広告写真の撮り方 : スタジオ環境

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写真撮影、広告制作・映像制作の仕事・受注とフォトグラファーのそれぞれ

投稿日:2018年5月6日

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スタジオ玄では、毎日のように、7~8人のカメラマン・フォトグラファー・ディレクター・シネマトグラファーが広告撮影で動いています。

クライアントの8割以上は5年以上制作に関わっており、創業時からのクライアントも、少なくありません。

何年も仕事を続けていても、正直、次回も同じクライアントから撮影・仕事を発注してもらえる保障があるとは言えず、常に新規の開拓を模索して、信用される撮影・制作・仕事を心がけています。

撮影が発生すると言う事は、新規に撮影する必要のある、下記の商品・場所・人物があり、

人物は(タレント、セレブを登場させるCM・プロモーション。政治家、個人プロフィール、など)

場所は(イベント・講義・アトラクション・会社・環境など)、

物は(商品・芸術品など)

もっとあると思いますが、簡単に考えて、以上のものが撮影されています。

安定した撮影の受注があるのは、コストパフォーマンス・作品のクオリティー・会社の規模だったり、フォトグラファーの技術・場合によっては知名度に左右されると思いますが。

もっとも重要視されるのは、信用出来るかどうかに尽きると思います。
信用を裏付けるかのように、新規撮影の多くはレギュラークライアントからの紹介が多くを占めています。

私のとってのフォトグラファーに対する信用できる条件とは、

・キチンと撮影が出来る(最低条件です)

・人の説明を理解して、ミスがなく、ミスがあってもリカバリー、修正をしてくれる。

・多少の困難があっても、努力して、なんとかしようする姿勢を見せてくれる。

・常に上向きの精神をもっていて、愚痴など言わない人。

・人として、道徳的な部分がしっかりしている。

そして、個人的意見も含みますが、お願いしたくないフォトグラファーの条件とは、

・無駄話が多い。(大体仕事に関係ない話だとか・・・)

・ミスがあっても、そのままで気づかず帰ってしまう。(後で大変です)

・仕事が遅い。

・予算によって態度が変わる。

上げたらキリがないのですが、思いついたところで、こんな感じでしょうか。(ありえないのですが・・・・)

フォトグラファーやシネマトグラファーは資格や免許がないので、技術力や感性は仕事の履歴と作品、そして人柄から判断するしかありません。

写真撮影・動画撮影は、フォトグラファー・シネマトグラファーが、スキルと感性、想像力を駆使し、考えて手を動かした分だけ、写真・動画に大きな影響が表れ、それが良い結果につながると思っています。

フォトグラファーは撮影が無い時は何をしているのでしょうか。

人それぞれでしょうが、

メインテナンスや、環境整備に時間を使うのも重要です。

ポジティブな方向に向かうため、作品撮りや撮影技術の向上に励むのも仕事の内かもしれません。

作家思考があれば、作品の発表の場を作って様々な人に会って、刺激を受けて、情報・感性を蓄積して、自分の審美眼を鍛えるのも重要です。

ストックフォトを撮影して、サイトで販売するのも、売り上げの分散になって良いでしょう。

キャリアのあるフォトグラファーは講師や教室を開いている方もいます。

一番怖いのは、何もしない事、何も感じない事で、撮影依頼・制作依頼が来ない事が、自分に関係ない事柄が原因だと思っている事や、撮影依頼が来るまで何もしていない事です。

フォトグラファーに引退は特にありませんが、仕事が無くなれば事実上の引退・活動停止です。

仕事が減り・無くなってから、コネクション・繋がりの無いクライアントに、飛び込みで営業をしても、余程の企画力・提案力を用いない限り、撮影依頼が発生する訳もなく、厳しい状況に陥ります。

売れているフォトグラファーは、制作した作品、制作物、クアイアントの反応など、反響による反響営業をメインに、撮影依頼が発生・リピートするので、依頼された撮影が制作物として世の中に出ることを意識して、販売効果のあるアプローチ、人の心を射止める写真・映像表現、そして求められるなら独自の個性的な撮影をする必要もあるのでしょう。

