広告写真の撮り方 : 2018 : 10月

HOME > BLOG

フォトグラファーのファッション撮影と人物撮影での日中シンクロ撮影とは

投稿日:2018年10月9日

モデル・ファッション撮影、人物撮影でよく使われる手法で日中シンクロ撮影は、ストロボの明るさを優先させて、人物の背景を暗くしたり、背景が明るく飛びすぎないように、調整するライティング手段です。背景を暗くした場合は雰囲気のあるファッション・モード撮影のような感じになり、飛びすぎないように調整した場合は自然なポートレートに見えるはずです。

この日中シンクロの利点は日光を反射させたレフ版などでモデルさん、女優・俳優さん、アーティスト・被写体の目を眩しくしない事と、背景の明るさをコントロール出来る事、そして、ストロボの閃光速度で(小型のグリップストロボでも8000分の1位は可能)被写体をぴたっと止めて、動きのあるモデル・ファッション撮影が可能になる事です。

ストロボにアンブレラやソフトボックスを使用すれば、それなりに大きな範囲で照明出来るので、全身のポージングで撮影しても綺麗な日中シンクロ撮影が出きるはずです。

実際、モデル・ファッション・人物撮影の現場では、アンブレラとグリップストロボとレフ版だけのシンプルなライティングで撮影する事も多く、シンプルであればある程、撮影者・フォトグラファーの微妙なコントロールが撮影画像にセンスと実力として大きく見えてくるものです。

大げさなスタジオ用ストロボを使用しなくても、ガイドナンバーが32位のクリップオンストロボでも十分効果的な日中シンクロが可能で、現行機種ではありませんが、ニコンのSB800などは高速ストロボとしても高性能で手頃な価格で手に入るので、お勧めです。

背景の空の色を調整したい時などは、日中シンクロプラス、偏光フィルター(サーキュラーPLなど)を使用すると、晴れの空を、雰囲気よく暗くしたり出来ます。今のカメラは殆どがAF(オートフォーカス)撮影が可能なので、モデル撮影でピント・フォーカスが合わないと言う事はないでしょう。

人物・ファッション撮影はちょっとしたアイディアと工夫で楽しく、クリエイティブに出来るものです。日中シンクロはタレント・アーティストの宣材撮影でもお勧めの撮影方法です。

今回はここまで

趣向を変えたい時にお勧めの人物撮影方法です。

撮影 スタジオ玄

 

ドレスウォッチ・高級腕時計の広告写真撮影

投稿日:2018年10月9日


ジュエリー-049web

ドレスウォッチ・高腕時計の撮影は宝飾・アクセサリーと時計の両方を合わせ持つ、高級品の代表のような商品撮影です。価格・価値も50億円のブレゲから、数十万円のロレックスに至るまで、様々な高級時計・高級腕時計が存在します。

高級時計は盤面から形状まで凝ったデザインで作られて、高級な皮ベルト、宝石、貴金属の装飾など、精密さと豪華さ、華美なものからシックなものまで、メーカー・ブランドによって様々ですが、撮影をする立場から見ると、表現する部分が多く、ライティングは数センチ単位、カメラアングルは数ミリ単位で調整していく、クリエイティブかつ職人のような緻密さを必要とする広告撮影です。

高級時計とは話が離れますが、メーカーカタログや雑誌広告などを見ると、時刻の表示がメーカーごとに微妙に違う事に気が付きます。

実際にHPを確認してみて回った結果ですが

カシオは10時8分37秒、

オリエントは10時10分35秒、

セイコーは10時8分42秒、(長針と短針がシンメトリーになります)

ロレックスは10時10分31秒、(10時11分32秒もありました)

フランク・ミューラーは10時8分36秒(デザインによって変わりますが・・)

