年のAmazonや楽天市場などの写真のクオリティーを見てると、

商品写真が、素人レベルでは、売上、注文に大きな影響があり、基本を抑えていない撮影技術で作られた商品写真、モデル撮影写真、商品映像では、売上を上げること、厳しいのではないでしょうか?

商品撮影は、スマートホンでの撮影にしても、最低限でも基本を抑えて、撮影して欲しいものですが。

売上に悩んだりする前に、写真と映像を、まとめてプロの撮影スタジオに依頼することを、一考して頂けたら幸いです。

 

スタジオ玄 山口 勉

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