撮影の仕事を受注すると言うのは新規でも継続・レギュラーでも、いつも特別な事で、その商品や人物、企業・会社に敬意と努力を見せなければならないと思っています。

散文になりましたが、今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファッションモデル撮影と商品撮影のライティングと色温度

投稿日:2018年3月23日
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外光は6500Kなので、ストロボを1500K上げて色温度を調整。調整しないと外光とモデルの髪と肩のハイライトが青白くなります

今回は、アパレル広告写真でのファッションモデル撮影商品撮影をスタジオで撮影する場合のライティング・色温度について、お話します。

モデル撮影での一般的なライティングは傘・アンブレラのバウンズライティングとトレーシングペーパーやアートトレーシングペーパーのディフューズ・透過を組み合わせた、傘バンとトレペディフューズなどと呼ばれるライティングがメインになる事が多いようです。

最近では、柔らかい光質を求めるため、アンブレラバウンズを更に、レフ版に当てる方法で、バウンズした光を更にバウンズして、そのバウンズした光を更にトレペでディフューズ(透過)するなど、2重バウンズしてディフューズするといった、軟調でソフトな照明・ライティングが、この数年、雑誌や広告で目立つようになりました。

トレペを3重に垂らして撮影するのが、通常のライティングと言うスタイルのフォトグラファーもいて、個性・自分らしさをライティングに求めるフォトグラファーは多いのだと思います。

特にモデル撮影やフード撮影に見られるようで、柔らかく、ハイライトが無いようなライティングをして、人が自然に普段から目で見ているような雰囲気の状態を作り、日常的な光と質感を求める照明・ライティングです。

よく雑誌っぽい感じのライトでと言われると、意図的に当てているように感じさせないライティングだと解釈できる事が多いようですね。

広告写真の商品写真に、あるようなメリハリのあるライティングと対峙するような表現だと思います。

どちらも照明での表現の種類なので、商品やデザインで照明のバランスは変わるものですが、ライティングで重要なのは、そのバランスを撮影時にコントロール出来ている事だと思います。

モデル撮影でも、料理・フード撮影でも、商品撮影・ジュエリー・宝石撮影でも、照明・ライティングで、ストロボや自然光、タングステン光、LED電球、蛍光灯などを使用します。

デジタルカメラの撮影になってから、あらゆる光源での撮影が可能になりました、カメラで光源に合わせたホワイトバランスが自由に設定出来るようになって、フィルムで撮影していた頃のように、フィルムの種類とフィルターワークが不要になり、感剤費などの消耗品の費用は浮きましたが、その分の費用がデジタル機器・ハードやソフトにかかり、作業時間も増加しました。

カメラでホワイトバランスが取れるようになっても、ライトの光源が数種類混ざったり、自然光と照明が混ざった場合は、どちらかの照明を基本としてホワイトバランスを取る必要があり、通常は被写体に当たっている光に合わせてホワイトバランスを取ります。

色温度(color temperature)に合わせて撮影出来るようにする事を、ホワイトバランスを取得すると言い、元々は放送・業務でのビデオ・ムービー撮影現場で白いボードを使い色温度を取っていた事から、スチールがデジタル化したときに同様にホワイトバランスと言う言葉を使うようになりました。

色温度は、青紫色光と赤色光のバランスの状態を、数値的に示したもので、高ければ青くなり、低ければ赤くなります。夜空に輝く星も、赤い星から青白い星まで、沢山の種類がありますが、星がそう見えるのも色温度のためです。(おおまかですが)

ケルビン(K)と言う単位を使い、0から10,000の範囲で数値化します。

実際には2000Kから8000K位の数値が使われます。

日の出や日没は2000K位で

太陽光の直射日光で5000K位

晴天の日陰でで8000K位 になります。

温度と言う言葉がついていても、普通の気温には関係ないので、色温度は高くなればなるほど、青く寒い感じなるのです。

色温度を理解することはライティングや写真撮影する上で、絵作りや技術を突き詰めていくと、とても重要な事になると思います。

スチール撮影では、18%反射率のニュートラルグレーのグレーカードと呼ばれるA4サイズほどのカードを使う事が多く、殆どの撮影はグレーカードを撮影時に被写体の前に写し込んで、現像ソフトでホワイトバランスを取ります。