シチズンは10時9分35秒、

とメーカーごとに表示の目安が違うのですが、

共通しているのは、ロゴマークが12時の位置にある事が多いので、ロゴマークを隠さないように、バランスが良い時刻表示になっています。

ロゴマークの位置が3時にあるタグホイヤーのフォーミュラなどは10時7分37秒でした。

表示時刻はロゴマークとデザインを隠さないように設定するのが基本となっています。

表示の基本設定はここまで、高級腕時計の撮影についてです。

時計の撮影は映り込みが多く、多くの時計の文字盤は緩やかな曲線の円か角になっています。また、曲線的なカーブをしている文字盤も存在します。映り込みの仕方も各腕時計によって様々です。

映り込みをカバーするためには、カメラアングルを決定してから、カメラから見た時計文字盤面の反射角度の先にトレペやユポで面光源を作る必要があります。面光源は基本的には、カメラの上から斜めに画面の奥から傾斜をかけておくと、映り込みが取り易くなります。

面光源を作ったら、ライティングをします。ライティングは基本的には、ストロボのヘッドを直接あてる事が多く、アンブレラやボックスライトを使う事は、殆どありません。

ストロボヘッドのリフレクターと呼ばれる、丸い部分に、グリットと呼ばれる、ハニカム構造になっている、光の直進性をだして、スポット効果をだす、ライティングのアクセサリーを使うと、面光源に対して、部分的にスポット的に当てる事が用意になるので、面光源に綺麗なグラデーションを作りやすくなり、反射のコントロールが楽になり、コントラストも付けやすくなるので、グリット(ハニカムヘッド)の使用はお勧めです。

高級腕時計の場合は文字盤の映り込みを取っても、竜頭やボディフレームにも、装飾か施されているので、また別の映り込みを取るための、面光源やレフが必要になります。

また装飾にダイヤなどの宝石を使用している場合は、宝石用のライティングが必要になる事もあります。

5cmほどの幅の中に、様々な質感と反射・透過をする装飾パーツ・デザインが凝縮されているので、一枚の写真で全てを完璧に表現が出来ないと判断した場合は、

ライティングを

文字盤用

文字盤のダイヤ・宝石用

フレーム・ベルトのハイライト用

と素材用のカットを合成して撮影して、3~5点の画像合成・レタッチをします。

素材カットを撮影する場合は基本ですが、カメラが動くと合成する事が難しくなるので、三脚に固定したまま、フォーカスと絞りを固定して、PC・MACなどに繋くか、レリーズを使って、動かないように、撮影する必要があります。全く動かない方が画像合成は楽になります。手でシャッターを押して、0.3mmずれただけでも、画面では、大きなズレになるので、手押しシャッターは禁止です。

また腕時計は撮影用に時刻を止めてある場合もありますが、止められない場合は、竜頭を引き上げておいて、針が動かないようにして、撮影後に竜頭を切り抜いて、通常の状態に見えるように、合成調整します。

現在の時計メーカーの殆どは、ホームページ上に各時計・腕時計の説明書をダウンロードして見れるようにしてあるので、時間の調整が分からない時は、それらを参照しています。

ホコリ・ゴミ・キズが目立ち易いので、綿棒・ブロワー・筆・セーム革などで綺麗にして、指紋が付きやすいものは、手袋をつけて、撮影前に汚れが付かないように注意します。

ムービーで腕時計を撮影する場合は、上記のようなレタッチ合成は1秒24コマか30コマとしても、の全てを処理するので、3秒使うだけでも大変な処理になりますね。

某CM編集スタッフさんと話をした時は、化粧品・宝石・腕時計・アクセサリー類はレタッチ・合成処理なしはありえないと言っていました。画僧処理・レタッチありきなのが、現在の撮影・編集方法なのでしょう。

腕時計の撮影は、フォトグラファー・撮影者によって表現の差が出やすい、商品撮影、イメージ撮影分野ですね。

今回はここまで。

ジュエリー-048web

 

 

 

 

 

 

