広告写真の撮り方
広告撮影のコストパフォーマンスと見積もり依頼
広告撮影の依頼をされるクライアンントが、求めるのはフォトグラファーの作品、経験、履歴、ネームバリューがあるか(名前が売れているか)そして人柄、など考慮してから、ギャラ交渉、見積もりの場合と、 広告に使えるように、普通に撮影出来ていれば良いので、出来るだけ安価・格安にコストパフォーマンスを求める場合があるかと思います。
全てをプロデューサー等が手配してフォトグラファーは日数分のギャラと諸
費用だけの場合もありますが、見積もりを取ったり、出したりするのは、重要な事ですね。
今回は誰もが気にする値段、価格、料金、見積もりについて、考えてみます。
実際、多くのクライアント様から見れば、ある程度の経験を積んだフォトグラファーなら、撮影は出来て当然、あとは費用・価格・見積もりで、最終判断をするでしょう。
撮影見積もりは、1カットの単価の場合とフォトグラファーの時間料金の場合があり、それぞれ、撮影内容に応じて、どちらかの見積もりになります。
例えば、ロケで会社案内の撮影をする場合、特にセッティングやライティングをしないで、自然な社内の雰囲気や、外観を撮影して、社員の顔写真を撮影する場合、
会社の規模、部署の数、社員の数など、そして会社案内のページ数、デザインで撮影カット数は増減します。撮影を依頼するクライントは、デザインでカット数が増えたので、撮影料金が比例して上がるので、金額が上がらないように、1日料金、または半日料金で固定にして欲しいと言われます。
固定料金は、フリーランスフォトグラファーにしてみれば、1日も半日も、同じで、半日残っても、都合良く、その後に撮影を入れる事は難しいので、フリーランスで半日料金とは聞いた事はあまりありません。(融通の利くフォトグラファーもいるかもしれませんが。)
フォトグラファーが複数所属している、スタジオ玄のような撮影会社では、時間料金も可能にしています。1時間単位で見積もりをする事になりますが、一般的に今の相場は、1時間あたり13000前後が相場のようですが、そこに機材費やスタジオ料金、車を使用した場合の車両費用、駐車料金など、加算されます。(モデルやメーク・スタイリストなどは別途になります。)
重要な点では、撮影後のレタッチ作業や厳密な色合わせの作業なども、別の作業料金としています。
そして、フォトグラファーの経験、ランクでも、変わっていきます。(美容師の指名と同じような感じでしょうか)
撮影後にデータをチェックしNG画像などを外して、調整して現像する作業。弊社ではセレクト作業と現像作業と言いますが、その作業も実質一日の撮影分を仕分けたりしていると1時間から2時間はかかっていますが、それは請求してない事が殆どです。
雑誌出版社の仕事は1ページ単価のギャランティーになるので(1日撮影しても、1ページしか撮影出来ない場合は1ページの撮影料金しか頂けません、通常は4ページ位撮影しますが・・・) 現像作業・レタッチ作業費も1時間単位で請求できる場合もあります。
撮影見積もりを撮影会社・フォトグラファーに依頼する場合、多くの新規撮影の場合は見積もりを数社に依頼すると思います。合い見積もりと言いますが、
撮影会社によって、同じ撮影内容でも、金額が倍近く変わる場合もあります。その金額の差は殆どの場合、クオリティと撮影環境に反映されます。(作業量と人件費、スタジオなどの物理的料金などが含まれています)
撮影の見積もりは、フォトグラファーのランク、撮影内容、スタッフ数、スタジオの広さ・環境、レタッチ作業の内容、使用機材など、物理的条件と人件費が重なって、最終的な見積もりが出来ます。
車を買うのも、ただ安全に走るだけなら、100万円位のコンパクトカーの新車でも満足出来るはずですが、その5倍から10倍もする高級車やスポーツカーでなければ、満足出来ない人もいます。格安で済ましたいから中古車でいいと言う人もいるでしょう。
企業イメージに活躍して売れているモデルやタレント、スポーツ選手を使うのも、戦略のひとつで、契約金が数千万かかる事も事実ですが、最近は無名のモデル・役者でメッセージ性を強く出して商品をアピールするCM・広告映像も、広告写真も増えてきてます。
有名なモデル・タレントを使うか使わないかは、十分なリサーチと戦略で決定すれば、効果はあるはずです。なかった場合は戦略ミスとなりますね。
あまり、まとまりがありませんが、
どんな、商品でも、高級品と普及品、格安品などが存在しているように、撮影の見積もりでも、同じような事が起きます。車のオプションのように必要ない項目、作業を削る事で見積もりは安くなりますが、
必要な事を削ると品質・クオリティ・絵力・写真力に影響します。
撮影だけなら、フォトグラファーは、クライアントの希望通り以上の仕上がりを常に目指しています。
物理的条件、環境条件以外は、気合でなんとかなると思うのですが、希望通りのイメージ、クオリティを確実に求めるのであれば、
撮影見積もりの前に
営業担当・フォトグラファーと、商品を売るなどの目的の為に必要な条件を満たす、写真・映像について、納得いくまで話し合いをする事が重要です。
その結果クオリティ・品質と価格のバランスを良くなり、希望通りの撮影見積もりが出来て、満足のいく広告写真、広告映像が完成するのだと思っています。
最後に、見積書で契約書を取り交わす場合、項目に値引きと書いてあると下請に対しての「価格の押し付け」となり、違法な取引となる場合がありますので、値引きと言う言葉にはご注意ください。
再見積もりで不必要な項目を削ったりする事で調整するのが、通常の方法です。
雑文、散文でしたが、ご閲覧ありがとうございます。
広告撮影・映像で良い仕上がり・結果を得るためには、十分な話し合いですね。
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