カメラ本体でもホワイトバランスは取れますが、現像ソフトでも調整したほうが更に正確な色再現が出来ます。

ストロボを多灯ライティング(2灯以上)でライティングする場合はストロボのヘッドの発光チューブにより、色温度が100から200度の差が出たりするので、ストロボヘッド1灯ごとに、色温度を測り、調整する必要が生じます。

色温度100Kの差は6000K位ではあまり差を感じないのですが、(プロフェッショナルは分かると思います)3000K位の色温度では、100Kの差でも見て分かるようになり、低ければ差が目立ち、高くなれば目立たない現象がありますが、

ストロボの発光するワット数(パワー)を変えた場合も色温度が変化するので、高い色温度でのライティングでも調整したほうが発色は綺麗になります。

照明・ライティングの条件が変わっても色温度は変化します。

傘・アンブレラにバウンズすると、アンブレラの白い部分の色の影響により、色温度は変化します。

アンブレラは傘トレやトレペディフューズを意識してある程度、色温度が落ちないように、白がブルーっぽくなっている物もありますが、長く使い続けるとライトで焼けてアンバーっぽくなってきます。そうなると交換になるのですが、交換すると、古い物と比べて差が出てしまうので、レフやアンブレラはある程度したらまとめて交換する事をお勧めします。(色温度調整が楽になります。)

メインライトがアンブレラバウンズ+トレペディフューズで、

トップライトがアンブレラバウンズのみ、

キャッチライトにソフトボックス

バックライトにヘッド直のライティングなど、

4種類の照明方法が混ざると色温度も各光源で変わるので、モデル撮影の場合だと、モデルに右から当たる照明は適正でトップから当たる照明は少し青く、バックから当たる光はもっと青く、正面から当たるキャッチライトは少し赤いなどと、色のバランスの悪い写真が撮影されます。

現像ソフトで色温度のバランスが悪くなったものを修整しようとしても、光は混ざりあった部分と直接当たる部分など、角度・反射が変わるので、色調整は困難なものになります。

撮影意図として、各照明の色温度の差異があるのは良いのですが、意図していないのであれば、各照明・灯体の色温度に差異がるのは、撮影をコントロール出来てないとも解釈できます。

照明の灯体ごとに補正をする必要がある場合は、各灯体のリフレクターなどに、ライトにフィルターを付けて補正する必要があります。コンバージョンフィルターと呼ばれる、色温度を調整する目的で作られたもので、映画や放送のムービー撮影では、よく使用されているもので、色温度を細かく調整するために使われるもので、B-1からB-6は、色温度を上げて、A-1からA-5は色温度を下げるために使用します。

撮影現場では、上記のコンバージョンフィルターを1cmから3cmほどの幅で細長く切って、ライトのリフレクターや、ボックスのディフューザーなどにテープで張って、色温度を調整しています。

フィルター1本で色温度が100K分・50K分と太さを調整すると使い易いです。

詳細に色温度を測る事はカメラ単体では不可能なため、カラーメーターを使用します。カラーメーターは10K単位で色温度を入射式で計るものが一般的で、写真・映像用のカラーメーターは現在、セコニック、ケンコー・トキナーから発売されているものが使われています。

フィルムで撮影していた時期は、ミノルタのメーターがメインでしたが、ミノルタがコニカミノルタフォトイメージングに合併し、2011年に解散した経緯で、ミノルタのメーターは販売されなくなりましたが、

本来、大切に使えば長持ちする機材なので、オークションなどでは、現在も結構な高値で取引されています。(ケンコー・トキナーで修理を受け付けてくれる機種もあるため)

カラーメーターは10万円から17万円ほどする機材なので、レンズやストロボに費用を回して、カラーメーターまでは手が出ないと言うフォトグラファーも多いのですが、カラーメーターを使っているフォトグラファーは、一度使ったら手放せないと言うほどで、色彩を忠実に再現させるのに、必須の機材です。

