広告写真の撮り方
アパレル・ファッション・洋服・商品撮影・置き撮りについて
スタジオ玄では、カタログやHP、Eコマースなど、販促物、販売促進用に、各メディアで使用するための衣料品・洋服・アパレル・ファッション撮影のサービスを提供しています。
衣料品・洋服・アパレル・ファッション撮影をする場合、モデル撮影の他に商品撮影である、置き撮り・吊るし撮り・トルソー撮影・商品イメージ撮影がページ構成のため不可欠です。
多くの場合はモデルの写真を大きく使って、商品カットは2~3cm位の扱いで使われるイメージですが、モデルを使用せずに、風合い・素材感を強調したい商品になると、商品カットの方がメインで大きく扱われる事も多くなってきています。
モデル撮影も早朝ロケやロケハンなど、いろいろと大変ですが、アパレル商品撮影もデリケートで繊細な作業の連続になる撮影です。
撮影の流れとしては、
撮影量に合わせたスタリスト、フォトグラファー、商品管理等のスタッフを調整・打ち合わせ。
商品の確認(全て揃っているか、間違っていないか確認)
アイロン・スチーマーでしわを無くす。
(焦がす心配があるので、極力スチーマーを使用する)
カバン・バックの場合は、あんこ詰めをする
(中に綿などをいれて形を綺麗にする)
商品に合わせて、撮影セットを作る。
(俯瞰撮影か吊るし撮影か、台に置いて撮影か)
洋服の吊るし撮影の場合は、(主にファッションカタログ撮影やECサイト撮影)
撮影商品の組み合わせや見せたい部分のなど打ち合わせを済まして、撮影に入ります。通常、フォトグラファー1名とスタイリストが1名から2名で撮影に入ります。
スタイリストは、別の撮影セットや撮影用のボードに次の商品を用意して、フォトグラファーは洋服の色のチェックや組み合わせ、見せ方の確認をしながら撮影を進めます。商品の歪んだ部分などがあれば、修正もして、色が撮影すると見た目と違う布や素材の場合も色修正をしていきます。
スピードを求める場合は真上から撮影する俯瞰撮影が圧倒的に早く撮れます、縦に吊るした洋服をピンで止めながら形を作るより、重力に逆らわずに、自然に床に敷いたバックペーパーの上にふんわりと商品をおいて形を作ります。
ただし、吊るしで撮影した時より、着ている形が分かりづらい商品もあるかもしれません。
黒などの沈みがちな、光を吸収する素材などには、強めの照明をあてて、白っぽい反射性の素材には、弱めの照明をあてます。ライトの角度を調整してコントラストも調整します。
撮影終了後、レタッチャー・フォトグラファーで、色評価用の照明にあてながら、キャリブレーションされた印刷用モニターで色合わせと撮影内容の確認をして、色がずれているものは、部分的に色修正をして、全ての画像データ整理してから納品となります。
通販カタログの撮影は、商品写真とイメージ・モデル写真・サブカットとなる機能を見せる写真で消費者・お客様が、商品を買うか買わないかを決定するので、写真の仕上がりが重要になります。売上に大きく影響する訳です。
洋服・リアルクローズの撮影は、一眼デジカメが普及してから、「1カット・100円~で撮影します」と言う会社がネットを検索すると何社も出てきます。(クリーニング代よりも安い撮影料金かも)
ネットなので、商品を輸送してもらえば、日本全国、どこでも、撮影は可能になっているので、家賃が安い場所でスタジオを構えて、何人もの時給で雇ったアルバイトに撮影方法を教えて、カタログ・ECサイトを専門にした撮影ビジネスの会社も増えています。
デジタル写真は誰でも撮れるし、資格も必要ないので、安価なカメラ機材、照明機材で、ネットなどで宣伝しながら、専門的に撮影すれば、ビジネスが成り立つでしょう。
ただ価格勝負の会社には疑問が残ります。
親戚が以前、ホテルや旅館専門のクリーニング会社を営業していました、70%は外国人労働者で成り立つ会社でしたが、最終的に価格競争と労働者の管理に疲弊して会社そのものも無くなりました。無理な価格競争は業界全体を疲弊させるのでしょう。
実際、大手のネット通販会社でも時給1000円位で(東京都の最低賃金1072円)アルバイトが撮影している会社もあるようで、私たちも、この撮影業界の動きには注視しています。
アパレル、ファッション撮影をするスタジオの経営で重要なことは、安さだけでは無いと思っています。
弊社で重要視しているのは、
売るための商品撮影を理解してクリエイターであると同時にサービス業として、クライアントの気持ちを考えるスタッフ・フォトグラファーが揃っている事
スタジオの規模・設備
会社内部でのクオリティーチェックの厳しさ
効率的に撮影出来るカット数での予定の作成(無理のない香盤)
決めてとなるイメージカットの仕上がり
クライアントによって撮影に求める基準は様々ですが、アルバイトが撮影してる仕上がりより、
一生をかける職業として撮影している仕上がりには、大きな差があると思います。
商品撮影はモデル・ファッション撮影のように派手さはありませんが、撮影ジャンルの中では、最重要なのかもしれません。
撮影に関するご相談、お見積もりはこちらまでお願いいたします。
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