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広告写真の撮り方

 

 

スタジオ玄では、スタジオでのライティング・イメージを設定したモデル撮影、人物撮影の撮影サービスを提供しています。

今回は、照明・ライティングの基本的な考えかたをお話しします。

フォトグラファーとして、広告写真・商品・モデルを撮影するのに、照明・光を操作すること、ライティングは必須ですが、

なぜか、決まりごとのようなことが、いくつか存在しています。

商品撮影で切り抜きの商品を撮影する場合は、決まったように、メインとなる照明ライトが向かって左側(下手・シモテ)から、打つ(光をあてる意味で)ことが多いですね。

何故なのか? なぜ左からが多いの? なぜ下手? 左右どっちでもいいよね?

この質問をアシスタントの頃、カメラマンから聞かれて、悩みました。

太陽の東から西に動くからなのかとか?

人類に右利きが多いことに関係があるのか?

いろいろと考えてみていたのですが、

一番、誰でも理解出来る答えは、私たちの文化、生活に深く関係してることでした。

いま読んでいる文章は、左から右に読んでいますよね、文章を書くときも、同じく、左から右。

西洋文化が影響してきた、昭和初期までは、左から右と、右から左が、世の中に混在していたそうです。

縦書きは右から左、これは、昔の文字が巻物になっていたからだと言う説が有力ですが、

書きやすく、読みやすく、と考えていると必然とそうなったのでしょうか。

撮影商品には多くの場合、パッケージに商品名や説明書きなどがある訳で、

横書きの文字を見るのに、左から読むので、向かって右から(上手・カミテ)からの照明だと、違和感を感じるはずです。

カタログやポスター、チラシなども、横書きのコピー文字が多いので、

必然的に向かって左(下手・シモテ)からのメインライトでの照明が多くなるようですね。

アートディレクター的な目線で見れば、ライティングの方向性も意味を持って揃えるのか、効果的に変化させるのか、

ライトが右か左かで、撮影される人物、商品も変化するので、照明の方向、位置は重要な写真、動画の構成要素となります。

と、そう考えて納得した20歳のフォトグラファーアシスタントの頃の思考の記憶です。

そんな基本を忘れずに、ライティングについて考えれば、360度、どこから照明・ライティングしても、撮影意図が次第で面白い写真、動画が撮れると思います。

注 上手・下手の意味は撮影時に使う、舞台用語と同じ意味を持つ、舞台に向かって右が上手で左が下手となっています。

 

影

メリークリスマスです。これも下手からのライティングですね。

撮影 スタジオ玄    

山口 勉

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