各灯体の色温度を調整した映像・写真と、調整していないものを比べると、色のヌケの良さに違いが出てきます。

そして、色温度が調整されていない光源で撮影された映像・写真は、少し濁ったような印象を受ける事があり、ヌケの悪い写真になりがちで、現像ソフト・レタッチソフトを使用しても、完全な補正は難しく、不可能な場合も多いので、事前の色温度管理は、必須です。

色温度管理は、ファッション・モデル撮影での、モデルの肌の色、服の色、フード・料理撮影での、食材・料理の色に深く関係し、影響を与えます。

カラーメーターを使いこなす事は、広告・雑誌・営業写真など、フォトグラファーのジャンルを問わずに必須な事でしょう。

デジタル撮影でホワイトバランス調整が楽になった撮影現場には、カラーメーターを使用する光景は見なくなってきて、ストロボメーター・露出計も使用しないフォトグラファーも増えています(撮ればすぐに適正露出かどうか見れるから・・ですが、ライトバランスは計らないと正確には出せません)

各灯体の出力・明るさを数値で把握して、色温度調整・管理する事は、ワンランク上の撮影(普通なのですが・・)をするための基本条件です。

ファッション撮影でも、商品撮影でも、露出・色温度管理の基本は大切と言う事で、ヌケの良い発色の映像・写真を撮りたいものです。

今回はここまで。

 

 

 

 

 

 

フォトグラファーと営業力

投稿日:2016年7月29日

広告撮影スタジオである弊社では、ある程度(5年以上位)の広告撮影のフォトグラファーになると、多少の差はあれ、ある程度の撮影を任せられるようになります。フリーフォトグラファーと違い、毎日、スタジオに入り、様々な撮影を経験するので、やる気次第で短期間である程度の実力を付ける事は出来ます。撮影が出来るようになったら、後は自分で撮影をして試行錯誤しながら、作品を増やしていく事になります。

最終的に目指すのは独立なのか、撮影スタジオの経営者になるのか、定年まで勤め上げるのか、やっぱり別の道を目指すのか、収入など含み、人生を左右する分岐点と選択が迫られます。

少し、古い話ですが、私は今から28年前にレンタルスタジオのスタジオマンからコマーシャルフォトの世界に入りました。毎日、違うタイプのフォトグラファーが来て撮影していくので、フォトグラファーの仕事の仕方の違いを、業務の中で観察して、覚える事が出来たのは、大きな経験になっています。

有名なフォトグラファーも無名ながら職人気質の腕の良いフォトグラファーも、スタジオに訪れます。皆フリーランスフォトグラファーなので、自前のスタジオを持っている人は殆どいません。自宅を改造したり、マンションのリビング部分を撮影スタジオにしているフォトグラファーもいましたが、

環境の整った、レンタルスタジオには、予約が絶えない状態でした。

(28年たった現在では、ハウススタジオがレンタルのメインになっています)

数年でレンタルスタジオのスタジオマンを卒業して、スタジオに撮影に来ていた、フォトグラファーのアシスタント(直アシと言うやつです)を数年経験しました。

フリーランスのフォトグラファーの場合は、撮影は週に3回あれば多い方でしたが、同じ事務所にいるフォトグラファーが数名いたので、毎日のように何かしらの撮影アシスタントをしていました。 かなり知られている広告や大きな看板になる高額な金額が動く撮影のアシスタントだったので、プレッシャーもありましたが(当時はフィルムの管理と現像をしていたので、デジタル撮影の今より大変な責任がありました)、それゆえ、やりがいも感じたものです。

大きな仕事、大きな規模の撮影が来る流れの中には、必ず広告代理店が関わっている事を、この時期に知り、大企業のキャンペーン広告のムービー撮影から、スチール撮影までの大きな流れをアシスタントとして、数年見れた事も貴重な経験です。

