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広告写真の撮り方

ロケでのファッション撮影は、商品である服を綺麗に見せる事と同時に時間との闘いです。

特に日照時間の短い冬季は厳しいものです。その反面、湿度が低いので、遠くまで景色が良く見えるので、風景を生かしたファッション撮影は冬がベストでしょう。

夏の青空は夏しか撮影出来ませんが、真冬の空を夏空に合成修正する事も多い依頼です。

広告制作の都合上、冬には春夏もの、夏には秋冬ものと3ヶ月以上先に発売・発表される商品の撮影が殆どなので、夏に冬用のコートの撮影をして、真冬に春夏ものカットソーの撮影するのが、普通の事なので、モデルにとっては、夏に超厚着して、冬に超薄着することになるので、辛いですね。仕事なので、撮影機材と一緒に用意しておく、使い捨てカイロを体の見えない部分に貼って、頑張ってもらいます。

カメラマンとスタイリスト、ヘアーメイクは撮影中、常に迅速に動き続けます、1カット数分でモデル撮影が進めば、モデルの負担が減り、真冬に寒空の中で、真夏に涼風を受けるような涼やかな表情も撮影可能です。真夏でも数分なら、コート来て暖かそうな表情も出来るでしょう。

ロケにいった際には、モデル撮影後に、いつも背景だけの写真を撮るようにしています。もし、背景が気に入らない場合は人物を切り抜いて、別の背景と合成して使うためです。

撮影は段取りが一番重要だと思っています。実行が厳しい香盤表(予定表)にならないように、移動時間から食事の時間まで計算します。

私はロケで雨になった事はありませんが、運悪く雨になったとしても、予備日を抑える事が出来ないスケジュールだと、雨でも撮れる環境を確保しておく必要もありますね。

最近は環境光までを計算して背景と人物を合成しても違和感がまったく無いほどまでに画像処理のクオリティーも上がってきました。CGで仮想のハウススタジオを作る事も可能になりました。

天気・時間を気にせずに、あたかも野外ロケに行ったように合成撮影できるので、タレントを使用した広告で、合成をしてないものを見た事が無い位に、背景合成はあたりまえになっています。

合成でも、ロケでも、いい光と、いい雰囲気で撮影したいものです。

いろいろ凝って撮影しても、最後には自然なポートレートが見たいですね。
撮影 スタジオ玄

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