アパレル・ファッション・洋服・商品撮影・置き撮りについて

投稿日:2018年10月5日

衣料品・洋服・アパレル・ファッション撮影をする場合、モデル撮影の他に商品撮影である、置き撮り・トルソー撮影・商品イメージ撮影がページ構成のため不可欠です。

多くの場合はモデルの写真を大きく使って、商品カットは2~3cm位の扱いで使われるイメージですが、モデルを使用せずに、風合い・素材感を強調したい商品になると、商品カットの方がメインで大きく扱われる事も多くなってきています。モデル撮影も早朝ロケやロケハンなど、いろいろと大変ですが、アパレル商品撮影もデリケートで繊細な作業の連続になる撮影です。
撮影の流れとしては、
撮影量に合わせたスタリスト、フォトグラファー、商品管理等のスタッフを調整・打ち合わせ。
商品の確認(全て揃っているか、間違っていないか確認)
アイロン・スチーマーでしわを無くす。
(焦がす心配があるので、極力スチーマーを使用する)
カバン・バックの場合は、あんこ詰めをする
(中に綿などをいれて形を綺麗にする)
商品に合わせて、撮影セットを作る。
(俯瞰撮影か吊るし撮影か、台に置いて撮影か)

洋服の吊るし撮影の場合は、
撮影商品の組み合わせや見せたい部分のなど打ち合わせを済まして、撮影に入ります。通常、フォトグラファー1名とスタイリストが1名から2名で撮影に入ります。
スタイリストは、別の撮影セットや撮影用のボードに次の商品を用意して、フォトグラファーは洋服の色のチェックや組み合わせ、見せ方の確認をしながら撮影を進めます。商品の歪んだ部分などがあれば、修正もして、色が撮影すると見た目と違う布や素材の場合も色修正をしていきます。

黒などの沈みがちな、光を吸収する素材などには、強めの照明をあてて、白っぽい反射性の素材には、弱めの照明をあてます。ライトの角度を調整してコントラストも調整します。

撮影終了後、レタッチャー・フォトグラファーで、色評価用の照明にあてながら、キャリブレーションされた印刷用モニターで色合わせと撮影内容の確認をして、色がずれているものは、部分的に色修正をして、全ての画像データ整理してから納品となります。

通販カタログの撮影は、商品写真とイメージ・モデル写真・サブカットとなる機能を見せる写真で消費者・お客様が、商品を買うか買わないかを決定するので、写真の仕上がりが重要になります。売上に大きく影響する訳です。

洋服・リアルクローズの撮影は、一眼デジカメが普及してから、「1カット・100円~で撮影します」と言う会社がネットを検索すると何社も出てきます。(クリーニング代よりも安い撮影料金かも)

ネットなので、商品を輸送してもらえば、日本全国、どこでも、撮影は可能になっているので、家賃が安い場所でスタジオを構えて、何人もの時給で雇ったアルバイトに撮影方法を教えて、カタログ・ECサイトを専門にした撮影ビジネスの会社も増えています。

デジタル写真は誰でも撮れるし、資格も必要ないので、安価なカメラ機材、照明機材で、ネットなどで宣伝しながら、専門的に撮影すれば、ビジネスが成り立つでしょう。
ただ価格勝負の会社には疑問が残ります。

親戚が以前、ホテルや旅館専門のクリーニング会社を営業していました、70%は外国人労働者で成り立つ会社でしたが、最終的に価格競争と労働者の管理に疲弊して会社そのものも無くなりました。無理な価格競争は業界全体を疲弊させるのでしょう。

実際、大手のネット通販会社でも時給1000円のアルバイトが撮影している会社もあるようで、私たちも、この撮影業界の動きには注視しています。ただ残念ながら、私たちのスタジオでは1カット100円~の撮影はしていません。

それでも撮影依頼は減らずに増える傾向にあります。
売るための商品撮影を理解しているフォトグラファーが揃っていること、スタジオの規模・設備・会社内部でのクオリティーチェックの厳しさや、一度に撮影出来るカット数の多さ、決めてとなるイメージカットの仕上がり、職人にならず、サービス業として、クライアントの気持ちを考えるフォトグラファーなど、要因はクライアントによって様々ですが、単純にはアルバイトではなく、一生をかける職業として撮影している事の差だと思います。

商品撮影モデルファッション撮影のように派手さはありませんが、撮影ジャンルの中では、最重要なのかもしれません。

商品撮影 ネクタイ ビジネスイメージ撮影

PAGE TOP ▲