フォトグラファーの直アシも3年務めると、次のステップを考えて、独立するか、撮影会社に就職するか、または諦めるか・・、何かしらの進路を決める事になります。

自分の撮影したいジャンルを決めて、活動を開始して、華々しくフォトグラファーとしてデビュー!と行ける方は良いのですが、多くの方は、道に迷い、仕事に迷い、最終的に露頭に迷います。

道に迷い、先輩フォトグラファーに相談すると、生き残るためには、「営業力が絶対的に必要だぞ」

「人脈を大切にしろ」「稼いだら、15%位は接待なりに使え」などの助言を頂きました。

フォトグラファーの営業力とは何でしょう。フォトグラファー其々で営業方針は違うかもしれません。

あるグラビアを主に撮影するフォトグラファーは「飲み営業」をメインに活動していました。

(作品を見せた事もないけど、一緒に飲んでいる内に仕事を受けるようになったそうです、お気楽すぎです・・)

また別のマルチに活躍するフォトグラファーは仕事をすると必ず、デザイナーやADにアポを取って、

仕上がりの印刷物を貰いに行き、そのたびにお土産を持っていって話を伺うようにしていました。

(御用聞きのような営業です。仕事のリピート率は高いようでした)

また写真に対して作品意識の高いフォトグラファーは、個展を定期的に開いたり、作品を見せに行ったりと活動して、地道に仕事を増やしていました。(そして上記の2名と同じような営業もしていました、正統派ですね)

雑誌をメインに活動しているフォトグラファーは自分で記事を書くようにしており、ルポライター・カメラライターとしても活動していました。営業方針は、「ひたすら仕事をする」でした・・(選ばないにしても、ずっと仕事があるのもすごい)

営業方法も今では、ネットを利用したHP・ブログ・SNSでの営業が普遍化して、他社との見積りを比較しやすくもなり、半端な営業方針では、生き残れない世界になってきました。

どんな商売・職業でもハッキリしているのは、何のサービスをしているか、コストは?、クオリティーは?であって、

美容師なら、理想通りの髪型に切ってくれる技術と価格、人柄、

ラーメン屋なら、味と価格、次にお店の対応や店主の人柄など、気になりますね。

フォトグラファーも、どのような写真を撮影出来て、どのような人柄で、どのような対応力があるのかが求められると思っていますが、クオリティーを求めらる撮影ほど、最終的には、写真に対する姿勢が問われます。

私の知っている各営業方針のフォトグラファーの行く末ですが、飲み営業のフォトグラファーは徐々に人脈が切れて廃業しています(もっと太い人脈があれが、生き残ったのでしょうか。)

デザイナーやADに挨拶回りを重要にしていたフォトグラファーは、主要のクライアントが廃業したことで、仕事が減り、廃業しました。

作品意識の高いフォトグラファーは、仕事が減っても、まだフォトグラファーとしての仕事は地道に続けています。(作品も撮り続けていました。)

撮影とライターを兼任している、フォトグラファーは60歳過ぎても仕事をしています。(切れ目なく仕事があるようです)(広告と雑誌はギャランティーに差があるので、仕事量でカバーしないと生きていけません)

結構、年齢を重ねていくにつれ、フォトグラファーには、厳しい状況です。(どの世界も同じかもしれませんが)

厳しいと言っていても何も始まらないので、手足が動き、目が見えて、頭がはっきりしている内は写真を撮り続けて、様々な人に関わって、自分を鼓舞していくしか、生き残る道は無いように思います。

フォトグラファーが生き残るための答えはありませんが、生き残るために考えて動き続けるフォトグラファーに最終的に良い結果は出るものでしょう。

60歳70歳を超えても行動力のある盛んなフォトグラファーでありたいものです。

まとまりがありませんが、今回はここまで。

雑文にて失礼いたしました。

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古い写真ですが、この頃はリバーサルフィルムでの撮影がメインでした。

 

 

 

 

 

 

広告写真撮影スタジオと映像制作会社の立地・場所と環境

投稿日:2015年3月26日
ソレイユとパート1のコラージュweb

撮影スタジオ パート1の1ST とキッチンスタジオ ソレイユ

 

