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明けましておめでとうございます。本年度も宜しくお願い致します。

お正月が近くなると、普段はスーパーなどに並ばない、豪華な食材が陳列され、見ているだけで豊かな気持ちになります。

年始にかけて、お正月向けのフード撮影しました。普段の生活では、買わないような豪華な食材が撮影用、予備を含めて、10人前位は揃います。 今回は鍋もので、食材も黒毛和牛、タラバガニ、天然ブリなど、多彩な食材が揃いました。

料理撮影で重要なのはスピード、シズル感ですが、もう一つ重要なポイントがあります。

料理撮影、フード撮影で重要なポイント、それは色です。

デジタルカメラはホワイトバランスをキッチリとれば、忠実な色を再現してくれますが、何か違う時がありませんか。

ニコンとキャノン、sony、デジタルバックなど、各メーカーで色の再現性は差異があります。

スタジオ撮影ロケ撮影でも、料理を撮影した場合はその場の光の雰囲気を重視するのですが、色に関しては、撮影後の調整が必要な場合は殆どです。

人物撮影での色、フード撮影での色は、忠実に再現しても、それが、綺麗、美味しそうと、見えない場合があります。

人間のの5感の内、色情報は全体の8割を使用しているそうです。それだけ色に対して人間は考え、感じたりするので、人それぞれに、色の概念も差異があるのだと思っています。

食材の色は様々で牛肉は赤、鶏肉は薄ピンク、豚は牛肉と違うピンクに近い赤、

DTP印刷の世界では、

こんな色だっと思う色の事を、色の記憶で、記憶色。

もっと綺麗な、こうゆう色であったはずだよ、こうじゃなきゃダメ、あって欲しいと思う色を、期待色と言われます。

元々、自然の物の色は印刷やテレビで見るような鮮やかな色ではなく、ちょっと落ち着いた彩度の物が殆どで、印刷や映像で誇張するために、色を鮮やかに、調整をしています。

今回は黒毛和牛のすき焼きと、タラバガニのカニ鍋の料理撮影で、色について、考えました。

牛肉の色も茹でたカニの色も、赤系の色ですが、赤だけでも、色々な色がありますね、

牛肉に関しては、個人差もありますが、実物よりも、強い赤みを求める人が多いようです。

撮影時は忠実な色再現と適正な露出、ライティングを心がけますが、撮影後は新鮮で美味しそうに見えるように、色を部分調整していきます。鍋の料理撮影の場合のほとんどは赤み、暖色を乗せて調整して、温かみを再現して、アイスやデザートはわずかに寒色・青みを乗せて調整をしていきます。

クライアントによっては、肉の色の数値や、ひと肌の数値などが決まっている場合もあり、その色をレイヤーで乗算したり、カラーチャンネルで調整をしていきます。

WEB媒体なら、モニターで調整で終わりますが、印刷となると、紙に印刷して初めて調整をする事になるので、大変です。WEB用の撮影と印刷用の撮影に差はありませんが、色の調整は別になります。印刷はCMYK、WEBはRGBになるからです。ここらへんは難しいので割愛します。

美味しいそうな色に対する追及は、決まった数値を記録して、管理する事も大切ですが、季節、媒体、地方、国などで、変わるので、研究はなかなか、終わりそうにありません。

フィルムの頃から、変わってない事ですが、デジタルで更に複雑に自由に調整できるようになった今、

期待色を期待通りに再現することが、広告撮影をする、フォトグラファーの仕事なのでしょう。

撮影     山口 勉

スタイリスト 小田切 悠

 

 

 

 

 

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