広告写真撮影スタジオ映像制作会社として、業務する上での重要点、立地・場所について考えてみます。

友人のフォトグラファーと写真で食べていける都市・場所について話をした時に上がった場所は、アメリカでニューヨーックとロスアンゼルスや、フランスでパリ、イギリスでロンドン、などと、都市の名前ばかり上がってきました。最近はアジア圏も写真ビジネスが盛んですが、金額的な部分では及ばないようです。

そして最後に東京です。東京都の中でも、渋谷区、港区が圧倒的にクリエイター・フォトグラファーが集まるようで、場所柄・イメージ的な部分も後押しをして、この区域は絶賛大人気中です

光文社のフォトグラファーファイルを見ると、9割位は渋谷区・港区に住所を置いているフォトグラファーで埋まっています。ただ、その殆どは事務所のみで、スタジオスペースがあるとしても、マンションの1室を改装したような簡易なものが殆どです。都内の個人所有のスタジオを何か所も見てきましたが、マンションを改装したようなスタジオは天井が低く、光が拡散されてフラットになりやすく、使い辛い印象です。

そこで、レンタルスタジオを使いましょうとなるのですが、ここで話を20年以上前に戻します。

私がフリーランス・フォトグラファーのアシスタント(直アシ)をしている頃は、1991年のバブル経済終焉の直前の数年でした。

撮影がある時だけ、スタジオエビスや松濤スタジオ・アートプラザ1000、六本木スタジオなどをレンタルして使って撮影していて、スタジオ料金だけで軽く20万円は超え、撮影料金はその3~6倍以上の撮影で、景気の良い最後の時期を目の当たりにしていました。

その頃のフォトグラファーは撮影が、週に1~2本あれば商売繁盛のようで、撮影以外は作品整理とクライアントへの挨拶・仕上がりの確認、新規営業に回るといった感じで、フォトグラファーは7割営業だなと感じていました。

「スタジオは借りるのが当然なのか・・」と思いながら、

直アシスタントを卒業して、フォトグラファーとして、自分で撮りはじめた頃から、自社スタジオを持つ撮影プロダクション・撮影会社に外注フォトグラファーとして出入りをするようになり、自社スタジオの利便性を見て、「やっぱり自分のスタジオ、自社スタジオはいいな・・」と思うようになりました。

時間は過ぎて、バブル経済の終焉で、スポンサーの予算は絞られて、業界構造は変化して、更に撮影機材のデジタル化で激変し、そしてリーマンショックを経て、2015年現在は、白ホリゾントなど基本的なレンタル撮影スタジオは需要が減り、廃業・縮小したレンタルスタジオは数多くありました。

同じレンタルスタジオでも、レンタルハウススタジオは、バブル経済時期に建てられた豪邸が売りに出たり、競売になったものを、撮影用にリノベーションした物が増えてきていました。

3.11東北地方太平洋沖地震で都内・都内近郊に住んでいた、外国人が日本から離れて、古い洋館が沢山売りに出たと言う背景もあったようで、ハウススタジオは近年、更に増加しました。

フォトグラファー・広告写真撮影スタジオ・映像制作会社は、レンタルスタジオを使用するのが当たり前では無くなった時期から、スタジオを所有するかしないかで、大きくビジネスの形態が変わってきたと思います。

そして、写真・映像ビジネスで稼ぐための基本は、3つあります。

1.労働して、その報酬を得る(人材派遣は中間マージンで報酬を得てますね)

2.所有している物を貸したり、提供して、利益を得る(レンタルスタジオ・機材・車・小道具など)

3.考案したり、作った物を商品を販売する(写真集や、リースフォトなど版権・印税)

と大まかですが、フォトグラファー・広告写真撮影スタジオ・映像制作会社の業務には、この3つが常に含まれています。

見積もりを作ったりする場合もこれが基本の考えになっていて、この中の所有するもの、スタジオが今回の話の重要な点です。

撮影を目的としたスペースはスタジオ(他のジャンルでもスタジオと呼びますが・・)と呼ばれます。撮影スタジオの立地、広さ、利便性、管理費、人件費を計算した上でスタジオ料金が叩き出されて、レンタル料金・使用料金が決まるのですが、

スタジオ料金の相場は、スタジオの立地・場所で左右されます。港区と板橋区では同じ広さでも料金が板橋区の方が安価です。人気の場所は坪単価も高く、賃料、販売価格も人気に正比例します。

人気の場所でレンタル撮影スタジオを開設すれば、家賃も高額なので、スタジオ料金も比例して上がります。

人気の場所であれば、人が集まりやすく、使用日数、稼動日数が、不人気な場所より多くなるでしょうから、多少考慮出来るかもしれませんが、最大の使用時間は1日24時間しかありませんので、通常は回転率が30%~50%位でも売り上げが赤字にならないように、損益分岐点を設定するのが通常の経営だと思います。

東京都は練馬区から江戸川区の間が30km位で、山の手線を一周すると42.5Km位と言われています。そんなに広く感じません、むしろ狭い印象です。

ビジネス環境としては利便性が高いのは事実ですが、山の手線内に撮影スタジオを新規に作るのは、坪単価を考えると見込み収入が数年先まで見えてないと難しく感じます。

弊社スタジオ玄の設立当初は、墨田区の雑居ビルの2部屋をスタジオに改装して使っていました。

その頃はフォトグラファーは2名、スタイリスト1名、マネージャー1名でしたが、撮影の受注が増えて、スタジオが手狭になり、同じビル内に追加で1部屋を借りて、フォトグラファーも3名増えました。

ギリギリの広さと環境で撮影をしてきましたが、スペース不足による効率の悪さを解消するため、50坪弱だったスタジオから、同じ墨田区の150坪の倉庫に移転して、現在のスタジオのメインスペースにもなっている、スタジオpart1を開設しました。

山の手線内も考慮しましたが、当時、都営大江戸線が開通予定で大江戸線と都営新宿線の森下が徒歩3~4分と近く、JR両国にも11分弱で立地も悪くないと判断しました。

スタジオが広くなり、当然のように家賃も高くなりましたが、山の手線内ほどは坪単価が高くはありません。その差はスタジオ料金に還元していて、通常の撮影プロダクションの見積もりは撮影料金か撮影スタッフ料金にスタジオ料金、機材料金、小道具料金などが加算されます。

スタジオ料金は1時間単位、1日単位など、計算は撮影プロダクション、撮影会社によって、また案件で違うものですが、

弊社では、スタジオ料金の基本設定は時間単位では計算しません、基本は撮影料金の20%としています。

自社スタジオでなければ、出来ない計算・設定で、クライアント目線で見れば分かり易く、段取りやトラブルで1時間押したりしても、スタジオ料金が加算されないので安心です。

墨田区の坪単価は2015年現在で平均50万円前後ですが、港区・渋谷区は260万円前後となっていて、5倍の差です。6畳の部屋が30畳になるので、スタジオ料金も5分の1位になっていると解釈してもいいのかもしれません。(一般の住居の賃貸料だとそこまで還元されてはいませんが・・)

港区の六本木から弊社近くの大江戸線森下までは、地下鉄で22分です。地下鉄・電車で22分の差で坪単価が5分の1になるのは、田舎では信じられない事かもしれませんが、東京都や世界の都市では、同じような事がみられます。

パリやニューヨークでは、治安などに不安があり、同じ距離間で港区と墨田区を例えれば、港区がセレブの住宅地として、墨田区はスラム街のような立地になりますが、墨田区はまだセレブな町の部類に入る方で、これ以上は差別になるので、地名・区域は書けませんが、少なくとも、大江戸線沿線は治安は悪くありませんし、利便線も高いと思います。

今後、豊洲まで半蔵門線が開通予定である事や、江戸東京博物館と東京都近代美術館を中心にアートと伝統のイベント・行事も盛んです。江東区と墨田区は今後、更に成長する地域だと思います。

不動産会社の営業トークのような話になりましたが、広告写真撮影スタジオと映像制作会社の立地と利便性についての話はここまで。

 

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